- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396331849
感想・レビュー・書評
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風烈廻り与力・青柳剣一郎 シリーズ1
青柳剣一郎は、江戸柳生新陰流の皆伝。
例繰方と風烈廻りを、兼任している。
当番与力の頃、人質事件に出役したときに受けた傷が、頬に傷跡として残っている故に「青痣与力」とあだ名されている。
家庭では、賢婦多恵、長男・剣之介、長女・るいに囲まれている。
ある日、質屋の主人が追い剥ぎに遭い、殺された。
その「追い剥ぎの正体を知っている」と言う男の後を尾けていると、男を、二人の刺客が襲って来た。
一刀流を使う黒覆面と、刀身5尺はあろうかという剣を使う男。
折りしも、旗本の子女が自死する事件が続く。
剣一郎は、次男の身であったが、16歳の時、与力見習いであった兄が斬られるのを助けられなかった事が、今も、トラウマとなって、事あるごとに、頭を掠める。
かなり長いシリーズなので、気長に、読んで行きたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本作品の主人公は風烈廻りというあまり聞きなれない部署の、それも与力である。
江戸時代の奉行所には三廻りと呼ばれる
定廻り、臨時廻り、そして隠密廻りとは別の役割を担っているようである。
冒頭の札差し殺しを始めとして、旗本の娘逹が連続して自害しているとの噂。
容疑者として目される御家人の次男坊と薄幸の花魁が落ちた恋の行方等々、盛り沢山な内容は最後まで一気に読ませてくれました
しかし、気になるのは剣ー郎の奥方であるところの多恵殿だったりします。
それと息子である剣之助の行く末は目が離せないのではないでしょうか? -
小杉健治先生の作品なら安心です
うんうん、悩める主人公もいですし
奥さんに少しの謎ですか・・・良い! -
気がつけば58巻、59巻と読んでいるこのシリーズ。
図書館で借りて、今では新刊が出るたびに購入し、図書館に寄付をしている。
でも、振り返れば1巻目は?
調べると1〜17巻までが図書館の棚には欠落している。
そこで、1〜17巻を購入し読むことに。
この第1巻。
まだ若々しい青柳剣一郎。
与力という立場で、付け届けを受け取るのも、心にやましい気がしてならないし、素晴らしい才覚を持ち生きていれば奉行所にこの人あり!と言われる人材になっていたことは確実だった。
ところが、悪人たちの帰り道に遭遇し、兄はすぐさま剣を抜いて立ち向かったが、まだ15やそこらの剣一郎は怖くて剣を抜けなかった。たった一人で立ち向かった兄は多すぎる敵にむざむざと命を落とした。
あの時、共に戦っていれば兄は死ななくてよかったのではないか?
剣一郎は兄亡き後、家を継いだのだが本来なら、、と兄を忘れることができなく、申し訳ない気持ちになってしまう。
そんな青々しい剣一郎の初々しさや、完全には出来上がってない登場人物たちのキャラクターが、新鮮で面白かった。 -
96
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シリーズで沢山の作品が出版されている様です。
どの辺がツボに嵌るのか、さっぱり不明です。