クール・キャンデー (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 588
レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396328139

感想・レビュー・書評

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  • 誕生日と夏休みの初日を明日に控えた中学生の渚は胸を弾ませていたが、思いがけない事件が起こる。
    ストーカー被害に遭った兄嫁が死に、さらにそのストーカーも変死したのだ。
    警察が兄を殺人犯と疑っていると知り、渚は家族の無実を証明するため奔走する。
    果たして、殺人事件の真相は…。

    主人公の渚の一人称で中学生らしい日常が描かれ、青春小説のようなテイストで物語は進んでいきます。
    同級生の男の子との淡い恋や、複雑な家庭で育った彼女の屈託も可愛らしいなあと思いつつ、軽いノリでさくさく読めちゃいます。
    生意気でどこか冷めている渚ですが、家族の疑惑を晴らすために奮闘する様はとても一生懸命で心打たれました。
    憎めないキャラで、友達になりたいなあと思わせてくれます。

    終盤、伏線が回収されていき、まさかまさかの結末…。
    ラストにはびっくりさせられた人も多いんじゃなかろうか。
    薄々予想はしていたものの、横からいきなり刺されたかのような衝撃。
    ラストの一文のために書かれた小説といっても過言ではありません。

    最後までたくらみに満ちた作品。
    夏の終わりに読んだのですが、けだるい暑さから一気に氷点下の気分を味わえるという、夏ぴったりのお話でした。

  • 海辺の街に暮らす主人公の中学生・渚。
    誕生日と夏休み初日を翌日に控え幸せの絶頂にいた。
    が!自殺未遂で入院中の兄嫁死亡のお知らせ、
    畳み掛けるように兄に殺人の疑いがかかりorz状態。

    兄嫁自殺の原因はストーカーレイプ被害であり、
    そのストーカーが何者かに追われて轢死、
    警察はその時間帯のアリバイがない兄を疑っているのだ!
    兄の無実を確信する渚は調査に乗り出すが・・・という作品。

    渚の周囲では子供を狙った変態の事件あり、
    渚の幼馴染の同級生男子の淡い恋心あり、
    と青春小説の体を装いつつそれが伏線。
    ストーカー犯死亡事件の方はその伏線で解決を見るが
    その影に隠された別の事件が最後の最後で明らかに!

    久々にラスト1行でどんでん返しという良い作品でした。

  • 児童書かと思うくらいスラスラと読めてしまった。主人公の渚のちょっと生意気ででも素直で可愛い語り口調が、なんとも読んでいて気持ちよかった。気がついたら一気に読み進めてしまっていた。内容としては、軽すぎず重すぎず、でも最後の兄貴の告白には渚同様ポカンとしてしまった。顔よし、頭よしの兄貴。あんたが1番恐ろしい人だったとは。

  • 夏休みを過ごす中学二年生14歳の元気な女の子・渚が兄嫁の死と生前彼女につきまとっていたストーカー男の不審な死の謎に迫って家族の大ピンチを八方丸く収めてみせる若竹七海さんの痛快青春ミステリ中編小説です。14歳年の離れた異母兄・良輔が同級生のストーカー男の殺害疑惑で警察から厳しくアリバイを追求されて苦戦する中で兄の無実を確信するヒロイン渚はそれだけでなく近所を騒がせる痴漢男の事件をも解決に導く影のスーパー素人女探偵なのですね。13行×156頁の短さで最終行のサプライズを演出する若竹さんのプロ根性に脱帽ですね。

  • 面白い世界だった

  • 再読。
    「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。しかし、兄嫁が他界し、さらに、兄にも嫌疑がかかる。

    面白かった!!
    小生意気な主人公の語り口、とんでもない結末。
    何度読んでも面白い。

  • 「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。

  • 一時間で読み終えるライトミステリー
    ラストはまさかまさかの事実がサラッと出てきて、
    最後の一行で驚愕の真実が出る
    なんじゃこれは?
    最高のミステリーじゃないか!

  • 誕生日と夏休みのイブが、14年の人生で一番最悪な日になった渚。義姉は亡くなるし、親友は痴漢に遭うし、はたまた大好きな兄貴は義姉のストーカーだった男を殺したと警察に疑われるし…。

    中学生らしい語り口で読みやすく、長編ほど長くないのでサクっと読める。が、これはイヤミス!なかなかの後味の悪さ!14歳の時にこんな経験したら、その先の人生どうなるの。

  • 見事な二段オチ。一段目は割にすぐ分かるので、二段目にふいうち喰らった。色々考えているようでその実なんにも考えていないという14歳らしい無責任な語り口も良い。

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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