陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 2824
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332686

感想・レビュー・書評

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  • 確かこれが高校生だったわたしが最初に出会った伊坂幸太郎の本。その後、どっぷりと浸かることになった出会いの一冊だった。
    文字を読んでいるのに、場面が映像で浮かんでくるような描写。スピード感。自由奔放すぎる魅力的な登場人物たち。
    何度読み返しても面白い、だいすきな1冊。

  • 会話のセンスが好きです

  • 個人的にずっと追いかけている作家、伊坂幸太郎さんの作品。
    初期ってどんな感じだったかな?と、何となく読みたくなって再読。
    これで3、4度目くらいかな…?

    やっぱり良いなぁー、この猫ならぬエンターテイメントまっしぐら感(*´∀`*)
    軽妙なセリフの掛け合い、洒落たフレーズ、言い回し、伊坂幸太郎作品の醍醐味はこれだよなー…と、改めて実感。
    読みながら気持ちが昂ぶってるくるこの感覚、こんな高揚感がある作品って他にないなぁと。
    前よりも色々な作品を読んだ後だからこそ、改めて伊坂作品の良さが分かった気がした(^^)
    逆に、最近はこんな感じじゃなくなってるかもなーとも思った…

    再読して、まず一番最初の「二人組の銀行強盗はあまり好ましくない…」のくだりでハートを鷲掴まれる(笑)
    4人のことを知ってると、その時点でニヤニヤが止まらず…
    絶妙な文章表現、軽やかさ、そして程よく残された突っ込みどころ、どこを切り取っても完璧。
    ここに伊坂さんの良さ全てが詰まっている気もした。

    言わずもがな、ストーリーの構成もむちゃくちゃ巧い。
    読者の2、3手先を軽く行く展開は当たり前。
    どんでん返しの質、数は他に類を見ない。
    そして、伏線回収もとても美しい。
    個人的には、やっぱり響野さんのボクシング・インターハイのくだりが好きかな( ̄∀ ̄)
    基本的に響野さんに憧れている部分があるので、贔屓目は確かだと思う(笑)

    ロマンはどこだ。
    そう、この本の中に。

    <印象に残った言葉>
    ・二人組の銀行強盗はあまり好ましくない。二人で顔を突き合わせていれば、いずれどちらかが癇癪を起こすに決まっている。縁起も悪い。たとえば、ブッチとサンダンスは銃を持った保安官に包囲されたし、トムとジェリーは仲が良くても喧嘩する。
    三人組はそれに比べて悪くない。三本の矢。文殊の知恵。悪くはないが、最適でもない。三角形は安定しているが、逆さにするとアンバランスだ。
    それに、三人乗りの車はあまり見かけない。逃走者に三人乗るのも四人乗るのも同じならば、四人の方が良い。五人だと窮屈だ。
    というわけで、銀行強盗は四人いる。(P6)

    ・ロマンはどこだ。(P75 響野)

    ・四分ちょうどです。みなさん、最後までおつき合いいただいてありがとうございました。ショウは終わりです。テントを畳み、ピエロは衣装を脱ぎ、象は檻に入れ、サーカス団は次の町へ移動します。(P91 響野)

    ・なーんだ。二十一世紀なんて、もうすぐよ。その時に、こんなふうに木星に行けると思う?でしょ。キューブリックだって未来のことを見誤ってたのよ、先のことなんて誰も分からないってことじゃない。ということは、わたしたちが何十年か先のことをくよくよ考えたって仕方がないのよ。唯一、はっきりしていることは、わたしたちの目の前にいるタダシはとても愉快で、この瞬間、わたしたちはハッピーだってことよ。(P150 元奥さん)

    ・料理に入ったパイナップルと、リスクのない暴力と、それから、薫くんをいじめるやつら、だ。(P177 久遠)

    <内容(「BOOK」データベースより)>
    嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。

  • 面白かったです。

  • 気楽に一気に読めて楽しい!思わずクスッと電車の中でも笑ってしまいます。

  • 好き

  • テンポのいいストーリー展開と軽快な会話がとても読みやすいエンタメ作品でした。

    突き抜けた個性を有する4人のキャラの中でも、私は、相手の裏をかく知的な頭脳派であり、かつ、相手の嘘を完璧に見抜く嘘発見器の成瀬さん推し。

    でも響野の「ロマンはどこだ」って言うセリフもかっこいいし、銀行強盗中の演説もおもしろくて、良い味出してる。

    最初に出てくる偽警察官やフラッシュレスカメラ、中からドアが開けられないロシアの車・グルーシェニカーは絶対どこかで活躍するはず!とそれらの登場を待ちわびるわくわく感も楽しめました。

    あと、章ごとの単語解説に、えええ!?っていう意外な内容が含まれていて伊坂さんのサービス精神ににやにやしてしまいました。

  • 勧められて読む。文体と相俟って軽快で愉快さが溢れている。伊坂幸太郎の描く人物達には陰があっても湿度が感じられない。そこが魅力なのだと思う。

  • スマートなキャラクターたちが登場し、たくさんの伏線を張りながら最後にキレイに回収していくユニークで気持ちの良い伊坂幸太郎らしい作品。

  • 伊坂幸太郎さんの作品はこれが初めて。登場人物が魅力的で、ずっと彼らの会話を読んでいたかった。掛け合いがすべてストレートじゃないところが、すごく面白くて、舞台化してほしいと思った。映画化はしたみたいだけど、舞台のほうが私は合うような気がする。

    内容は何度も展開が変わるので飽きることがないけれど、予測できなくもないという、難しすぎないものだった。続編も手元にあるので、楽しみたい。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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