陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫 い 14-1)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332686

感想・レビュー・書評

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  • タイトルのとおり、銀行強盗を働く4人の話なんだけど、描かれる人物像が、非常に個性的で会話もくだらないけど、テンポが良く、一気読みしてしまう、まさしく娯楽作品。
    あまりシリーズものを書かない伊坂幸太郎が、3作も書くということは、思い入れも強いのだろう。第2弾、第3弾も楽しみ。

  • 伊坂さんらしく、読みやすいドキドキとユーモアのある作品になっており、気軽に読めるので、普段の生活から一呼吸置きたい時におすすめの一冊です。
    気になる点 として、緊迫する場面で、本来なら一人くらいは冷静でも残りは動揺するほうがリアルに近いと思いますが、全員が冷静で冗談を言うあたりがちょっと現実離れしているかなと思ってしまいました。
    あと、伏線を全てを回収するようになっていてスッキリするのですが、個人的には多くの伏線をばらまいて、全てを回収せず、読み終えた後に「あれってどうなったんだろう」っていうのが何個か残る方が好みです。
    因みにシリーズとしては以下の順です。
    陽気な。。。地球を回す
    陽気な。。。日常と襲撃
    陽気な。。。三つ数えろ

  • 読みやすい。面白い。途中でやめられない。
    すっかりこの4人組のファンです。
    悪いことしてるのに・・・!
    特に、おしゃべりな響野さんが好き。

    まだ続編がふたつあるみたいですが、
    終わるの嫌だから読みたくない(笑)

  • 天才的な能力を持つ4人の人物がチームとなって銀行強盗をするお話。1人1人のキャラクターが立っていて銀行強盗ではあるものの愛着が湧くような登場人物たちだった。特に成瀬と響野の洒落のきいた会話はいくらでも聞いていられるような心地よさが感じられた。この4人にまた会いたいなと思っていたら続編があるようなので早速読んでみたいと思った。

  • 銀行強盗実行犯がこんな能天気にわちゃわちゃしてていいの?

    銀行強盗してるのに読後はスッキリする。
    疾走感もいい、読んでて楽しい。
    ☆3.6

  • 読んでで楽しかった~。
    特殊な能力を持つ四人の銀行強盗団。あるとき完璧な強盗のはずが…。
    ありえない設定なんだけど、エンタメ感にリアルな設定なんてナンセンス。
    会話の中の小ネタの方が現実的で面白いw
    このまま続編に突入。

  • 個性的すぎるキャラ、広げれるだけ広げて、要素を拾ってったら一点に収束する感じ、伊坂幸太郎だなぁぁあ

    私の中で、小説における"偶然"を許せるか許せないかで、その物語へのハマり度が決まる気がするけど、これはいけましたね。
    ラインはどこなんだろ。

  • 世の中COVID-19一色。ウィルス対策に疲弊していたので、何か爽快な小説を読みたくて手に取った。

    特別な能力をもつ4人が集まり銀行強盗を企て、奪ったお金を逃走中の現金輸送車強盗に奪われた。
    奪われたお金を取り返せるか。

    スッキリ爽快の読了感。あー面白かった。
    ストレス解消✨

  • 面白かったかった。登場人物がそれぞれ個性的で楽しかった。

  • 伊坂幸太郎氏の著作では3作目。
    私の伊坂作品としては4冊目です。
    つくづく外れの無い作家さんですね。
    読者を裏切らないということは、本人の学習量の多さと筆力によるところが大きいでしょう。
    「陽気なギャングが地球を回す」というタイトル通り、ギャングたちが主役です。
    もちろんギャングなんて絶対にいけないことのはずなのに、読み進むのが楽しくてたまらないのです。
    キビキビと無駄のない、テンポの良い運び。粋な会話の連続。
    個性豊かなキャラクターたち。痛快なコメディのはずが、例によって知的好奇心をくすぐられっぱなしです。

    主人公は4人。他人の嘘を直感的に見抜くことが出来る成瀬。
    正確な体内時計と超人的ドライブテクニックを持つ響子。
    スリの名人の大学生・久遠。
    演説の達人・響野。
    何とも「微妙」な才能を持った彼らが偶然居合わせた銀行でマヌケな強盗に遭遇します。
    「俺たちだったらもっと上手くやれる」とチームを組み、奇想天外な手口で大金を奪うのですが・・・

    う~ん、もっと紹介したいけどやめておきます。
    作品の面白さをこの文章で損なってしまいそうで心配。

    絶妙なストーリーのユルさとスタイリッシュさが見事に同居した珍しい本です。
    映画化したら面白いだろうなと思っていたら、私が思う程度のことは誰でも思うという証明が出来ました。
    とっくに映画が完成していて、今月13日に公開されるそうです。
    故松田優作さんの次男が、大学生・久遠の役で映画デビューだそうで、それも楽しみですね。
    日本版「オーシャンズ11」のようになるでしょうか?

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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