陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 16089
レビュー : 1020
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396335212

作品紹介・あらすじ

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇-天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス!文庫化記念ボーナス短編付き。

感想・レビュー・書評

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  • 再読です。
    この本も、実は先に新書版を買ったのですが、例によって弟に貸したら返ってこなくなったので、文庫版を買いなおし、いつか読もうと置きっぱなしだったのを先日、見つけました。

    文庫版には、新書版にはないA Bnnus Trackと解説がついていたので、お得感がありました。

    CONTENTSを読んでいるだけで、何だか軽快な音楽とともに車で走り去っていく4人の銀行強盗たちが見えるような、スタイリッシュなカッコよさです。
    相変わらずのユーモアとエスプリが効いたとぼけたセリフ回しにクスリと笑えます。

    作者あとがきによりますと、第一章は四つの短編(四人の)だったものを、長編の第一章として組み込み、第二章以降は銀行を襲ってからのお話として書き下ろされたそうです。
    四つの短編は本格推理の様式で四人がそれぞれ探偵役を務めています。

    銀行強盗の話は銀行強盗対、警察ではなく、銀行強盗対、誘拐犯というありきたりでない構図が面白いです。

    好きだったセリフをいくつか挙げます。
    ・「あの人たち本当に、駄目な感じだったから」
    久遠の言い方には好感がこもっている。
    ・「恐怖新聞の勧誘員と言えば、分かってもらえるかもしれません」
    ・「あの人たちはみんな、日頃、悪いことばっかりしてるから、時々ああやってどうでもいい人助けをしたくなるんだよね」

  • 前作からお馴染みのキャラ濃いギャング達が、身近な人たちのちょっとした問題解決の手助け。それぞれのキャラの特徴をよく捉えた解決の仕方で、もともと濃いキャラがさらに際立っていた。
    本題である社長令嬢の誘拐事件は、4人が助けた人たちが少しずつ絡んでいて、話が進むに連れて問題がどんどん大きくなっていき、さすがに今回の事件は相手が悪すぎるんじゃないかと、手に汗握る展開だった。
    それだけ話が広く展開していたので、爽快感溢れるスッキリとした終わり方を期待していたが、いつのまにか事件が解決してるようなぼんやりとした感じで終わってしまったので、少し物足りさを感じた。
    しかし、役に立ちそうで立たなそうな諺たちを、それが信念であるかのように呟きながら、問題を解決していく様子も、相変わらずツッコミどころ満載の4人のやりとりも、前作と変わらず面白かった。

  • 4人がトラブルに巻き込まれようとも、終始安心して読んでいた。
    安心感がある強盗というのも変だけど、成瀬さんに任せていれば大丈夫と思ってしまう。‬
    ‪ウィットに富んだ会話や潜んでいる伏線…謎に満ちたギャングの日常を軽快な気分で楽しめた。

  • 陽気なギャングは三つ数えろを読んで、せっかくだからシリーズをもう一度遡ろうと思った。


    バンドが好きだ。
    伊坂氏のあれは、重力ピエロだっただろうか
    「ビートルズは解散しただろ、ボブディランは解散しないぞ。」

    「そりゃ、そうですよ」

    というやりとりが好きで。

    そのバンドの一人一人が、ソロで楽曲を奏でるような軽快さが、好きだ。

    一つ一つの楽器が組み合わさっていって、やがて一つの曲になるような、そういう音楽的な爽快感。

    二人の組み合わせも、これはこれで新鮮で面白くて、つまりどのパートもすべて好きだということで。

    こうして振り返って見ると、9年の間に、伊坂氏はちゃんと腕を磨いていたんだな、と思う。

    比べて、リズムが洗練されている。

    なんかもう好きすぎて
    エンドレスでリピートするみたいに、シリーズをぐるぐる読み続けてしまいそうで、怖い。

    • はるけるさん
      このシリーズは1作目しか読んでなかったのですが、2作目以降も読みたくなってきました。
      このシリーズは1作目しか読んでなかったのですが、2作目以降も読みたくなってきました。
      2018/10/22
    • 大野弘紀さん
      >8fe09cafd04892bfさん

      ありがとうございます。作風と言うか、構成が変わっているので、また違った楽しみ方がありますよ。音楽性...
      >8fe09cafd04892bfさん

      ありがとうございます。作風と言うか、構成が変わっているので、また違った楽しみ方がありますよ。音楽性が変わらないバンドの、ファーストとセカンドみたいな感じです。
      2018/10/23
  • ロマンはどこだ?

    『世界を回す』に引けをとらず、笑かしてくれる。個人的にはこちらの『日常と襲撃』の方が好きかも。ほんと、久遠と響野の会話が楽しくてしょうがない。

  • 最初に誘拐をした小西と大田のコンビが可愛い笑

  • 陽気なギャングが地球を回すを読んだあとに読んだほうが良い。

    主人公たちが登場する時の高揚感は前作を読んでいないと味わえない。
    響野キターーーーー!!と心の中で叫んでしまった。
    最初は短編で単独の話が続くが、やっぱり主人公達のやりとりがこの本の面白い所だと思う。
    こういう友達がほしいなぁと思ってしまうが、細い路地に追い込まれて始末されそうになるような計画に巻き込まれるのはイヤだ。
    摺った財布から犯人(?)を追うところも、どんな人なんだろうとワクワクする。
    響野×久遠のやり取り最高。

  • 相変わらずテンポの良い会話が楽しい。

    何よりも4人のキャラクターが魅力的で、ずっと見ていたい。

  • 陽気なギャングシリーズの第2作。銀行強盗の4人が単独で行動し、事件の謎を一人で解いていくという日常とそして再び銀行強盗をした後、誘拐事件に巻き込まれていく。大変個性的な憎めない面々。

  • あいつらが帰ってきた。中盤以降の成瀬ら4人組の軽妙な遣り取りは前作そのままに、4人それぞれの視点から描かれた前半の短編が中盤以降、本流に流れ込むような形で加速していく。ニヤっと笑わせるツボを心得ているのも相変わらず。最後はちょっとあっけない感じもするが...。次作に期待。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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