R-0 Bete noire (祥伝社文庫 し 10-5)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396330255

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ1作目を読んで、やっと話が繋がった。二作目・三作目に出てきた啓子はやっぱりケイだった。記憶を消されている。
    この4作目では、美夏がたくさん出てくる。でもイマイチ・・・その能力は?役割は?
    最後に、ケイの話を聞いていて哲学を感じた。啓子のとき、自分が不快感を感じると、邪気が啓子の周りにいる人を片付けてしまう。だから、不快感や不満を感じないように努力した。他人が殺されるのを見たくない、だから、楽しい・嬉しいとだけ感じることで他人を守ることに繋がってる。負の感情を持てないのもまた苦しいものか。

    なんか、みんなが両神山に引き寄せられるところで終わって、『C'est finiに続く』となっている。買い忘れたかとあわてて書籍検索をかけたけれども、出てこない。ようやくYahoo知恵袋に行きついた。まだ出版されてない。出版どころか発表もされてない。本の題名まで決まっているのだから、構想も出来上がっているのだろうに。早く続きが読みたい。
    電子書籍版 シリーズの番号が欲しい(順番がわからん)

  • とにかくこれで、間違いだらけの人生にけりはつけられる。

    鏡の中にいた少女が誰だったのか。やっと思い出した。
    あれは私だ。10歳のころの私だ。


    日本は精神論の国だからね。どんなことでも強い意志を持って願えば通じる、叶うという思想がある。あまり合理的とは言えないかもしれないが、日本人は多かれ少なかれ、そうした思想を小さいころから植えつけられて育つ。

  • シリーズ最終作、と思って読んだら違った!
    まだ続きがあるらしい!
    でも刊行されてない……!!(なんかお師匠の作品とここも似てる!)

    いつか書こうと思ってたんだけど、わたしが柴田作品を読んでて、何にいちばん共感するかって言うと、文章の随所に垣間見え(時には堂々と主張)る、“男性批判”なのである。
    それはどんな作品でもそうで、ヒロインのモノローグだったり、何気ない一行だったりするが、私が抱いてるこのよの日本人の男たち、または男社会、男の価値観というものへの怒りや憎しみ、果ては諦観というものとたいへんに共鳴するので、読むのをやめられないのである。

    なので、苦手としているホラー・オカルトのジャンルではあるが、読み進んでこられたのも、そういう部分が健在で、というか、ほんとはその部分全開バリバリだったから、だとおもう。

    そんなわけで、未完のこの話。
    希代のエクソシスト、と見られている村上が、妻である瞳の記憶を取り戻せるのか、はたまはカメラマンのリリーとどうにかなっちゃうのか、の部分を、悪魔になったきもちで待っているのである。

  • なんだか日本は大パニック。猟奇殺人起こりまくり。かなり面白くなってきた? ……だけどやっぱり「続く」ですかい。まさか、「それでも最後に愛は勝つ」なオチ? いや、別にいいけどさ。
    「前回までのあらすじ」があったのはよかったな。でなきゃ前の内容忘れかけてるし(笑)。続編はいつ? 

  • 長編ホラー4巻目。
    ゆびのレビューで炎都系と書きましたが、炎都シリーズとやっぱり似てるなぁ〜という印象です。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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