I LOVE YOU (祥伝社文庫)

  • 祥伝社
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レビュー : 492
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396333751

感想・レビュー・書評

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  • こちらは全員が男声作家の作品集です。
    あたりまえですが、海や空と一緒で、恋には数え切れないほどの、形、色、匂い、感触、音なんかがあって、だからこんな作品集を読めば読むほどに、恋の醍醐味やら気配やらを楽しめるわけです。伊阪幸太郎さん、石田衣良さん、市川拓司さん・・中でも私が一番やられたのは本田孝好さんの「Sidewalk Tolk」です。この発想はまず考えないですからね。どれも面白かった。オススメの一冊。読むアンチエイジング(笑)

  • 男性作家6人の恋愛短編集。
    有名な作家さんともあってどれも秀悦なのにびっくり。切り口もそれぞれで様々な恋愛模様が垣間見られたのがいい。

    伊坂幸太郎さんはやはり安定の面白さがあるし中田永一さんは再読でもぐっとくるものがあって。胸にじわじわと切なさが迫りくる本多孝好さんは初読みだったけどかなりお好み。アンソロジーという形式、悪くなかった。

  • なにこの優しくて心地よい短編。良すぎる。繋りというキーワード。やはり伊坂さんの短編は秀逸で心揺さぶられる。伊坂さんの短編は間違いないね。さすがだわー(ノ∀`)

  • ◇透明ポーラーベア(伊坂幸太郎)
    独特の文体がとても心地よく、主人公の姉の彼氏だった人と動物園で再会する、
    という設定に引き込まれました。
    最後まで姉と姉の元彼と主人公とその彼女の関係が気になって、夢中で最後まで読みました。
    さりげなく姉の歴代の元彼のエピソードを紹介したずっと後に、
    さりげなく特徴のあるキャラクターが描かれ、実は歴代の元彼たちだったのでは、という伏線の回収の仕方もすごいなあと思います。ミステリー要素のあるお話だと思いました。

    ◇魔法のボタン(石田衣良)
    小さい頃から気心のしれた男女のふたりが、男性の視点で優しい口調で語られていて、
    独特の世界観で素敵だなあと思いました。
    ずっと20年間も良いお友達同士として過去の恋愛話をしたり飲んだり、
    という間柄から、じょじょに女性らしさを出す女性と、そんな彼女に惹かれていく男性が
    とても可愛いお話でした。

    ◇卒業写真(市川拓司)
    スタバで中学の同級生と再会した主人公の女性視点のお話。
    当時のままのふっくらした柔和な男性に変わらないね、というと意外そうな顔をされた、
    というような伏線が仕掛けられていて、読み進めていくうちに予想外の結末で楽しかったです。
    二人とも魅力的なキャラクターで、読んでいてほっこりしました。

    ◇百瀬、こっちを向いて(中田永一)
    学校中で人気のある幼馴染をもった、クラスでは地味で目立たないグループにいる主人公。
    そんな彼が、美人の彼女を持つ幼馴染のことが好きな女子に、つきあうふりをしろと言われ、手伝うことに。
    そうしているうちに段々その女子を好きになってしまって、、、という内容で、すごくおもしろかったです。
    そして、あげた花言葉の意味から、
    数年前の浮気にとっくに気づいていた幼馴染の彼女の描写がおもしろかったです。
    主人公たちの仮面カップルの行方が気に入り、この話は単行本で探し出して購入しました。

    ◇突き抜けろ(中村航)
    週に三度電話をかけあう男女の物語、という設定がいいなあと思いました。
    破天荒なキャラクターに振り回される主人公たちがおもしろかったです。
    独特のルールがある付き合い方をしている登場人物たちの物語はとても魅力的だなあと思いました。
    主人公の、青年らしい悩みにぶつかっていく姿勢に好感が持てた作品でした。

    ◇Sidewalk Talk(本多孝好)
    別れの前兆がある前提から物語が始まり、男性が昔を回想しているという展開がおもしろかったです。
    二十歳のころに、つけていた香水を嗅いで、そのときの記憶を思い出したところからの物語の進行がとても良いなあと思いました。
    大人同士なんだけど、男性もかわいいし女性もかわいい作品でした。

  • アイラブユー。男性作家が書く短編恋愛小説。

    豪華な作家陣…映画化もされるみたいです。


    特によかったのは、やはり伊坂幸太郎さん。素直な恋愛ストーリーではなく、こうきたかと思わせるストーリー。繋がりを感じる話。素敵でした。

    あとは中田永一さん。始めこの人誰だ?と思っていたんですが、乙一さんが別名で書いたものみたいです。なんだ…恋愛物も書けるんじゃないか!憧れの先輩に頼まれた表向きだけの彼女。いつしか本当に好きになる。人間レベル2の主人公が初めての経験をする淡い感じ。すごくよかったです。

  • 有名な作家の短編集。
    誰かを目当てで買って、
    新しい世界に出会える。
    たまにはこういうタイプの短編集もいいな。

  • 伊坂幸太郎は「ユニーク」、石田衣良は「男女」、市川 拓司は「思い出」、中田永一は「青春」、中村航は「絆」、本多孝好は「現実」。それぞれの作品を一言で言ったらこんな感じ。

  • ご多分に漏れず、コータロー目当てで買って、ホンダにまいったくち( ´ ▽ ` )ノ。
    コーちゃん以外は石平くらいしか知らなかったけど、男作家ばかりで恋愛オムなんて企画は非常に珍しい(゚д゚)!(女作家ならザラだけど)
    六者六様の理想の恋愛・彼女観を拝見できて楽しかった( ´ ▽ ` )ノ。
    文章も多彩( ´ ▽ ` )ノ。


    コーちゃんのやつは、いつも通りといえばいつも通り、それ以上でそれ以下でもなかった( ´ ▽ ` )ノ。

    石平の、他の人よりちょっと年配者らしく、遊んでる感じ( ´ ▽ ` )ノ。筆先に余裕がありますな( ´ ▽ ` )ノ。

    イッチの……どんな話だっけ? 2日で忘れた……(´ェ`)ン-…。

    エーちゃん、この人は小説的文章力がかなり低いな(>_<)。謎の覆面作家らしいけど、実は単なる素人なんじゃない?ってくらい(´ェ`)ン-…。お話も今ひとつ(>_<)。

    ナカムラくんは、それと対照的にかなりな文章力( ´ ▽ ` )ノ。本書で一番の収穫かもしれない( ´ ▽ ` )ノ。まあ、恋愛小説ではないけどね( ´ ▽ ` )ノ。

    ホンダさんのは、ありがちといえばありがちなお話・シチュエーションなんだけど、うまいな( ´ ▽ ` )ノ。切ない( ´ ▽ ` )ノ。焼けぼっくいに火がつくといいね( ´ ▽ ` )ノ。


    全体としてみると、企画はよし、人選は75点、タイトルは最低ってとこかな( ´ ▽ ` )ノ。
    恋愛ものは決して好みじゃないけど(じゃあ買うなよ)、ほとんど抵抗なくスラスラ読めた( ´ ▽ ` )ノ。
    まずは一番人気のコーちゃんとベテランで直球勝負、捨て玉ふたつ挟んで、変化球で追い込み、最後はまた直球でズバリと決める、という編集もおみごと( ´ ▽ ` )ノ。(カウントはあってないけど)
    もちろん、ぜんぶ傑作なら最高だけど、そうもいかないのがこの世の中ってもんだからね( ´ ▽ ` )ノ。


    2016/09/11

  • 市川拓司の「卒業写真」が面白かったし、伊坂幸太郎のはラストがよかった。
    全体的にピュアな恋愛アンソロジーだった。

  • 東名ポーラーベアの偶然による最後のシーンがとても印象的でした。姉の彼氏がみんなキャラが濃いです。
    魔法のボタンの萌枝のだんだんと努力して女の子になっていくさまがかわいくて、でも中身はおっさんで素直であけっぴろげでそこがまたかわいかった。
    卒業写真は変わりすぎたかっこよかったひとを違う人と勘違いし、そこからの彼の追い上げが凄い。勇気振り絞ってる感が伝わりました。
    百瀬~は先輩がほおずきを渡したときに気付きました。押し隠してお互い付き合って結婚して、気付いてることを知らずに痛みを背負いながら生きていく彼と、それを知っていて何も言わず幸せな生活を続ける彼女というのは幸せなのかどうか。そして百瀬と二人が今後どうなるのか気になります。
    突き抜けろの木戸さんはまさに突き抜けた存在で、通り過ぎるくらいでは気が付かないけれどひとたびその存在を意識すると気になって仕方なくなりそうです。
    sidewalk~は、もう少し歩いてよりが戻ればいいのにと思うほど惜しい二人かなと。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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