奔流 長編歴史スペクタクル (祥伝社文庫)

  • 祥伝社 (2005年7月20日発売)
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感想 : 15
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  • 本 ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332419

感想・レビュー・書評

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  • 全1巻

  • 三国時代後半の鍾離の戦いを中心に南北朝時代まで,日本では中々日の当たらない武将達にスポットライトを当てた大河ドラマ.正史に基づき,フィクションを織り交ぜ,人物達の魅力を骨子に当時の歴史が物語として描かれる.三国志だけではない中国史により,人が織りなす歴史の魅力そのものを純粋にテーマにした一冊.

  • ここにも建康(南京)を舞台とした小説があった。嬉しい。
    時は梁代、主人公は陳慶之。力は弱いが抜群の戦略眼を持つ若い将軍。主な戦いは鐘離。このような大きな戦いがあったとは知らなかった。南朝が強い、素晴らしい時代であった。
    宮廷を離れた皇族に源氏を名乗らせるのがこの時代の中国発祥というのも初めて知る。
    祝と梁の民話もだ。ちょっと変えすぎの感はあるが。

  • 梁の名将陳慶之主人公の戦記物語だと思ったら、主題は「梁山伯と祝英台」だったよ!
    無関係の二つの話を撚り合わせているにもかかわらず両方の筋を盛り上げていて、つい引きこまれてしまった。

  • 北魏の「武神」中山王の侵攻。迎撃のため出陣する梁の陳慶之。総司令官・曹景宗と部下の趙草。中山王の猛将・楊大眼。鐘離城に殺到する北魏の80万の大軍。鐘離の戦い。祝英台と梁山泊の恋。

     2011年10月28日読了

  • 南北朝時代の梁と魏の攻防。天才戦術家陳慶之の物語。戦略家ではなくあくまで戦術家かと。
    ややボリュームに欠けた感がしたので★4つ。
    いろいろ詰め込み過ぎたのでは。じっくり描けば名作に化けそう。南北朝時代は面白い。通しで描いた良作があれば読みたい。

  • 陳慶之と祝英台を中心にした

    「魏晋南北朝時代」を描いた長編歴史スペクタクル

  • 中国南北朝時代の鐘離の戦いが舞台ですが・・初耳でした(^^;
    田中芳樹は歴史教科書で一行にも満たない時代をテーマにする内容が多く、勉強になります。三国志から隋に至る流れのひとコマ・・ほとんど知りませんでした。
    史実を忠実に、または舞台だけで荒唐無稽という田中中国歴史小説の中では、バランスがとれた作品です。まぁ、女性の扱いには失敗してる気もしますが・・それも田中芳樹らしいか(笑)

  • 読みやすい。

    銀英伝のヤンに似た人が主人公らしいので読んでみたけど…
    あんまり似てなかった。
    ヤンよりもっと幼く、女々しい感じの人物。
    泣くのは無しでしょ…

    陳慶之のその後の活躍が気になる。
    わずか七千の兵で洛陽を陥落させた偉業を読みたかった。
    でもその頃はオッサンなのでヒーローものには向かないから無理か…

    田中芳樹の書くオッサン好きなのに…。

    次は七都市物語に挑戦するぞ

  • 天才軍師のお話。軍師っていうと諸葛とか司馬とか有名だけど、この人も天才だったらしー。まぁ時代が違いますが。つか軍師とか頭良いとなれないよね。(笑)</br>でも陳慶之サン、馬に引き摺られてたりして物凄く情けない。(笑)そのギャップがいいんですけどね!

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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