陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 2824
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332686

感想・レビュー・書評

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  • 超能力に近い特殊技能を持った4人は、実は銀行強盗常習犯。
    シリアスな場面も、4人のコミカルなキャラクターのおかげで、あまり真剣にならずに進む。
    ストーリーとしてはなんとなく勧善懲悪的であるが、そもそも主人公が銀行強盗であるからして、洒落が利いている。
    じっくり読む、と言うよりは、本のテンポに合わせてすいすい読み進められる本。

  • さまざま特殊能力をもった陽気なギャングが銀行強盗をして、同業者に奪われ、仕返しをする。日常と逆襲よりは面白いとおもうが、薄っぺらい世界で薄っぺらい登場人物が登場するだけなのは同じ。

  • タイトルからいかにもコメディー感が伝わると思いますが、騙されたと思って読んだらやっぱりコメディーでした。
    でも、これを読んだ人がオススメする理由が分かるぐらい元気をもらえる面白さがあります。

    冷静な頭脳派、成瀬
    スリの達人、久遠
    演説の名人、響野
    完璧な体内時計の持ち主、雪子

    の強盗4人の会話がとても愉快でした。
    キャラで選ぶなら、ずっと屁理屈を言っている響野が一番好きです。

  • 何のひねりも変化球もない、ドストレートな展開。しかしそれがいい。そのおかげで軽妙でテンポ良く展開していく。次に何が起きるかが大体予想がつくのに、それを彼らがどうするのか楽しみになってしまう。起きている事実だけをみると結構深刻な事態が進行しているはずなのに、緊張感というか緊迫した雰囲気がまったく感じられないスマートさ。なんともいえない心地よさが残る作品。

  • 伊坂さんらしさが詰まった作品。
    強盗=怖いというイメージを覆す魅力的な登場人物たち。
    テンポよくすすむ会話に伏線だらけのミステリー。

    今回の作品は伏線がかなり分かりやすく書かれていたので、「こうなるのだろうな」という想像がしやすい。
    それが物足りなく感じる人もいるだろうが、答えあわせをするような感覚で楽しめないだろうか。

    本編ではとくに書かれていないが、人間嘘発見器こと成瀬はその能力で苦労したこともあったのではないだろうか。
    こんな能力があったら、人間嫌いになっても仕方ないように思ってしまう。
    物静かであまり感情を表に出さないタイプではあるのだが、過去どのように乗りこえてきたのか。
    番外編でもし書かれていたら、読んでみたいと思った。

    それと、これはきっと書いてはもらえないだろうが、響野と祥子の恋愛時代の話も読みたい。
    プロポーズの話はちらっとあったが、それだけでもすごく興味深かったので。

  • 生徒から「面白い本ないですか」と聞かれた時に薦めます。

    生徒に人気の著者の中の一人、伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」

    小説の主人公にしては珍しく『ギャング』銀行強盗が主人公です。
    しかも仲の良い4人組。

    銀行強盗をはたらくのですが、この4人組の仲の良さが幸いして(?)このギャング、悪者に思えない。

    一人一人がそれぞれ得意技を持っていて、銀行強盗を決行するときにはしっかり役割分担をしておく。

    話の内容も面白いのですが、それ以上に4人の会話が面白い。
    そして、わたしの好みは所々に載っている伊坂流国語辞典(?)。
    例えば
     しつもん【質問】①疑問または理由を問いただすこと。
     ②説明者のもっとも嫌いな行為。
            なるほど、と思います。

    分類 913/イ

  • ザ・伊坂幸太郎ワールド!

    私の周りでは特に男性ファンが多いみたいです。

    独特な台詞回しに思わずププッ。

  • 4人の銀行強盗がテンポ良く繰り広げるコメディ小説――これだけ聞いたら「銀行強盗がコメディとは何事か」という感じだが、これはコメディなのだから仕方がない。

    伊坂ワールドに登場する突飛な人物設定としては『オーデュボンの祈り』における喋るカカシがその代表例だが、今作でもそういった人物設定は健在で、特殊能力を持った登場人物が当たり前のように物語に溶け込んでいる。
    何故こうもナチュラルに溶け込むことが出来るのか。ユルい。そして軽い。この軽さには、これぐらいチープなタイトルがお似合いなのかもしれない。

    「ロマンはどこだ」?
    ロマンは、ここにある。

  • 部署の隣の席のおねーさんと読書の話でもりあがって、おねーさんが貸してくれた。
    伊坂幸太郎って今までなんとなく読んだことなかったけど、やっぱり人気なだけあって、読んでみればおもしろいですな。
    普段はドライな感じなのにミッションのときにはお互い信頼しあっている、みたいな、チーム感?ルパン一味とかむぎわらの一味とかみたいな。かっこいい。
    それぞれの特技がどう銀行強盗に役立つのかと思っていたらちゃんと役立てているのがさすが。演説の達人はちょっとおもしろいけど。

  • おもしろかった。異常に饒舌な銀行強盗。屁理屈いっぱい。脇道にそれて長話。それでいて華麗な仕事裁き。傑作エンターテイメントです。良くまとまった才気あふれる作品。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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