虎の城 下 智将咆哮編 (祥伝社文庫 ひ 6-15)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (694ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396333799

感想・レビュー・書評

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  • 歴史が全くわからない私にも十分楽しめる作品。
    関ヶ原の戦いまでは、休む暇もなく一気読みしてしまった。
    関ヶ原の戦いが終わると、少々一息(^-^;
    歴史のわからない私にはただの文字にしか見えず、
    ちっとも進まない・・・。

    何とかその後の束の間の平和を乗り越えるとまたまた波乱万丈。
    一気読みしてしまった。

    時代もの、歴史もの大嫌いだったのだが、この時代の小説を何冊か読んでみたくなった。

  • 藤堂高虎は主君を7回変えたと評価があまり良くないようですが、時代を読み、流されない生き方がかっこいいと思うな〜。
    自分を評価してもらえるところに転職する!
    現代でも参考にしたい生き方です

  • ほし5

  • 主君の秀保が亡くすところから始まり、関ヶ原、そして泰平の世になるまで描かれています。石田三成との対立から、幕藩体制の礎を築いていくまでの藤堂高虎の功績があります。 大坂の陣までに豊臣方に睨みを利かすために、今治城の土台を伊賀上野城にしたり、篠山城を修築したりしています。家康に大いに認めてもらえるまで時間がかかりましたが、武功だけではなく経営者としての藤堂高虎の姿勢が見受けられます。

  • 高虎の生き方は不況の現代にも当てはまる生き方だよな。
    いわゆる裏切らない武士と在り方から読めば、藤堂高虎の七度の主変えが悪く見えるというのは、終身雇用が保証されていた時代の人間が転職を繰り返す人を悪く見るのと同じ事だと思うよ。
    現代も戦国時代の高虎のように自分を変えていかないと時代に取り残されてしまうのだろうけど、戦国時代と同じくとてつも無く難しい事だと思うよ。
    自分には高虎ほどに変わる事は難しいだろうな… 少し合わせるように変わるぐらいで済ませてしまいそうだね。

  • 藤堂高虎という男の生き様を知ることができました。
    まず最初の見どころは宿敵、石田光成との決着。
    怒りに飲み込まれることなく冷静に自分の牙を研ぎ続けた高虎のあり方がついに光成との決着をつけます。
    しかし決着がついたら実際には怒りよりも相手に対しての敬意を抱き、宿敵だった三成に対して軍の欠点を教授してもらう姿に感銘を受けました。
    また、三成の想い人である綾羽が「三成は本来優しい人間であり、立場上冷酷にならねばならなかった」と高虎に語るシーンも印象深い。
    どのような役職についてもやはり基本的には孤独であり、上に行けば行くほどその孤独感は高まっていく中でこのように理解してもらえる伴侶を得れたことが唯一の救いであったかとも思われました。
    高虎もそのようなことはわかっているが、そのような覚悟ができていない人間が上に立てないこともまた知っており、なんとも物悲しい綾羽とのやりとりでした。
    後半は家康が天下を取ってからの話になり、外様である高虎の苦労や振る舞いを知ることができました。主君家康に対しての気配り、内部の大名達にも気を配り、そして部下への気配りと、とにかく周りに常に気を配っていた高虎。功を立てるばかりでは旧来よりの大名たちに反感を買ってしまうため気を配るが、そうすると部下からはその苦労を知らずに反感を買ってしまう。
    失敗も多々してきた高虎ではあるが、外様であるにもかかわらず家康からの絶大の信頼を勝ち取り石高も減らされることなくお家を栄えさせた高虎は見事としか言えない。これから新しいところで働くようになる自分も基本的には外様になると思われるのでこの高虎を見習って錬成していこうと思いました。
    また、妻を大切にしろという高虎の言葉も響きました。

  • 上巻と同じ

  • 藤堂高虎

  • 藤堂高虎が自分の才能と評価を殺し人の心をよみながら、世間を乗り切るという感じ。自他の成功失敗から心を見つめ直す姿勢は見習いたい。詰まる所は自己執着を捨て目的を達成するということか。

  • 自己変革し続けることによって時代変化の波に呑まれることなく生き残り成長し続けた人生。
    なんだかビジネス本、自己啓発本のようで、現代社会にもそのまま通じるリアリティある成功者の人生という感じ。
    そうだよなぁ、立派だなぁと思う反面、自分がこの時代の人物達に寄せる思い、共感したい気持ちとはズレがある。
    ただ信長~徳川幕藩体制確立までの魅力ある時代のハイライトを見るようなテンポよい小説となっていて物語としてはかなり面白く読めた。
    やはり同じ時代を違う視点で見ていくのは今までの知識にいい感じで肉付けされていく実感があってとてもよかった。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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