- Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396330477
感想・レビュー・書評
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架空の都市”まほろ市”で起こる殺人
「春」とはまた違う空気感のある話。 何となく予想がつくのですが、それでも面白く一気に読めます。 彼女の想いが、怖くて哀しい。 -
安孫子さんの夏パート。彼らしい人物描写がなんだかとても怖かったです。人が人を好きになるってなんだろう…なんてちょっと真剣に考えてしまったりして。ミステリとしては凄くインパクトがあるというわけではないかもしれませんが、作者らしい読み応えのあるものでした。怖くてやるせなく哀しい、登場人物の気持ちを考えながらゆっくり読み返してみたいです。
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さらっと読める。推理よりドラマ性重視。個人的には面白かった。
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★3.5かな。
前半でトリック(?)はほぼ分かったが、結末は意外な展開。なるほどね。 -
ミステリとしては荒いけど好きな本です!あっという間に読み終わってしまう短さですが、おおおそうくるか~!と楽しめます。
私は読み違えましたが、中編の割に伏線が張ってあるので展開を読めるひとは多いはず。ただ少し無理のあるところもあります。
我孫子武丸は『さよならのためだけに』から入ってしまって興味が一切湧かなかったのですが、この感じなら長編も読みたいです。シリーズは蝦蟇倉市みたいな感じで関連性はなさそうだけれど秋と冬も読もうと思います。 -
短い小説ながらよく練られたミステリー。
「まほろ市の殺人」三冊目。
ここはやはり、残り一冊も読まねば。 -
本氏は某ゲームソフトのシナリオでファンになったことからいくつか作品を読んだことはあった。ミステリーが本職ではあるが、今作のような恋愛模様を交えた作品は絶品であると感じた。一気に読み上げてしまった。
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約120ページとかなり薄い。長編と呼ぶには少なく、中編よりは長いという印象の珍しい長さの作品。
ファンレターから始まる、顔の見えない相手との淡い恋の物語と、それと全く関係の無さそうなところで起きる殺人事件。両者が複雑に絡み合って一気に謎が氷解するのが面白い。引きこまれ、一気読みしてしまう力のある文章はさすが我孫子さん。
ハッピーエンドではないが、完全なるバッドエンドとも言いがたい、救いと余韻の残る終わり方が切ない。