I LOVE YOU (祥伝社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396333751

感想・レビュー・書評

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  • 人気作家6人による、恋愛短編集。伊坂幸太郎目的で借りた一冊。
    伊坂幸太郎の短編は初。無期の遠距離恋愛をすることになってしまった優樹と千穂。悶々とした気持ちで動物園でデートする二人と、そこで偶然再会することになった優樹の姉の元彼と、その彼女。。その彼女が「成田山の法則」という不思議な話をするんだけど、それがまたとても伊坂さんらしい決め言葉なのだ。参拝客が何故、三が日で巧くばらけるのか。毎年、全員が「元旦」と思い立ったって不思議ではないのに。まるでそれが誰かに調整されているみたい、というのだ。
    これはあらゆる場面で、私もふと思うときがある。例えばディズニーランド。そりゃ平日と休日では客数は違うとは思うけど、「今週末行こう」と世の中のディズニーーファンが思ったとしたら、その週の休日のディズニーランドは千葉が爆発する程の人が溢れることになるだろう。でも、やっぱ、「成田山の法則」によって、ほぼ平均的に調整されてるような気がしてならない。偶然って面白いな、って何だかしみじみ思った。そして何気ない語り手のツッコミも思わずクスッとしてしまった。うん、伊坂さんやっぱ好きだ。

    その他、中田栄一さんの「百瀬、こっちを向いて」も結構面白かった。クラスでも底辺にいて自身を「レベル2」と評する相原くんの片想いが描かれる。いたなー、教室にこんな男子、と誰でも思うだろう。そして私は言いたい。巷の少女マンガや学園もののドラマや映画は、カッコいい男子、イケてる男子ばかりをヒーロー役にしがち。だけど、こういう地味ながら人間らしい「レベル2」の相原くんのような少年にスポットを当てた物語もあっていいのでは??沢山の若者達から勇気と共感が得られると思うんだけどなー。

  • 「百瀬、こっちを向いて」がだいすきです。「透明ポラーベアー」 も好きです。恋をすることで幸せな気持ちに酔いしれたり、辛い思いをしたり、いろんな恋愛の形があるんだと感じました。人と人の繋がりにほっこりして、「読むと幸せになれる本」です。世界は奇蹟で溢れてる。

  • 個人的に「魔法のボタン」と「卒業写真」と「Sidewalk Talk」が、特に好きだなと思った。

    「魔法のボタン」は、恋をして、誰かを好きになって、相手にも好きになってもらえる・・・。そのことがすごく幸せなことなんだと深く感じた作品でした。

    「卒業写真」は、何年か越しに出会い、再会する前よりも、その人のことをもっと好きになることができるって、何だか素敵だなと思った作品だった。

    「Sidewalk Talk」は、別れの話だけれど、それと引き換えに、新しい希望を感じさせてくれる作品だった。

    別れを選んでも、そこですべてが終わるわけじゃない。
    最後の最後に、相手と出会ったことを、心から喜べることは、素敵なことだなと思いました。

  • 伊坂さん目当てで購入。伊坂作品をいくつも読んでいる人には、ライト過ぎると思います。そもそもこの人の良さは恋愛小説では発揮されない気がするし。

    他は「魔法のボタン」、「卒業写真」、「Sidewalk Talk」が良かったです。本多孝好さんは短編で2作目ですが、ストーリーや登場人物の雰囲気がすごく好きです。優しさと思いやりに溢れた、繊細な感じ。大切な人を想う時の、あの感覚を読みながら味わえるような気がします。

    心が浄化されるような、ピュアな1冊でした。

  • 最後のが特によかった。終わって行く恋愛もまた別のロマンチックさがあるね。「別れ話をしよう」とか「失恋カフェ」みたいな。未練んんん〜

  • 私が特に気に入ったのは
    『透明ポーラーボア』
    『百瀬、こっちを向いて』

    『透明ポーラーボア』は『魔王』や『重力ピエロ』の著作者として有名な伊坂幸太郎

    “シロクマ”と言う一つの“ポイント”を通して一つのテーマ―『人との縁』について話を持って行っている。
    その流れがごくごく自然で違和感がない。
    特に“どうしてこういう日がないのか”と言う例えがとても興味深かった
    “シロクマ”が大好きだった、今はいない行方不明中の僕の姉
    彼女は一体どうしたのだろう。あれは姉だったのだろうか


    『百瀬、こっちを向いて』は特徴ある人物たちが印象的だった
    主人公としては珍しい『消極的で何をとっても並以下』の性格
    その主人公が一人の所謂“尊敬する先輩のもう一人の彼女”と言う少女との交流を通して少しずつ変わっていく
    この話の中で変わっていったのは何も主人公の僕だけではない
    彼に関わる宮崎先輩、神林先輩、そして百瀬
    彼らも少しずつ変わっていっている。特に実は神林先輩が…と言うところである

    興味があるなら読んでほしい

  • 数年ぶりに再読。
    伊坂さんと本多さん目当てで買ったはず。
    どのお話も読みやすく、甘すぎず、面白かった。

    伊坂幸太郎『透明ポーラーベア』伊坂さんらしさが出てます。
    中田永一『百瀬、こっちを向いて』青春!
    中村航『突き抜けろ』恋愛少なめ。けど、一番好き。
    本多孝好『Sidewalk Talk』余韻の残るラストが素晴らしいです。

  • 恋愛ストーリー

  • H25.12.30 大好きな本多孝好氏が読みたくて買いましたが、他の作品の方が高評価だったのは何だか不思議。久々に恋愛してみたくなってしまった。年甲斐もなく?

  • 伊坂幸太郎の作品が載っているという理由だけで購入。
    しかし伊坂作品以外の作品の出来が良かったように感じます。
    伊坂さんは恋愛小説イマイチな感じがします。

    そもそも恋愛小説というものを久し振りに読んだ気がするのですが
    なかなかどうして良いものですね。
    結婚してからというもの恋愛なんて子供のするものと
    少し上から目線でいたのですが考えを改めました。

    今回初めて作品を読んだ方もいるのでそういう人の
    本をこれから読んでみようかなと思っています。
    こういう本は未知の作家の入口的な意味ではいいですね。

    ちなみにこの本の6作品の中で一番のお気に入りは
    「百瀬、こっち向いて」ですかね。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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