水の城 いまだ落城せず (祥伝社文庫)

  • 祥伝社 (2000年5月12日発売)
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感想 : 13
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  • 本 ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396327668

感想・レビュー・書評

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  • 1〜2年前に話題になり、映画化される「のぼうの城」と内容は同じものです。
    私はこちらの風野さんの作品が好きです。
    人物の描写は断然こちらがすばらしいと思います。
    ベテラン作家の力を感じますね。

  • のぼうの城を読もうと思ってAmazon覗いたらこっちを推していたのでこちらを読むことに。のぼうの城と同じ忍城攻めの話。
    城内だけではなく、駆り出される城下の農民、敵方の武将の立場からみた戦の様子が描かれていて興味深かった。
    しかし、成田長親と甲斐姫のロマンスっぽいやつ、あれ、いるのかな?
    男だらけのむさい話はそれはそれでいいのに。

  • 「のぼうの城」が思ったほどおもしろくなかったので勢い余って。地味だが、でもまあ、そういう話なんだと思う。主人公が地味だもんな。

  • 史実に基づいたフィクション小説。
    わずか3千人の城に、2万人、3万人と攻めてくるのに堕ちないという・・・・。
    やっぱ、歴史って面白いね!

  • 忍城です。成田長親が主役。面白いです。

  • 忍城の存在を初めて知った本です。

    小田原より全然小規模なのに、やる気と実績はあるのがポイント高し。
    比較的ほのぼのしててもモチベーションは高い。
    生き生きしてて良い感じです。団結力素晴らしい。

    成田さん(長親)のキャラが良いですね。
    肩肘張ってないのが良い。ゆるキャラが良い。癒し系城代。
    対する石田さんは……よくいる石田さんです。いつも通り!!(多分)

    全体的に面白かった。
    でも、お菊様の計り知れなさが丸投げな気がしてやや腑に落ちない…。

  • 忍城水攻め。得体の知れない城を相手にする三成の焦燥感がひしひしと伝わります。長親の悠然とした自然体と対照的。ただ三成視点が多いせいか長親より三成に人間味を感じました。潔癖な殿や敵幸村に恋心な甲斐姫等の小ネタが楽しいv

  • 三成を戦下手いわしめた「忍城攻め」のお話。

    三成の描写は「手拭い王子」。
    三成はもともと汗をかかない体質で、ちょっと汗をかこうものなら
    豆に手拭いで汗をぬぐい、いつもさっぱりしてるから、オナゴ達にも大人気。
    汗臭いのを自慢する武将達には目障りで仕方ない…
    って、まったくもって「ハンカチ王子」ではないか!
    これ、平成十二年の発行なので、ハンカチ君よりは三成のほうが先輩だ(←いらん対抗心)
    そのあとの描写が笑っちゃう。三成は戦が終わると真っ先に風呂に入る。
    女性を侍らせることはない。人に裸をみせるのがイヤであるらしい。
    自分の体をこれでもかというくらい擦り、風が痛く感じるくらいまで磨きあげ…
    ってどこまで潔癖やねん!

    三成はいい加減置いといて。
    登場人物が生き生きとしてて、魅力的。戦国小説特有の「読後の喪失感」は一切ない。
    秀吉、三成くらい知っていれば、時代小説として十分楽しめると思います。
    風野さんの文章はとても読みやすいし。

  • ほのぼの長親/三成の負けっぷり/幻想的な忍城…ラストは三成視点で終わるのだけど、三成が感じてるであろう憔悴感や惨めさはぜんぶ忍城や長親さんのもつ、こう、つかみ所のない雰囲気に包まれる感じで読んだ後ほんわりしました。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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