- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396328122
感想・レビュー・書評
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テロ集団が無人島で孤立
そして一人、また一人死んでいく
短い話でしたが楽しめました
終盤のネタばらしにはなるほどなるほど
思いながら読み進めました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歌野晶午さん、やっぱり面白いっ!!
祥伝社文庫 特別書下ろし作品
長すぎない短すぎない中編小説の愉しみ
最後やや強引に終わった感も否めませんが・・・
このシリーズ軽く読みたい時に良さそうです。 -
「生存者一名、死者五名で捜索終了」という記事から始まるミステリ。絶海の孤島で最後に生き残った生存者一名は、いったいどっち…?
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鹿児島の遙か沖の孤島、屍島に六人の男女が降り立った。彼らは都内で爆弾テロを行なった四人の実行犯と二人の幹部だった。翌日、幹部の一人が船とともに姿を消し、残りの五人は文字通り絶海の孤島に閉じ込められた!組織に対する疑心と、食料をめぐる仲間同士の暗鬼。やがて、一人また一人と殺されていく…。犯人は誰か?そして、最後に生き残る者は。(表紙裏)
さくりと読める。
アリバイやトリックうんぬんを考えるミステリも良いけれど、こういう短時間に消費される小説も良いもんだ。 -
この作者の作品は好きなんだけど、これはなんだかすっきりしなかった。
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歌野晶午さんがクリスティー女史の名作「そして誰もいなくなった」に挑戦したトリッキーな孤島ミステリの秀作中編小説。2000年に書かれた本書は、真の道福音教会の信徒による爆弾テロ事件という設定で、明らかに5年前の1995年に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件をモデルにしていますね。鹿児島県の遥か沖の無人島・屍島に逃れた実行犯の男女6人が次々に姿を消し殺されて行くストーリーは十分魅力的です。殺人事件の真相は割と現実的で地味目でしたが、生存者一名の正体は全く予想外のサプライズで著者の企みに唸らされましたね。
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ナルホド。という感じ。なぜか読後感に爽快さがないのは、中編だからか。それとも話が暗いからかな、
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2010/12/27
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少しずつ糸のほつれを解くように事件は進展していきます。
あからさまな伏線が目立ちますが、プロットは良くできていますし、クローズド・サークルの緊迫した雰囲気が出ています。
文体が平易で若干チープな感じがしますが十分満足できます。
使い古された絶海の孤島ものでも、ミステリーのサプライズはアイデア次第でいくらでも作れるんだなと思わせる作品です。