puzzle (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 2775
感想 : 285
  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396328092

感想・レビュー・書評

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  • よく分からず、頭に入ってこなかった。
    最後はパラパラ読みしてしまった。

  • 「船着き場に取り残された形になった関根春は、後ろ髪を引かれるような…」関根春!関根秋のお兄さん登場!彼の高校時代の話とかが出てくれれば、と淡い期待を抱きましたが、残念ながら高校時代のことは同期の男に関する話ばかりでした。

    「puzzle」冒頭の新聞やら本やらの引用が次々に出てくるところなど、これが巧みにパズルのピースのように組み合わさってあっと驚くような絵が最後に浮かびあがるのか?と物凄い期待感に包まれて、引用の一字一句を丁寧に読んでいきました。中でも特に興味を持ったのは幻の元号とされる「光文」の記事。ただ、あまりに興味が沸きすぎて小説そのものよりそちらに気持ちが持っていかれてしまって一時読書を中断。ネットで色々と調べてしまいました。そして再び読書再開も今度は廃墟の島への上陸。またもや気持ちは廃墟の島へ。有名な軍艦島の他に池島なんてのもある、と色々調べることとなり、肝心の読書がなかなか前に進みませんでした。それにしても恩田さんが取り上げる事って本当に幅が広くて面白いですね。色んなことに何でも興味を持って、その事を調べないと気がすまない、とことん調べ尽くす、そういう方なのかなぁと思いました。恩田さんの本を読み始めたお陰でこちらも随分と世界が広がった気がします。

    話がそれましたが、この作品は短編ということで、いつもの後半の恩田さんの疾走もかなり早く始まります。ただ、疾走というよりあっという間の手品の種明かしのような感じ。振り落とされはしませんが、余韻もなく、はい、おしまいという感じの幕切れでした。

    冒頭の新聞やら本やらの引用はとても興味深かったですが、一字一句が関係するわけでもなく、全体としてちょっと物足りなさが残った作品でした。

  • サクッと読めるので、新幹線や飛行機の移動時間をうまく使って読めちゃいますね。

    puzzle...ピースがうまれば...


    説明
    学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。映画館の座席に腰掛けていた感電死体―コンクリートの堤防に囲まれた無機質な廃墟の島で見つかった、奇妙な遺体たち。しかも、死亡時刻も限りなく近い。偶然による事故なのか、殺人か?この謎に挑む二人の検事の、息詰まる攻防を描く驚愕のミステリー。

  • 無人島で発見された3体の遺体。残された新聞記事=パズルのピース。2人の検事が謎を解く。こんな短い恩田陸ミステリーは初めて。

  • 舞台は無人島で、直近で行った軍艦島の景色と重ねながら読みました。
    全容が見えない中、2人の検事の会話中心で事件が解き明かされていく不思議な物語でした。

  • 最初は突然謎の説明文から始まったので、
    訳がわからずこの本を選んだのを失敗したかと思ったが、
    物語が進んでいくと、不可解な遺体の真相を早く知りたくなり、あっという間に読み終えた。

    初めのあの説明文たちは、こういう伏線だったのかと感動した!
    また、二人の刑事のやり取りも面白く、よみやすかった。

  • 久々の小説。 不思議な体験って何かがリンクするのかな? 
    今年はあと何冊読めるかな。 雨の日の自宅の過ごし方は小説もありですね。 数時間で読める長さ良かったです。

  •  祥伝社文庫創刊15周年記念の特別書下ろし作品。150ページほどの中編作品なので、一気に読める。
     タイトルの通り、一つ一つの繋がりが見えず、全体像を掴むのにやや苦労する。それぞれの章立てで、まずはパズルを解くためのピース、それを基に考えるプレイ、そして種明かしのような形で全体像を明らかにするピクチャーの3章から成る。
     舞台が長崎県の廃墟ということで、何となく軍艦島を想像してしまう。

  • サッと読み終わりました。
    少し不思議なミステリー小説。タイトルの通り最後にパズルのピースがハマっていくような様は良かったです。
    本格的な推理小説ではありませんが気楽に読めます。

  • 途中までドキドキさせておきながら、最後自然災害で全員死にましたはないです(泣)

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著者プロフィール

宮城県生れ。早稲田大学卒。

1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞と第14回本屋大賞を受賞。

「2023年 『薔薇のなかの蛇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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