陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫 い 14-1)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332686

感想・レビュー・書評

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  • 特殊能力を持つ四人の男女が計画する、銀行強盗の顛末を描いた物語。

    サントリーミステリー大賞の佳作作品である、『悪党たちが目にしみる』を大幅に改稿したものとのことです。

    あとがきでご本人が言及されていましたが、スピーディな展開はまさに、九十分くらいの映画を見ている様な感覚になりました。

    個性豊かな登場人物たちのユーモアに溢れた会話の面白さ、伏線回収の鮮やかさなど、最後まで楽しめる軽快さと、痛快さを併せ持つ一冊だと思います。

  • 今まで読んだ作品よりかは進みづらかったな

  • 2023/04/23
    さくさく読めた!伏線も綺麗に回収しててキャラも魅力的で良かった〜続編も読みたい!

  • 再読。
    人間嘘発見器、天才スリ師、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。世間を賑わす銀行強盗四人組のお話。鮮やかな伏線回収やハリウッド映画のような粋な台詞回しに、何度読んでも夢中になってしまう。伊坂さんの本の中でもBest5に入るくらい大好きなシリーズ。

    「伊坂幸太郎さんはどれがおすすめ?」と聞かれたら、一番にこの本を渡すと思う。

  • 読んでで楽しかった~。
    特殊な能力を持つ四人の銀行強盗団。あるとき完璧な強盗のはずが…。
    ありえない設定なんだけど、エンタメ感にリアルな設定なんてナンセンス。
    会話の中の小ネタの方が現実的で面白いw
    このまま続編に突入。

  • テンポが良くて飽きない
    犯罪者なんだけど応援してしまう、、

  • それぞれのキャラが特殊能力に合わせて際立っていて、犯罪をしているのにも関わらず応援したくなる。
    最初は伏線回収に驚きもあったが、成瀬が切れ者すぎて徐々に展開が読めてきたので、最後にもう一驚きさせて欲しかった。と、個人的には思った。
    とはいえ、登場人物のキャラには惹かれたので、続編も読んでみようと思う。

  • 星4.3

    前作「ラッシュライフ」は緻密さへの驚きが読後の感動を上回ってしまった。
    思い出すにも頭をつかわなくてはいけない。
    などという感想を書いた。
    面白いし驚くんだけど、読後感は「オーデュボン」の方が、と。

    この「陽気なギャング」は、もう完璧にエンターテイメント全振り。
    完璧な「娯楽」となっていて最高でした。
    とにかく面白いので良かったところを羅列。

    スタートダッシュがはやかった。
    つかみがはやい。
    各々が特殊能力をもつ強盗団。なんとワクワクする設定だろうか。
    さらに今回は主要キャラクター全員が伊坂節炸裂の台詞を放ちまくる。
    明転飛び出し即つかみでまず大爆笑的構成。

    それが読む手を止めず、強盗成功した金を別の窃盗団に奪われたときにはもう完全に感情移入していて「うわー!最悪!!ひどい!!!」という気持ちになっているのだからすごい。

    まぁ、そもそも強盗は犯罪なわけで。彼らは犯罪者集団なわけである。
    そんな者たちに共感をもって感情移入し、金を奪っていい理論に納得させられて、って時点でもう素晴らしいでしょう。
    麦わら海賊団的なことだよね。

    現金を奪われ、殺人事件に巻き込まれ、雪子の行動の謎があり、物語の推進量を維持しながら、四人の出会いまで描き切ってこの文量。
    一切の無駄が無いエンターテイメント。
    序盤も序盤の警官オタクまでがオチへのフリになっているし、隙が無い。

    じゃあ、なんで満点でないのか。
    これが難しいところで。
    人が殺されている話ではあるのだけど、物語上の悪がインパクト弱めかな、と。
    結局、エンターテイメント全振りで終始軽めのノリではあって、それが魅力だから仕方ないのかもしれないけど。
    まぁ、これは重箱なんだけど。んー。
    いや、とんでもなく面白いのは間違いないです。

    作品間リンクとして「オーデュボン」の田中が合鍵作りや盗聴などのスペシャリストとして登場。

  • スピード感がありさくさくと読めました。

  • 成瀬さんがひたすらかっこいい
    以下、お気に入りのセリフ

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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