陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 31861
レビュー : 2965
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332686

作品紹介・あらすじ

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館が休館してしまい、新しい本を買ってばかりもいられないので、この機会に、もう一度読みたかった本を再読したり、積読本の整理をしようと思いました。

    この作品は再読です。
    発売と同時に買った本は、私にとって貴重な伊坂さんのお名前と私の名前も入ったサイン本だったのですが、弟に貸したら返ってこなくなり、最近、また購入しました。

    おそらく初版のときにはなかった新たな解説がついていたのは得をしました。

    ストーリーは、嘘発見器の成瀬、演説名人の響野、体内時計をもつ雪子、天才スリの久遠の4人組が銀行強盗を働く、おなじみの(?)ストーリーです。
    この強盗たちは、基本的に、相手を傷つけないという考えを持っています。

    二転三転するストーリーは、一度読んだだけなので、すっかりオチも忘れていて、楽しめました。

    軽妙洒脱で、トボけたセリフ回し、飄々としたテンポで調子よく進んでいきます。
    伊坂さんの個性がギュッと詰まった佳作だと思います。
    ここから、伊坂作品はみんな始まったのですね。
    (デビュー作は『オーデュポンの祈り』ですが)

    響野の「ロマンはどこだ」のセリフには、懐かしさにしびれました。

  • いやぁぁぁ
    非常に面白かったです。途中まで予想も当たりましたが「そうきたか!!」って感じでした
    気軽に読めるのに、内容はシッカリしてました♪
    ヽ(´▽`)/

  • 伊坂さん3作目の長編小説。
    さまざまな天才が集まった4人組のギャング。
    安定の面白さで、伊坂さんらしい小説と言えるのではないか。

    「陽気なギャング」だけに、そんなに悪い人たちではない。むしろ、人間味あふれるキャラに魅了される。
    これは、続編も読まなくては。

    銀行強盗に入る際の響野の定番台詞。

    ロマンはどこだ?

    僕らもそろそろ探しに行こう。

    • naonaonao16gさん
      こんばんは(^^)

      伊坂作品は勧善懲悪がスカッとさせてくれるんですよね、あとはテンポのいい会話と、美しい伏線の回収。毎度毎度、気持ちのいい...
      こんばんは(^^)

      伊坂作品は勧善懲悪がスカッとさせてくれるんですよね、あとはテンポのいい会話と、美しい伏線の回収。毎度毎度、気持ちのいい読書時間になってくれます。

      さて、3作品。
      どうしよう多すぎて選べません。
      今目の前の本棚に(たぶん)全作品あって、見つめながら悩んでいます…

      古参としては、初期作品の登場人物のリンクがたまらないものがあり、デビュー作「オーデュボンの祈り」はかなりの衝撃でした。
      とはいえ3つに絞るとなると、古い作品から「重力ピエロ」になるのかなぁ。この辺からテーマが少し重くなってくるんですよね。
      2つ目、ゴールデンスランバー、になるのでしょうか。こちらは勧善懲悪、という言い方が正しいのか分かりませんが、愛と信頼とが詰まっていて好きです。なんか映画化されている作品ばかりになりました…
      3つめ。せっかくなので最近の作品から。「フーガはユーガ」。「逆ソクラテス」と悩みましたが、古参として、前者の重みやテーマがなんともたまらないものがあり、選びました。まだ文庫化もされていません。重たくて切ないので伊坂作品らしくない、という側面もあるかもしれないですが、伊坂さんは子どもができてから少しずつ作品に変化があり、この作品からも、その変化を感じました。過去の殺し屋シリーズならともかく、子どものことを思いながらも悪と向き合うその姿に、作家としての使命のようなものを感じました。

      すみません。大好きな作家さんなので熱くなってしまいました!
      古参としては、デビュー作から順番に読むをおすすめしたいです!
      2021/03/28
    • たけさん
      naonaonao16gさん、ありがとうございます!
      挙げていただいた作品はどれも素晴らしいですよね。特に「ゴールデンスランバー」は僕にとっ...
      naonaonao16gさん、ありがとうございます!
      挙げていただいた作品はどれも素晴らしいですよね。特に「ゴールデンスランバー」は僕にとっての初伊坂で大好きな作品です。

      なるほど、お子さんが生まれてから作風が少し変わったんですね。そこらへんも着目しながら全作品制覇を目指したいと思います!

      また、伊坂さんへの熱い想いを聴かせてくださいね!
      2021/03/29
    • naonaonao16gさん
      こんにちは!

      マニアックなやつもあるんですが、読んだのが昔すぎて結構忘れてるので王道を挙げてみました!

      以前よりも、家族の描写が多いのと...
      こんにちは!

      マニアックなやつもあるんですが、読んだのが昔すぎて結構忘れてるので王道を挙げてみました!

      以前よりも、家族の描写が多いのと、守るべきもの、弱者の象徴として子どもが描かれることが多いなという印象です!
      あくまで主観ですが…

      わたしはAXを読み始めました!
      またレビューアップしますのでお楽しみに!
      2021/03/29
  • 2021(R3)1.27-2.10

    個性的すぎる4人の銀行強盗に降りかかる数々の災難。
    「殺し屋シリーズ」と同様、「悪いことをしている人たち」の物語であるが、人間味にあふれ、時に滑稽で時に頼もしい。

    読了まで思ったより時間がかかったのは、4人の銀行強盗の視点で話が進んでいくため、そのスピードに若干のもたつきを感じたからであろうか。

    しかし最終盤、いつもの伊坂幸太郎らしく、数々の伏線が見事に回収され、見事なエンディングを迎える。

    もたつきを感じる要因だった「4人の視点で話を進める」ところに、最終盤の見事なエンディングの仕掛けがあったことに気付き、「今回も伊坂幸太郎に降参!」であった。

    隣の図書館は今日は開館している。休日出勤だが、仕事をしている場合じゃない。「伊坂幸太郎に降参する快感」を味わうために続編を借りに行こう。

  •  天才的な才能を持つ4人の銀行強盗たちが思わぬ誤算から大金を横取りされる。果たして4人は、大金を取り戻せるのか、ハイテンポな都会派サスペンス。

     犯罪者が主人公というと、感情移入しにくいと感じるものですが、作者の手にかかれば、4人の個性的なメンバーに魅力を感じ、自分もそのチームの一員になったように読み進めてしまいました。

     作者お得意の伏線も張り巡らされ、見事に犯罪に活かされている所に自分の良心が大きく揺れてしまうほどでした。

     気付けば、4人と一緒にクライマックスを迎え、爽快感を味わう自分がいました。

  • 伊坂幸太郎氏の著作では3作目。
    私の伊坂作品としては4冊目です。
    つくづく外れの無い作家さんですね。
    読者を裏切らないということは、本人の学習量の多さと筆力によるところが大きいでしょう。
    「陽気なギャングが地球を回す」というタイトル通り、ギャングたちが主役です。
    もちろんギャングなんて絶対にいけないことのはずなのに、読み進むのが楽しくてたまらないのです。
    キビキビと無駄のない、テンポの良い運び。粋な会話の連続。
    個性豊かなキャラクターたち。痛快なコメディのはずが、例によって知的好奇心をくすぐられっぱなしです。

    主人公は4人。他人の嘘を直感的に見抜くことが出来る成瀬。
    正確な体内時計と超人的ドライブテクニックを持つ響子。
    スリの名人の大学生・久遠。
    演説の達人・響野。
    何とも「微妙」な才能を持った彼らが偶然居合わせた銀行でマヌケな強盗に遭遇します。
    「俺たちだったらもっと上手くやれる」とチームを組み、奇想天外な手口で大金を奪うのですが・・・

    う~ん、もっと紹介したいけどやめておきます。
    作品の面白さをこの文章で損なってしまいそうで心配。

    絶妙なストーリーのユルさとスタイリッシュさが見事に同居した珍しい本です。
    映画化したら面白いだろうなと思っていたら、私が思う程度のことは誰でも思うという証明が出来ました。
    とっくに映画が完成していて、今月13日に公開されるそうです。
    故松田優作さんの次男が、大学生・久遠の役で映画デビューだそうで、それも楽しみですね。
    日本版「オーシャンズ11」のようになるでしょうか?

  • 傑作。
    伏線回収が巧みすぎる。忘れてた頃にやってくる伏線回収と存在に気付いてすらいなかったような伏線回収で後半はニヤニヤしながら読んだ。
    後半は展開が二転三転して、自分でこうなりそうだなーと推測しながら読んでいたが良い意味で裏切られた。
    一見繋がってない出来事のチューブ次第に伸びていき、気づいたらその両端が繋がっている感覚。
    とても面白かった。

  • 天才的な能力を持つ4人の人物がチームとなって銀行強盗をするお話。1人1人のキャラクターが立っていて銀行強盗ではあるものの愛着が湧くような登場人物たちだった。特に成瀬と響野の洒落のきいた会話はいくらでも聞いていられるような心地よさが感じられた。この4人にまた会いたいなと思っていたら続編があるようなので早速読んでみたいと思った。

  • この疾走感というかスピード感は堪らんね。最初から最後の最後の一文まで風を切るように駆け抜けていくような小説です。
    そして僕が大好きな要素としてあるのが、性格も特技も全く違う人間がチームを組んで事にあたるというところ。好きなんだよね、統一感はなく凸凹してるけど、なんだかんだでまとまっているってやつ。
    さらにその登場人物が、少しだけ普通ではない特殊能力をそれぞれ持っているというところがまた最高。この“少しだけ”というのが非常に僕としてはポイントが高い。“少しだけ”の具合がまた絶妙なのだ。あまりに特殊性が強いと一気に物語のバランスが崩れ、おもしろくなくなるのではないかと思うのだ。伊坂幸太郎はいつも絶妙なところを突いてくる。それが僕には心地好い。
    最後の最後までスピード感とどう転ぶか分からない展開は弱まらず、あと残り数ページだけどどんな結末になるんだとドキドキしながら読み切りました。

  • 世の中COVID-19一色。ウィルス対策に疲弊していたので、何か爽快な小説を読みたくて手に取った。

    特別な能力をもつ4人が集まり銀行強盗を企て、奪ったお金を逃走中の現金輸送車強盗に奪われた。
    奪われたお金を取り返せるか。

    スッキリ爽快の読了感。あー面白かった。
    ストレス解消✨

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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