- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396330996
感想・レビュー・書評
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至高の愛をテーマにしたホラーアンソロジー
心霊ホラーが多いけれどサイコホラーな復讐譚山藍紫姫子「タリオ」がめちゃくちゃ怖くて良かった
血の繋がりのない母子の物悲しい雰囲気がよい青木和「銀の鋏」も好みだった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女性作家たちによる恋愛ホラーアンソロジー
恋をするあまり、邪に堕ちてゆく女たちの怖さ。
こわれてゆく人。
誰もがおちいりそうな穴が見えて怖い -
恋する女の、たった一つの願い。恋愛は結局、ある意味で“強い”ものが勝つのだ…。
「愛とは邪なもの」九人の女性作家による恋愛ホラーアンソロジー作品。
この『女性作家恋愛ホラーアンソロジー』シリーズを読むのは三作目になります。
作家の新規開拓や、短いながらも心に残る作品を読めるのがアンソロジーの良い所。
三作読んでおいてなんですが、このシリーズは案外インパクトに欠けるんですよね〜
空き時間にさくっとサラサラ読める感じ。面白くないわけじゃないんだけどね…。 -
(収録作品)コワス(近藤史恵)/銀の鋏(青木和)/タリオ(山藍紫姫子)/真珠の価値(是方那穂子)/あおいちゃん(森青花)/願い(柴田よしき)/ゆりあ(高瀬美恵)/虞美人草(横森理香)/ぬるい水(竹河聖)
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女性作家による恋愛ホラー・アンソロジー。「鬼瑠璃草」に続く第3弾。
ミスコンでいつも最終選考どまりの由梨恵は、自分の真の価値がわからない周囲に辟易していた「真珠の価値」、電車内で偶然盗聴した「声だけ」の女子高生に恋をした男の末路「ゆりあ」、孤独な女子高生、彼女が好意を抱く同級生、そして助けたカラス「あおいちゃん」他9編。
このシリーズ、内容はそう悪くないのだが、文庫本ならではの解説がないのが少し不満。読まない方にとっては何の問題もないけれど。 -
恋愛ホラーと銘打ってる通りの、内容<をい
恋愛ってくくってしまうと、どーしてもこういう展開になるよねっていうのは、いなめないが、非常に面白かった。最近読んだアンソロジーでは、ベスト5に入ると思う。
それにしても、「女の堕落を止めるのは知性」と昔、村上龍が言ったとかなんとか聞くが、さもありなんと読んでて思った。つか、恋愛って結局は知性とか理性とかそういうものを捨ててしまう、ジャンピングボードたるものなのか。
山藍紫姫子の短編、作者紹介に「…やおい系同人誌の世界に入る。以降、同人誌の活動も続けている」とあったが、まさにそーいう感じの作品を出してて、ある意味すごいなぁと思った。
でも、こーいうのはちょっと反則だよね。うん、百合とか蘭とか香りの強い花の横に、桜とかをもってくるよーなもんだ。 -
女性作家による恋愛ホラーアンソロジー。横森 理香と是方 那穂子が怖かったかな。
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柴田よしき目当てで買った、女性作家による恋愛ホラーアンソロジー。
どれも分かりやすく、読みやすい作品でした。
「世にも奇妙な物語」とかで放送してそう。
山藍紫姫子さんの「タリオ」は「背徳の聖者たちシリーズ」の番外編でした。
完全な第三者視点の桜庭さんと鷹司は新鮮だ。