影踏み (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 2349
レビュー : 257
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396333294

作品紹介・あらすじ

深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。忍び込みのプロ・真壁修一は侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた-。直後に逮捕された真壁は、二年後、刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。だが、夫婦は離婚、事件は何も起こっていなかった。思い過ごしだったのか?母に焼き殺された弟の無念を重ね、真壁は女の行方を執拗に追った…。(「消息」より)

感想・レビュー・書評

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  • 泥棒のハードボイルドな感じの本。
    連作短編集なので、1つ1つの物語は完結していくので長さを感じない(短編好きではないので短いコメントです)。
    色んな要素が入っている。警察、反社会的組織、泥棒、特にこの作家には珍しいファンタジー?奇怪的な要素が他の小説と異なるけどスマートに物語に違和感無く溶け込んでいて上手いと思った。
    泥棒の専門用語も面白く思えた。
    主人公はカッコイし、悲しさを覚えてしまう…けど、泥棒でしょ。と現実に考えてしまうと覚めてしまったかな笑

  • 話全体はつながっているが
    1つ1つの事件は直ぐに解決される・・
    いわゆる連作短編集である。

    犯人誰?と思いきや
    意外な犯人にたどり着く。
    しかも、短編なので
    直ぐに謎が解ける。
    と言う意味では読みやすい。

    主人公は泥棒である。
    犯罪者なんだけど
    憎みきれず、
    思わず正義の味方か?と
    勘違いするほど
    男気があって渋く描かれている。

  • 2019年11月映画化。地元の群馬で撮影された。

    平成19年所刷 令和元年47刷 おぉおおぉ。

    「ノビカベ」真壁が出所するシーンから始まり、逮捕された際の空き巣事件について自ら調べ始まる。一人の女性を追うと色々な真実が明らかになり・・・・。

    「盗み」について勉強になりました。用語とか。
    真壁は盗みもプロだけど、いい探偵にもなれると思う。

  • 主人公の泥棒が各章で謎を解いていく。

    記憶力、推理力、腕力、度胸があり、
    泥棒にしておくのはもったいない・・・

    サクサク読めて
    単純に謎解きを楽しめるだけでなく、
    心がほっこりする章もある。
    また、全章を通して自分の影と向き合う姿もある。

    色んな種類の楽しみ方ができた。

  • 出所した泥棒があれこれ事件に巻き込まれる短編形式の話で、それぞれ良く出来てた。本人と家族の過去の出来事もちょいちょい絡んでなかなか面白かったー。

  • 主人公「ノビカベ」こと真壁は、2年前刑務所に入るきっかけとも言える事件に疑問を抱き、出所後調査を始める。

    「ノビ師」(=忍び込んで泥棒を働く。)である真壁の侵入シーンが細かく描かれており臨場感溢れる。

    母親に無理心中で殺された双子の弟が意識の中(中耳)で同居しているオカルト的面もある物語。
    「横山作品の異色作」
    色々な面から楽しめました。

  • 泥棒が主人公なので、他の横山秀夫の警察小説とは趣を異にするが、これはこれでハードボイルドな雰囲気がよかった。短編集だが、主人公が共通で話も微妙につながっているので、長編小説の読了感もありちょっとお得な感じ。

  • ノビ師の真壁が刑期を終えて出所。捕まった事件が気になる。彼には、双子の弟がいたが、火事で死んだ。
    魂?は、自分の中に居る?2人には好きだった女がいる。色々問題を抱えて解決していく。

  • 横山秀夫のミステリ連作短編集、映画化の原作。
    家人の寝入った家に侵入して盗みを働く「ノビ師」の泥棒を主人公に、その来し方行く末と、織りなす人間模様を7編の物語で綴っています。
    警察小説の旗手が泥棒を主人公に??と思って読み始めましたが・・・さすが、読ませます。唸らせます(^_^;)
    やはり横山秀夫の作品にハズレはないようです。

  • 映画化されるというので手に取りました。

    ノビカベというプロの忍び込みの真壁がとある事件で逮捕
    されたことがきっかけでその家族を中心をした秘密を調べ始める。
    そこから自身に起きた逃れられない過去が暴かれていくミステリー。

    横山さんの作品は何冊か読んでいますが、
    短編集は初めてなのでどうなのかと思いましたが、
    主人公の真壁はずっと登場しているので
    あまり短編集という雰囲気がなく読めました。
    それよりも亡くなったはずの弟と頭や耳元などで
    会話をしたりして、SFファンタージーのような要素が
    あるので珍しいと思いました。
    真壁がハードボイルドタイプに対して、
    この弟が正反対にチャラいタイプだったのが印象的です。

    警察ならではの業界用語が沢山出てくるので、
    途中で意味が分からないこともありますが興味深くて
    面白かったです。

    どの短編集も印象的ですが、
    特に切なかったのが「使徒」でほろりとさせられてしまいました。
    そして双子という特別な関係性から「行方」で
    今まで暴かれなかった過去の真相がここになって明らかになり、
    また一層この作品に深みが増して切ない思いになりました。

    ミステリーの合間に久子との恋愛関係がありますが、
    こちらはなんともモヤモヤ感が否めない感じだったので
    その後が気になるところです。

    警察小説といっても警察側からではなく、
    泥棒側から描かれているので臨場感やスリル感などが味わえて
    更に重厚感なども味わえました。
    ただ多少心理描写などがいつもの横山さんの作品に比べると
    薄いような気がしますがミステリーとして読むには
    お勧めだと思います。

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著者プロフィール

横山 秀夫(よこやま ひでお)
1957年東京都生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業。1979年に上毛新聞に記者として勤務。『ルパンの消息』でサントリーミステリー大賞佳作を受賞したのをきっかけに退社。以後フリーランスライターとして活動。1998年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。2000年『動機』で第53回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。2002年『半落ち』が「このミステリーがすごい!」1位となり、第128回直木賞候補作となるが、そこで起きた様々な論議から、直木賞決別宣言を出すに至る。『半落ち』は2004年に映画化されて高い評価を得ている。その後、2004年『クライマーズ・ハイ』で第1回本屋大賞第2位、映画化されヒット。2013年刊行の『64(ロクヨン)』で第10回本屋大賞第2位、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」各1位を勝ち取り、大ヒットとなった。

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