おぅねぇすてぃ (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 63
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396331603

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの宇江佐さんです。
    時代恋愛小説、そんな言葉が浮かぶ作品です
    面白くないわけではありません。一定の品質は保たれています。でも、何か飛びぬけたものも感じられません。
    恐らく主人公の性格設定に有るのだと思いますが、「おうねぇすてぃ」をキーワードとしながら、どこか純粋さのようなものが感じられないのです。強く言えばシニカル。一途さや強さを感じさせず、何故か淡々と話が進んでいくのです。お順の設定はまずまずだと思うのですが。
    宇江佐さんらしく、手触りの良さは一級品ですが、それに包まれているものの実態がしっかりしていない。そんな感じの作品でした。

  • 明治時代を舞台にして描く主人公雨竜千吉とお順の恋物語。明治五年。叔父の営む函館の商社で働きながら、英語通詞を夢見る雨竜千吉。彼に心を残しつつ、家の事情で米国人に嫁いだお順。御一新のあと別々の道を歩んでいた幼馴染の男女。築地の外国人居留地で偶然の再会を果たす。今度こそ、互いの気持ちに正直になると誓い合うが、お順の密会に激昂する夫は離縁に条件をつけ、元岡っ引きに監視させる。運命は再びすれ違う事になる。タイトルの「おぅねすてぃ」の章、函館の東築島の梅本楼遊女・小鶴の一途な心が切ない。



  • 明治維新後、英語を学びたい若者たちの話。
    ときの流れについていけず。縦書きのカタカナにも辟易。

  • 英語通詞を目指し函館の商社で働く雨竜千吉。
    彼には想う人がいた。
    米国人貿易商の妻となっていた幼馴染のお順である。
    御一新の荒波で別々の人生を強いられた二人は、東京・築地の外人居留地で偶然再会する。
    「正直に生きる―」大火で逝った遊女・小鶴の言葉に胸を打たれた千吉は、お順との結婚を決意する。
    しかし、米国人の夫は離縁にある条件をつけた・・・。

    江戸時代から明治への移り変わる頃・・・
    日本から世界へ目を向けるようになる頃の物語です。
    昭和生まれの私は、何か神秘的な・・・そんな不思議な気持ちで読んでいきました。
    千吉とお順の純愛物語と言ってもいいかもしれません。

    2009.10.3読了

  • おもしろい。
    目のつけどころは良いんだけれど…。


    アメリカ人に嫁いだお順と通訳士を目指す千吉の恋。
    実在の人物をモデルにした数々の脇役との絡みも面白く、展開も二転三転となり、読中は複数のラストを予測できる。
    なかなか良いな、という要素がいっぱいあるのだが、十分活かしきれなかった感があり、残念。

    最も残念なのは、〆に説教臭い一文を入れたこと。
    これ、いらんやろ?と一気に小説の世界から冷めて、げんなりだった。

  • 主人公たちはそれはそれでいいのだけれど、
    小樽の彼女が、ものすごくかっこよくて、そして悲しくて、彼女の存在に涙した。
    あの子がいなくちゃ、気づけなかったことも多いはず。

  • 宇江佐真理さんの小説は3冊目……なのだが。。。
    う〜ん、なんだろ。。。
    『<b>斬られ権佐</b>』を読んだ後だからだろうか。ちょっとイマイチ。明治維新直後っていう、文化が入り交じり始めた違和感ありありの頃の描写とかがいいのに、それだから違和感があるのか。
    とにかく物足りない感じでした。

    <font color=green>「なあ、雨竜さん。ここにショウジキ、マゴコロって書いであるけど、エゲレス語で何んという?」</font>

  • (12/10読破)

  • 珍しく明治維新が舞台の連作小説。
    時流に翻弄されながら生きてゆく登場人物たちに勇気付けられる。

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プロフィール

1949年函館市生まれ。函館大谷女子短大卒業。95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味豊かな時代小説を得意とし、著書は「髪結い伊三次捕物余話」シリーズなど、多数。2015年11月、惜しまれつつ、没。

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