陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 28560
レビュー : 2820
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332686

作品紹介・あらすじ

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい。面白い。途中でやめられない。
    すっかりこの4人組のファンです。
    悪いことしてるのに・・・!
    特に、おしゃべりな響野さんが好き。

    まだ続編がふたつあるみたいですが、
    終わるの嫌だから読みたくない(笑)

  • 「陽気なギャングが地球を回す」
    嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だったはずが・・・、思わぬ誤算が。せっかくの「売り上げ」を横取りされたのだ!


    ギャングシリーズ第1弾。本作は、初もの尽くしである。独立した本として、伊坂幸太郎初の続編を生み、デビューした新潮社以外から初めて刊行され、新書判でも初めて刊行され、映画化第1弾の役まで張ったわけで、初三昧。そして、世間を初めて惹きつけた、それも強烈に、のも本作だから、さらに初が加わる。まさに、ちょっとした怪作ではないだろうかw


    「オーデュボンの祈り」から続く異世界と現実世界の見事な融合は、相手の嘘を完璧に見抜く能力者や一寸の狂いも無い体内時計を宿す女性が活躍する本作でも健在です。彼らは、しゃべるカカシに匹敵する特殊な存在でありながらも、見事な自然さで作品に溶け込むわけで、それを可能にする小説の持つ図抜けた説得力とそれを宿らす伊坂幸太郎に天晴れ。


    伊坂幸太郎の才能を発露させる存在「強盗」を企てるは、上記の特殊能力を備える成瀬と雪子に加え、抜群の技量を持つスリ師・久遠、べらぼうに弁の立つ響野の4人。彼ら4人は抜群のチームワークと絶妙な掛け合いを見せながら、ものの見事に銀行強盗をやり遂げたのはいいものの、ものの見事な名前負けをしている元旦那や現金輸送車襲撃犯に成果を掠め取られる。


    さて、どうするか?どうなるでしょう?お楽しみあれ。ニヤニヤ、ワラワラ、ヒヤヒヤ辺りの感情は総動員されること間違いなし。ちなみに、お気に入りは、響野ですね。伊坂幸太郎といえば、とにかく「言葉(使い方、比喩、台詞etc)がスーパー!」と思っていますが、本作でもそれは遺憾なく発揮されています。成瀬の放つあの言葉や祥子の放つあの言葉(アレは最高w)も良いけど、やっぱり響野の言葉達が最高ではないでしょうかw


    ちなみに、「解説」は必読です。ギャングをめぐる2つの考察と2つのおしゃべりには、なにやら色々考えさせられ、驚かされ、「なるほど」と唸らされ、久々に充実した「解説」でした。しかし、伊坂幸太郎とはつくづく凄い小説家だ、ありゃ、ちょっとほめすぎでしょうかw


    [余談]
    本作の原型「悪党たちが目にしみる」が選考委員から徹底的に叩かれた(1996年第13回サントリーミステリー大賞最終候補)、「もう小説を書いちゃいけないんだ」という気持ちになるほどに。


    書き続けてくれてありがとうございます。

  • 職場の先輩からお勧めされて読みました。これまで伊坂幸太郎 さんの作品を知らなかったのですが、かなり面白く一気に読めました。テンポがよくてウィットに富んだ会話が人気の理由なんだろうなと思いました。登場人物もかなり個性的で、その中でも演説の達人がお気に入りです。こんな引き出しの多い男になりたいなと思いました。

  • 伊坂幸太郎作品を読んだことがなく「陽気なギャングシリーズがおもしろい!」と勧められ読んでみました。

    「伊坂幸太郎」というと重たい話を書く人と勝手に思っていたのですが、思っていたよりも軽く会話が多くテンポもよくて読みやすかったです。

    それからクライマックスで回収されまくっていく伏線もおもしろかったポイントです!
    これが伊坂節か〜!!と思いました。

  • 伊坂さんやっぱり好き!面白かった。4人とも良いキャラクター。章ごとの単語についての解説も楽しかった。「会話」とか、はっとする。軽く読み終わるのに読みながらいちいち色んなことを考えさせられる感覚も好み。

  • それぞれに眩しいほどの才能を持つ「普通の4人」が、銀行強盗をはたらく場面からお話は始まる。
    全体を通したストーリーのテンポのよさ(これは伊坂作品全体の特徴)、会話の軽快さが際立つ。常に相手の裏をかいていく手際もお見事!
    悪人こそ魅力的、である小説の面白さを再確認できた。

  • 一見何も関係のなさそうなエピソード(例えば冒頭の偽警察官の話など)があとあと生きてくる。張られた伏線に絡め取られていく感じが好きな私にとってはどんぴしゃでした。

    推しメン←は成瀬さん。神崎の策の裏の裏をかいて雪子を救いに来たときは(実際に来たのは成瀬さんではなかったけれど)うおぉ! やっぱ格好いいよ成瀬さぁぁん! とテンションが暴走しました。

    「ロマンはどこだ」……この本の中に。

  • まさに伊坂幸太郎といった感じのテンポの良い気持ちのいい物語だった。
    まるで余談のように散りばめられた色々な伏線が最終的に綺麗に回収される感じも良かった。
    伊坂幸太郎の小説に出てくる登場人物はみんなとても魅力的で現実に存在したら是非友達になりたいと思う。

  • 登場人物キャラが濃くて印象的でした。各々の能力は一見銀行強盗に直接役立たそうに思えましたが、その能力を少し意外とも思える使い方で強盗をしていく4人に夢中でした。ユーモラスに富んでいて先が気になって文字を追う目が止まらない作品でした。

  • タイトル通り愉快な強盗たちのお話笑
    かるーく読める
    主人公たち4人のキャラが濃くて印象にのこる
    成瀬は決断力に長けていて魅力的
    響野は喋りまくるちょっと変な人w
    久遠はただ単にスリのプロ
    雪子は冷静を装ってるけど頭にきた時の振り切り方がカッコいい
    関係なさそうなエピソードも伏線として散りばめていたのも面白かった

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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