影踏み (祥伝社文庫)

著者 : 横山秀夫
  • 祥伝社 (2007年2月1日発売)
3.42
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  • 225レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396333294

影踏み (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 話全体はつながっているが
    1つ1つの事件は直ぐに解決される・・
    いわゆる連作短編集である。

    犯人誰?と思いきや
    意外な犯人にたどり着く。
    しかも、短編なので
    直ぐに謎が解ける。
    と言う意味では読みやすい。

    主人公は泥棒である。
    犯罪者なんだけど
    憎みきれず、
    思わず正義の味方か?と
    勘違いするほど
    男気があって渋く描かれている。

  • 主人公の泥棒が各章で謎を解いていく。

    記憶力、推理力、腕力、度胸があり、
    泥棒にしておくのはもったいない・・・

    サクサク読めて
    単純に謎解きを楽しめるだけでなく、
    心がほっこりする章もある。
    また、全章を通して自分の影と向き合う姿もある。

    色んな種類の楽しみ方ができた。

  • 出所した泥棒があれこれ事件に巻き込まれる短編形式の話で、それぞれ良く出来てた。本人と家族の過去の出来事もちょいちょい絡んでなかなか面白かったー。

  • 主人公「ノビカベ」こと真壁は、2年前刑務所に入るきっかけとも言える事件に疑問を抱き、出所後調査を始める。

    「ノビ師」(=忍び込んで泥棒を働く。)である真壁の侵入シーンが細かく描かれており臨場感溢れる。

    母親に無理心中で殺された双子の弟が意識の中(中耳)で同居しているオカルト的面もある物語。
    「横山作品の異色作」
    色々な面から楽しめました。

  • 泥棒が主人公なので、他の横山秀夫の警察小説とは趣を異にするが、これはこれでハードボイルドな雰囲気がよかった。短編集だが、主人公が共通で話も微妙につながっているので、長編小説の読了感もありちょっとお得な感じ。

  • 不思議、人情、感動、そしてミステリー。
    1冊にこんなに詰め込んで、何でこんなにスマートなんだろう。

    非業の死を遂げた弟の魂が主人公に住み着いた。
    主人公は出所したばかりの悪いやつ…ではなく、家族と恋人思いのアツい男。

    自分の中に住む弟と協力しながらトラブルを解決するとともに自分自身も前に進んでいく。
    ラストは涙すぎる!

  • 警察小説の多い横山さんの作品の中では異色とも言える一冊。
    主人公の真壁は忍び込みのプロの泥棒。しかも火事で亡くなった双子の弟の意識が真壁の中に残り、会話もできるという設定。

    物語は、真壁がかつて逮捕されるきっかけとなった事件の謎を追うところから始まり、元恋人の女性や同業者たちに巻き込まれる形でさまざまな事件に関わっていく連作短編。

    細かい観察力と鋭い洞察力、ヤクザにも臆することなく対峙する大胆さ、そして素っ気ない態度を取りながらも、元恋人や同業者のために、多少の危険を犯してでも謎を追う真っ直ぐさ。
    泥棒だというのに真壁が格好良すぎる。

    個々の事件も、きっちりと伏線が回収してあり、ミステリーとしても楽しめるけれど、真壁、久子、亡くなった弟啓二、3人の複雑な関係が、物語をより深くしている。
    自分の半身でありながら、それ故に抱く愛憎。双子ならではの屈曲した感情を抱え、素直になれない真壁が切ない。

    そして、影を踏み合うように生きてきた真壁と啓二。その影を完全に失ってしまった真壁がどう生きていくのか。
    最後ははっきりと描かれていないけれど、2人が新たな一歩を踏み出せていればいいな。

  • 警察側からではなく、行ってしまえば犯罪者側からの視点で書かれ、そして、双子を内面にかかる不思議な話。語り口が何となく藤原伊織の蚊トンボに似ている。
    短編が連なっているが、個人的には「使徒」がいい。さいごの数行には泣かされる。
    最後、うまくいってほしいですな。

  • FeBeで聴書

    動作や感覚の表現が生々しく、難なく頭の中で再生された。描写が洗練されていると感じた。

    泥棒、警察、ヤクザなど裏の社会に精通しているかのような設定は現実味を帯びていて、ぞくぞくするような恐怖や興奮を覚えた。

    これらの緻密に描かれた世界でありながら、過去へのトラウマから弟の魂と共に生きている設定とそれにまつわるミステリーが魅力的な作品だった。

  • 主人公の泥棒、真壁が、出所してからさまざまな事件に巻き込まれる連続短編集。
    家族や女性との関係、出所前に起きた事件の謎…と色々な問題を解決していく。

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