ふたたびの虹 (祥伝社文庫)

著者 : 柴田よしき
  • 祥伝社 (2004年6月1日発売)
3.80
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  • レビュー :85
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396331658

ふたたびの虹 (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 丸の内の片隅でひっそり営まれる小料理屋が舞台。物静かな女将さんが客たちの心の中で硬く結ばった糸を優しくほどいていく…

    女性が一人でふらっと入れるおばんざい屋さん。いいなぁ。
    お店の空気感と優しい料理と女将さんの暖かさが心地よくて、普段奥の方にしまっている事をつい話したくなるんだろうなぁ。
    時に、嘘も方便を交えながら相手の事を思いやりながらのやさしい答え。
    自分の過去にも踏み込まれたくなかったからお客さん達の話にも踏み込まなかったんだね。
    それが後半にどんどんあきらかになる。
    それも結構な過去。
    おばんざい屋さんの雰囲気とはかけ離れすぎてる過去。
    強く辛い過去を抱えながらも美味しく優しい料理が創れるまでに乗り越えられた…
    とっても強い女性。素敵。本当に。

    何処かにないかなぁ。こんな小料理屋さん。
    あるけど気付いてないだけかな?
    キャッチする努力。

  • おばんざい屋のミステリアスな(後半でその前半生は明らかになるが)女将と、そこに集うお客たちとの人間模様。
    「いとおしさ」が、この作品の最大の魅力だと、解説者は言う。
    確かに、こんな小料理屋があったら、常連客になってみたい。何ともホッとする店の雰囲気と、何よりも女将の手作りのおばんざいの美味そうなこと。
    ホラーが(苦手で読んではいないが)得意の著者が、こんな人情ミステリーを著すなんて。
    ぜひとも、シリーズ化してもらいたい傑作。

  • おばんざいの言葉に惹かれて手に取った一冊。
    女将さんの作るおばんざいはどれも美味しそうで、夜読むにはお腹に悪い。笑

    恋愛ミステリーということで、ビブリア古書堂的な雰囲気で、お店に訪れるお客さんの短編が続きながら、「ばんざい屋」を営む女将さんの恋が進んでいくお話。
    ただ、ラノベのような感じでは無い、30代後半の落ち着いた大人の恋が魅力。
    思いがけずフランスとの繋がりもあったりして楽しめた。

    フランスの蚤の市は、この内容に何故こんなに人が集まる!?と思ってしまうほどガラクタばかりに見えるのだけど、皆お気に入りのブロカントを見つけて、上手にアレンジしているのだろうなと思う。
    この近くも他の国からも含めて200万人が集まるので、ほんと皆好きみたいです。

    作中で語られる、緑の花を咲かせる桜。初めて知りました。普通の桜とは違った魅力を持ってます。
    いつか見てみたいものが、また増えました。

  • 丸の内のオフィス街の片隅で、こぢんまりした京都のおばんざいやを営む女将が主人公。
    そこに訪れるお客や、女将のまわりの人たちが抱える謎を、女将が解いていく。
    人情がメインの話。骨とう品や食べ物、食器なんかが謎のメインだはあるけど、女将は人の心の機微に敏感で、それが謎を解くきっかけになる。
    連作短編形式になっているけど、「女将の過去」が全体を貫く謎になっている。
    骨董屋の主人・清水との関係は日々深まっていくが、女将にの謎の過去があるせいで踏みとどまっている。
    最後にはその謎が明らかになり、女将と清水は心を通わせる。

  • 東京•丸の内にひっそりと店を構える「ばんざい屋」を舞台に、様々な人間模様を描いた本。

    お店のお客さんのドラマが1話ごとに綴っていて、さらに毎回お腹が鳴ってしまいそうな季節の素材を使ったお料理がストーリーと絡み合ってたくさん出てくる。

    物語が進むに連れ、女将である美鈴さんの過去が明らかに。ミステリーを読んでいるようなドキドキ感と、次々出てくるお料理のワクワク感が入り混じって、本当に味わい深い素敵な小説だった。

    本当にこんなお店があったら行ってみたいなと思う。また、読み終わったらわ周りにいる、自分を大切にしてくれる人をもっと大切にしようと思った。

  • 京都のおばんざいを出す小料理屋の女将さんが主人公。
    いわゆる安楽椅子探偵ものかと思って読み始めたけれど、
    ちょっと違う。
    お店に集うお客さんを料理とちょっとした謎解きで幸せにする
    ほっこりする短編集でした。

    お料理は、まさに食卓にあがるようなものから、
    旬の素材を使ったものまでさまざま。おいしそう。

    フリマなどで購入したお皿、雑貨類でもてなすというのも
    いいなぁ、と。
    私もフリマ巡りしてみようかな。

  • 丸の内の片隅にある小料理屋を舞台にした、恋愛&ヒューマンミステリー。

    この作家の作品を読むたびに、情の深い登場人物が多いなぁとしみじみします。情の深さがイコール優しい、幸せな話ばかりではなく、人も死ぬし、別れるし、人それぞれの悲しい事情を抱えてはいるけれど、それでも生き方の潔さに救われます。

    主人公の女将の抱えている過去は、とても重たいものだったけれど、彼女の周りに集まってくる人を見ていると、彼女の良さというものが浮かび上がってきて、がんばって生きていてくれて良かった、と思わず応援したくなります。

    ヒューマンミステリーという背表紙の言葉に違わぬ一作です。

  • 小料理屋「ばんざい屋」の女将が、訪れる客たちに生じる謎を解き明かす。そんな女将にも複雑な過去があって・・・。謎解きもよかったけど、女将と清水の恋愛模様のほうが印象に残った。いい関係だなぁと。

  • 心に美味しい。

    女将の人柄と優しいおばんざいを求め集まる客たち。

    根っからの京都人は苦手ですが、このシリーズは読んでいきたい。

  • ほっとこころが緩むお話は、大抵、美味しいごはんの匂いがする。

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