さむけ (ノン・ポシェット ん 1-11)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 397
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396326838

作品紹介・あらすじ

"普通"の人々が日常から一歩踏み出した刹那を、実力派作家九人が描いた戦慄のアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 後味の悪い作品が多く読者を選ぶ気がした。個人的には「天使の指」と「犬の糞」が好み。ことに、「犬の糞」はどこにでも、また現在でもありそうな話で、それこそ恐怖を感じた。

  • 5つの寒気のする短編集

    …ということになっているけど、
    ただグロさが際立ちすぎて、グロさからの気持ち悪さしかない話や、

    終わり方が訳の分からないものや…

    私には合いませんでした。

  • 「さむけ」というより「はきけ」だな……(´ヘ`;)ウーム…
     怖くもなんともなく、ただただ気持ち悪い作品ばかりが並んでる……(´ヘ`;)ウーム…
     傑作ゼロ……(´ヘ`;)ウーム…
     せいぜい凡作。なかには「ほんとにプロ!?」と目を疑うような代物も混じってる……(´ヘ`;)ウーム…
     まあ、ホラーアンソロジーって昔からこんなではあったんだけれど、一つ二つは「おっ」という作品が混じってたもんだけどなあ……(´ヘ`;)ウーム…
     お目当てだったサマーの「厭」なやつも、まだまだ若書き(20年前かあ!)……(´ヘ`;)ウーム…

     くしくも高橋克っちゃんが作中で述べているように、いつの頃からか内外問わず「ホラー(と一部ミステリー)」って分野は、エログロ描写の筆先自慢大会になっちゃってる……(´ヘ`;)ウーム…
     うんこしっこ鼻血ブーで大喜びしてる幼児と変わんないな……(´ヘ`;)ウーム…

     あれだね。カチカチ山とかさるかに合戦とか昔話の残酷描写を改変したり、テレビからスプラッターや裸を排除したり、社会の表舞台がとりすました優等生になっていくのと正比例して、こういうサブカル・アングラ世界は止めどなくゲス地獄に堕していくんだね……(´ヘ`;)ウーム…
     両極端で、どっちもつまんないや(>_<)


    2019/05/17

  • 2017年、44冊目は、隙間読書用に買ったが、最近、ジャンルや作家が凝り固まってるので、レギュラー読みしたホラーアンソロジー。9作家、9編収録。今回は、一言コメントを添えて紹介。

    高橋克彦『さむけ』ハードボイルド&サスペンス風。そして、一般の方々が考えるホラー的、いわゆるベタなオチ。

    京極夏彦『厭な子供』さすが京極。短編ながら、大オチで摩り硝子に爪立ててきた。(←当然、比喩です)

    倉阪鬼一郎『天使の指』地域コミューンでの邪教&スプラッターもの(❔)。

    多島斗志之『犬の糞』さらに狭いコミューンでの不条理もの(❔)。

    井上雅彦『火蜥蜴』ダーク、いや、ブラック・ファンタジー的感覚。

    新津きよみ『頼まれた男』二時間ドラマ的、男と女の、比較的ベタなサスペンス。ホラー要素は薄い。

    山田宗樹『蟷螂の気持ち』タイトルが語っちゃってます。主人公男女の心理差は納得。

    釣巻礼公『井戸の中』旧家の因習にまつわるもの。小菅家では、「倍返し」ですか……。すると、ラストに見たモノは……。

    夢枕獏『もののけ街』不条理ものと思いきや……。自分は夢オチorダーク・ファンタジーと捉えるかな(❔)。

    個人的に、「ハズレ」はないが、「大当り」もない。良く言うと、ヴァラエティーに富んだ、悪く言うと、読者を選ぶ振り幅。という感想。お気に入りは、オチの京極。空気感の倉阪ってトコ。

  • 後味悪い話が多い

  • 1999(平成11)年発行、祥伝社の祥伝社文庫。9編。分野としてはホラーだろう。半数ぐらいは超常的な不可解な現象が発生する。どちらかいえば超常的なのが登場しないほうが好みかな。『頼まれた男』ミステリー的短編。人の心の不可解さを扱って月並みといえばそうだろうが、面白い。『厭な子供』このシリーズはほぼ未読で読むのも嫌なのだが、面白い。テンポのせいだろうか。『もののけ街』うーん、後半が急展開過ぎて何がなにやら。『天使の指』宗教物。現実のご利益があるにせよ、悪徳商法とも思える。が、さすがに生贄を取る商法はないか。

    収録作:『さむけ』高橋克彦、『厭な子供』京極夏彦、『天使の指』倉阪鬼一郎、『犬の糞』多島斗志之、『火蜥蝪(サラマンドラ)』井上雅彦、『頼まれた男』新津きよみ、『蟷螂の気持ち』山田宗樹、『井戸の中』釣巻礼公、『もののけ街』夢枕獏、

    初出誌:『さむけ』(月刊『小説non』1998年10月増刊号)、『厭な子供』(月刊『小説non』1999年2月号)、『天使の指』(月刊『小説non』1999年4月号)、『犬の糞』(月刊『小説non』1993年9月号)、『火蜥蝪』(書下ろし)、『頼まれた男』(月刊『小説non』1997年11月号)、『蟷螂の気持ち』(月刊『小説non』1998年11月号)、『井戸の中』(書下ろし)、『もののけ街』(月刊『小説non』1998年10月増刊号)

  • 怖いのかと思ったら気持ちが悪い意味でのさむけ。
    今読んでる本に集中力が欠けてきたので読んでみたが自分にはむいてない本だった。

  • 暑いからタイトル通りさむけを感じたくて読み始めた。タイトルからの感想を一言で言うと、「特に」。

    私の好みがあまり考えることなく読めば答えが出るような作品が好きで。

    この短編集も本当に好き嫌いが分かれた。

    期待していた分、合わない!苦手と感じたのは京極夏彦さんの【厭な子供】
    読んでいて早く終わらないかな…と読みすすめる状態だった

    逆に好きだったのは山田宗樹さんの【蟷螂の気持ち】何も考えず読むだけで理解出来る感じが好き

    本を読みながら別に何か考えたり気になることがあったりしながら本を読む状況が最近多いのもあると思う。集中して読める時ならば感想もまた変わるのかな…

  • とにかく後味が悪い気味の悪い話のオンパレード

    ミステリーの名手のアンソロジーなので、ハズレ作品はない。

    特に、自分の欲望を叶えるために、自分の娘すら犠牲にしようとする父親の話「天使の指」は思い出すだけで鳥肌が立つほど恐ろしかった

    「犬の糞」はもっと身近で現実にありそうな話でぞっとした。

    夏に隙間時間に読むのが良さそうな一冊

  • 猛暑の時に衝動買い。ホラーとあるけどホラーというより「気持ち悪くて受け入れられない」という作品もあり。好みなんでしょうけど。私は京極さんの「厭な子供」がそうだ った。面白いと思ったのは「天使の指」「犬の糞」「蟷螂の気持ち」「もののけ街」。その中で「蟷螂の気持ち」はメスの蟷螂のように生きようとする女が不気味で印象に残った。

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著者プロフィール

鳥取大学大学院 医学系研究科

「2019年 『公認心理師 実践ガイダンス 2.心理支援』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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