- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396333850
感想・レビュー・書評
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短編集。
とにかく突飛な話が面白すぎる。
いきなりおじさんが歯を磨かせて欲しいとかってやってきたら、絶対に怪しいでしょ!
だけど、その話の展開が面白い。
「ボランティア降臨」は「床下仙人」を思い出した。
2019.2.3詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編でどの話もスムーズに物語に入ることができて
あっという間に読み終わってしまった。
他の本も読んでみたい。 -
ブラックユーモアを小気味よく効かせた短編小説。たまにはこういう暇つぶしに感覚で気軽によめる短編も良いですね。
短編内の構成は、ふとした縁で事業などを転換し、途中までうまくいくものの段々不穏な空気が漂い、失敗に終わるパターン。
他には最初から不穏なんだけど、それを深掘りしていくと以外なことが判明して…というパターンなのかな。
いずれにせよ最後は、ちょっとホッとしたり「アレっ?」となったり、いろんな感覚が待っています。 -
原宏一さんの短編集。やはり面白い。ボランティア降臨はなんとなく床下仙人を思い出した。
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荒唐無稽でナンセンス、ユニークな短編6作。
・天下り酒場
・資格ファイター
・居間の盗聴器
・ボランティア降臨
・ブラッシング・エクスプレス
・ダンボール屋敷
個人経営の居酒屋に天下ってきた官僚が、得意な経理を生かしあっという間にチェーン展開をしていったり、現実社会ではパッとしない資格マニアの男の活躍、居間で発見した盗聴器の真意、スーパーボランティアの家庭のっとり、新しい業種に依存症。
非現実的でありながら、読むほどにリアルにのめり込んでいく原ワールド炸裂の逸品。
ほぼハッピーエンドなのが心地いい。 -
居間の盗聴器 がすき。
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なんとも不思議な短編集。
不安になったり、ホッとしたり、怖かったり。
また、他の作品も読んでみたくなる作家さんです。 -
表題作を含め6つの話が収められた短編集。「天下り酒場」どこにでもある居酒屋に県庁職員が天下る。卓越した事務能力を発揮し、にわか繁盛店に。勢い駆って2号店を出店するも喜ぶのは束の間。そこには「チャンスはピンチ」の言葉通り、悲劇が口を開けて待っていた…。
何れの話も設定自体は荒唐無稽。どんよりとした日常→好機→絶頂→挫折→再起 という展開を通じて人間の弱さ・哀しみ・狡猾さ・悪どさをあぶり出していく。失笑の伴う一気読み必至のエンタメ小説。 -
床下仙人に続き読了
今回もまた風刺が効いてるなぁ
天下りの構造はどこの業界にも入っていけるし、主婦のボランティア化は床下仙人の男女逆バージョン
ブラッシングエクスプレスは歯科業界を揶揄してるけど、今は予防歯科を売りにしてるところも出てきたかな?
ボランティア降臨は世にも奇妙な物語でやってたよね?
何かの特別編のときに
全般的にそんな雰囲気の物が多い
でも、全くの非現実的な設定ではなくて、実現可能なあたりがいいね