化粧堀 (深川鞘番所) (祥伝社文庫 よ 4-6)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396335083

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  •  吉田雄亮「化粧堀(けわいぼり)」深川鞘番所シリーズ№4、2009.6発行。四千石旗本二男のダメ男、戸田堯之進の悪行を諫めるべく深川鞘番所、大滝錬蔵とその仲間たち。テンポが悪くてなかなか読み進めないところ、なんとか頑張りましたが、半分くらいで失速です。

  • 今回はさすがの錬蔵もうかつには手出しができない
    悪党を相手にすることとなります。
    相手は旗本の二男ゆえに下手に手を出すと
    大変な目にあるから。

    敵もそれを知っているらしく
    我が物顔で悪の限りを尽くしますが…
    錬蔵はある「つて」を有効活用します。

    実はこの悪党は本当は才能のある
    有能そのものの男でした。
    しかし二男というその境遇が
    彼の才能を生かす場を阻害してしまったのです。
    その行き場のない怒りは社会への反旗へと
    向かっていったのです。

    でも、たった一人、その男を慕う
    愛する女性がいました。
    悪党はその女をしがらみから救うために
    金を惜しまなかったのです。
    そして、他の悪党たちの慰み者にも
    させませんでした。

    それを知っていたからか
    錬蔵は今までの巻とは違って
    彼の命まではとらなかったのです。
    その才能があればどこでも本当は
    やっていける男だから…

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著者プロフィール

1946年佐賀県生まれ。雑誌編集者を経てフリーライターに。ノンフィクション、コミック原作、実録小説を手がけ、映画化、テレビ化作品も多数。2002年「裏火盗罪科帖」シリーズで時代小説作家デビュー。著書に「投込寺闇供養」「深川鞘番所」「朱引き黒引き双つ江戸」「千住宿情け橋」「留守居役日々暦」「渡り辻番人情帖」「新・深川鞘番所」「俠盗組鬼退治」「草同心江戸鏡」シリーズなどがある。

「2022年 『北町奉行所前腰掛け茶屋 迷い恋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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