アジアの隼 (上) 祥伝社文庫

著者 : 黒木亮
  • 祥伝社 (2004年10月1日発売)
3.67
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  • 14レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396331870

アジアの隼 (上) 祥伝社文庫の感想・レビュー・書評

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  • 1990年代の中盤、ベトナムがドイモイ政策に舵を切って外国資本が流れ込みつつある頃を舞台にバブルで弱体化した日本長期債券銀行の社員が現地法人設立に奔走する姿が描かれている。ハノイはおろか、ベトナムすら行ったことがないので本書に描かれている当時のベトナムの様子が新鮮であり、凡そ20年後の現在のベトナムの状況から考えられない苦戦を先人達はしていたんだなぁと感心する。残念なのは、本書のテーマである邦人フロンティアの苦闘とビックディールであるエネルベトナムの発電所入札に関わる私怨も含めた米国銀行との苛烈な競争がサブストーリーに紛れて掴みにくくなり、入込みにくくなってしまっている。

  • 1990年代後半のアジアビジネスの熱狂と衰退を描いた一作。香港の証券会社ペレグリンや長銀の破綻までの経緯、ベトナムの発電所プロジェクトにおける日本人ビジネスマンの苦闘、等が圧倒的な表現力により描かれており、何度読んでも面白いです。

  • 下巻で

  • 12/11/17読了。下巻を読まないとまだレビュー出来ない。

  • ドイモイで開放政策が始まった頃のベトナム。
    貧困と不衛生。まるでインド。
    役人の汚職。旧共産国家ではよくある話。
    十分な根回しは日本でも有効。世界共通か。
    マリトの過去が気になる。
    銀行マンの苦悩、国際ファイナンスをしかける緊張、攻防。
    実際はもっと泥臭いんだろう。
    中国人、韓国人、ベトナム人。ビジネスの貪欲な姿勢。
    しかし日本の商社も負けていない。国際プロジェクトへに関与して口銭を取ろうとする。

  • ベトナムの発電所入札を舞台に、各国のプロポーザーの戦いを描く。拓銀山一が破綻した時期の話であり、主人公の勤める銀行も破綻した長銀をモデルにしている。

  • 時系列的にはこちらの方が『トップ・レフト』よりも後に書かれているんですね。逆のような印象がします。

    記述はいつも通り平板に近いんで、可も不可もないんです。当時のアジアの様子やペレグリンの興亡の一端を知るにはいいと思います。小説なので脚色はあると思いますが。

  • ハノイ、ベトナムなどを舞台とした作品です。

  • とても面白い。理由はどこから来るのだろう。ベトナムの街の描写や共産主義の社会システムをここまで鮮明に文字だけで表せるところに胸を打たれる。

  • 黒木氏の著作をとりあえずどんどんレビューします。。

    本作、「アジアの隼」は、とある都銀の社員を主人公に、ベトナムを中心に、
    アジア通貨危機前後のアジアの経済を面白く描きます。
    パキスタンの発電所案件や、「アジアの隼」と呼ばれた証券会社のビジネスのやり方、ベトナムでの事業所免許取得といった個々の出来事が面白く描かれていて、
    やはり黒木氏の、現場を生き生きと描いていける力はすごい。

    他の作品と比べても遜色はないかもしれないけど、
    スリリングな展開というのはあんまりないかなぁという点は感じます。
    それが星一つ欠けた点ですかね。

    プロジェクトファイナンスがやりたいのか、
    コーポレートファイナンスがやりたいのかとか配属面談で聞かれましたけど、
    正直、こういうの読んだりしているとプロジェクトファイナンスだって面白いし、
    そういうのだけが会社じゃないなぁとも思う。

    まだまだいろんなことに興味を持って可能性を広げていきたいわ。

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