陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
3.91
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本棚登録 : 15258
レビュー : 991
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396335212

作品紹介・あらすじ

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇-天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス!文庫化記念ボーナス短編付き。

感想・レビュー・書評

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  • 陽気なギャングは三つ数えろを読んで、せっかくだからシリーズをもう一度遡ろうと思った。


    バンドが好きだ。
    伊坂氏のあれは、重力ピエロだっただろうか
    「ビートルズは解散しただろ、ボブディランは解散しないぞ。」

    「そりゃ、そうですよ」

    というやりとりが好きで。

    そのバンドの一人一人が、ソロで楽曲を奏でるような軽快さが、好きだ。

    一つ一つの楽器が組み合わさっていって、やがて一つの曲になるような、そういう音楽的な爽快感。

    二人の組み合わせも、これはこれで新鮮で面白くて、つまりどのパートもすべて好きだということで。

    こうして振り返って見ると、9年の間に、伊坂氏はちゃんと腕を磨いていたんだな、と思う。

    比べて、リズムが洗練されている。

    なんかもう好きすぎて
    エンドレスでリピートするみたいに、シリーズをぐるぐる読み続けてしまいそうで、怖い。

    • はるけるさん
      このシリーズは1作目しか読んでなかったのですが、2作目以降も読みたくなってきました。
      このシリーズは1作目しか読んでなかったのですが、2作目以降も読みたくなってきました。
      2018/10/22
    • 大野弘紀さん
      >8fe09cafd04892bfさん

      ありがとうございます。作風と言うか、構成が変わっているので、また違った楽しみ方がありますよ。音楽性...
      >8fe09cafd04892bfさん

      ありがとうございます。作風と言うか、構成が変わっているので、また違った楽しみ方がありますよ。音楽性が変わらないバンドの、ファーストとセカンドみたいな感じです。
      2018/10/23
  • ただただおもろいわ。

  • 「陽気なギャングが地球を回す」の続編であるシリーズ二作目。
    前作がおもしろかったので、期待して読んでしまったけど、やっぱり響野さんの言うことは相変わらず面白かった!
    「わたしの言う通りにやれ。わたしのやる通りではなく。」(P79)
    響野さんのセリフと全員の苦笑&総ツッコミにクスクス笑いが止まりません。

    主人公4人それぞれを主役とした「日常」に起こる小さな事件をそれぞれの能力を使い解決していく短編が描かれた後、その4人がある事件に関わることで、前半でお預けになっていた愛すべき4人組のわちゃわちゃぶりをやっと楽しませてくれるというニクい構成(*´꒳`*)

    短編にちりばめられた伏線が1つに繋がって、それも楽しめました。

    そして、章頭の単語解説には前作同様に伊坂さんのブラックユーモアが満載で、特に「検討」:実際には何もしない、という宣言。「前向きにーさせていただきます」(P291)には、ウマイ!と手を叩いちゃいました。

    読書を「軽妙軽快に楽しむ」ための一冊です。

    「陽気なギャングが地球を回す」は成瀬役:大沢たかお、響野役:佐藤浩市、久遠役:松田翔太、雪子役:鈴木京香さんで映画化されているとのことなので、松田翔太さんのデビュー作品でもあるし、続けて観なくちゃ(*´꒳`*)

  • やっぱりシリーズ物は読めば読むほど好きになる。

  • 文庫版を買って正解だ。第一章の初出は小説NONで、成瀬たちギャングのそれぞれの日常を描き、第二章の壮大な伏線になっている。第二章は新書版書き下ろしで、銀行襲撃時に居合わせたドラッグストア経営者の令嬢が気になるというだけで、裏社会の連中と対決することになるのだが、この漫画的展開は嫌いではない。そして映画公式ガイドブックに収録のボーナストラックありと、満足な一冊。次はデビュー作をよみたいな。

  • 一作目が良いと続編への期待度は上がる。
    その意味で満足できなかったので☆3つだけど、『…地球を回す』を読んでなくて何の期待もせずに読んだらもっと高評価になったと思う。
    決してつまらないということではない。

    作者が途中で改心したように、やっぱり彼らは個人行動よりも寄ってたかってた方が魅力的なので、最初の短編×4はちょっと消化不良だった。
    でも、そこが伏線となってるのは、伊坂さんらしいし、回収されない伏線もどきもあったりして、作者対読者の騙し合いみたいな感じで読んだ。

    個人的には成瀬の仕事っぷりが垣間見れて嬉しかった。

  • 陽気なギャングシリーズ第2弾!
    今度のロマンは人助けだ。
    誘拐された社長令嬢を助け出せ!
    個性派4人にはありきたりな日常は物足りない。
    コミカルな会話とテンポ良い展開が気持ち良い伊坂ワールドを満喫できる物語。

    嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女
    の四人の天才たち。
    その天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。
    これが「社長令嬢誘拐事件」に連鎖していく。

    序章は、ギャング4人にまつわる4人の視点で始まる。
    前作と異なり、戸惑いながら読み進める。
    ここでのキーワードや伏線が後につながってくる。
    だまし絵的な展開にニヤリとさせてくれる。

    社長令嬢の誘拐が、なんと、さらに別の誘拐に展開。
    ドラッグストアのワンマン社長とカジノのドンの対決のドサクサに紛れて、
    令嬢を助け出す。

    教訓のような訓示のような、あるいは、罠なのか?
    「巨人に昇れば、巨人より遠くが見える」
    「ガラスの家に住む者は、石を投げてはいけない」
    「卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない」
    「毛を刈った羊には、神も風をやわらげる」

    クライマックスは、カジノに乗り込んだところ。
    響野と久遠をダシに強盗計画を垂れ込んだ成瀬が憎いくらい楽しい。

    司令塔・まとめ役な成瀬がいるからこそ計画遂行できるんだけれど、
    響野という、とぼけ役がいるから、まとまるんだ。
    4人の持ち味を出し合った展開が気持ち良い。
    鬼怒川は、今頃、あの国でゆっくりしてるのかな?

  • 面白かった!どちらかと言うと前作の方が好きだけど相変わらずキャラクターが良かった。成瀬さんの日常が見られて楽しかったー。響野さんと久遠の会話が好き。

  • 地球を回す同様に面白い!
    とにかく「楽しむ」にはもってこいの一冊だと思います。

  • 「陽気なギャングが地球を回す」の続編。
    陽気というか、暢気ですね。

    響野と久遠の会話が面白い!響野をバカにしてるんだけど、好ましく思ってる雰囲気も伝わるから不思議。

    再読なのですが、以前読んだ時は話の繋がりがぎこちなくて、伏線の回収もしきれてなかった気がしてイマイチ、と思っていたのですが、全然そんなことなかったです。
    一気に読み過ぎて自分が話についていけてなかっただけでした(´∀`;)
    前作にも劣らず楽しかったです!

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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