陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 15380
レビュー : 1000
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396335212

感想・レビュー・書評

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  • 4人がトラブルに巻き込まれようとも、終始安心して読んでいた。
    安心感がある強盗というのも変だけど、成瀬さんに任せていれば大丈夫と思ってしまう。‬
    ‪ウィットに富んだ会話や潜んでいる伏線…謎に満ちたギャングの日常を軽快な気分で楽しめた。

  • 最初に誘拐をした小西と大田のコンビが可愛い笑

  • あいつらが帰ってきた。中盤以降の成瀬ら4人組の軽妙な遣り取りは前作そのままに、4人それぞれの視点から描かれた前半の短編が中盤以降、本流に流れ込むような形で加速していく。ニヤっと笑わせるツボを心得ているのも相変わらず。最後はちょっとあっけない感じもするが...。次作に期待。

  • 「陽気なギャングが地球を回す」の続編であるシリーズ二作目。
    前作がおもしろかったので、期待して読んでしまったけど、やっぱり響野さんの言うことは相変わらず面白かった!
    「わたしの言う通りにやれ。わたしのやる通りではなく。」(P79)
    響野さんのセリフと全員の苦笑&総ツッコミにクスクス笑いが止まりません。

    主人公4人それぞれを主役とした「日常」に起こる小さな事件をそれぞれの能力を使い解決していく短編が描かれた後、その4人がある事件に関わることで、前半でお預けになっていた愛すべき4人組のわちゃわちゃぶりをやっと楽しませてくれるというニクい構成(*´꒳`*)

    短編にちりばめられた伏線が1つに繋がって、それも楽しめました。

    そして、章頭の単語解説には前作同様に伊坂さんのブラックユーモアが満載で、特に「検討」:実際には何もしない、という宣言。「前向きにーさせていただきます」(P291)には、ウマイ!と手を叩いちゃいました。

    読書を「軽妙軽快に楽しむ」ための一冊です。

    「陽気なギャングが地球を回す」は成瀬役:大沢たかお、響野役:佐藤浩市、久遠役:松田翔太、雪子役:鈴木京香さんで映画化されているとのことなので、松田翔太さんのデビュー作品でもあるし、続けて観なくちゃ(*´꒳`*)

  • 一作目が良いと続編への期待度は上がる。
    その意味で満足できなかったので☆3つだけど、『…地球を回す』を読んでなくて何の期待もせずに読んだらもっと高評価になったと思う。
    決してつまらないということではない。

    作者が途中で改心したように、やっぱり彼らは個人行動よりも寄ってたかってた方が魅力的なので、最初の短編×4はちょっと消化不良だった。
    でも、そこが伏線となってるのは、伊坂さんらしいし、回収されない伏線もどきもあったりして、作者対読者の騙し合いみたいな感じで読んだ。

    個人的には成瀬の仕事っぷりが垣間見れて嬉しかった。

  • 話の序盤、銀行強盗の成瀬、響野、久遠、雪子はそれぞれ異なる事件に巻き込まれる。しかし、ある女性の失踪を機に4人はまた一つとなり、女性を救い出すことに。今回は第1作の「陽気なギャングが世界を回す」のように銀行強盗がメインとなってはいませんが、各々は特殊能力を遺憾無く発揮することで危機を乗り越え、事件を紐解いていきます。最後にある、久遠の妻祥子の喫茶店での小話はたった20ページほどという短い中で元カップルの男性、女性それぞれの本音を巧みな言葉遣いで鮮明に表現していてとても読み応えのあるものとなっています。
    個人的に時間がなくてストーリーのつながりを意識して読むことができなかったので、星3つにしました。

  • おせっかいで個性的な4人、本当に好き。今回得たお金も結局こうなっちゃうの?って思ったけど、彼ららしくてほっこりした。成瀬さんが計画を急遽変更してあたふたしたシーンがめっちゃ好き。最初は短編集なのかな?って思いながら読んでいたらやっぱり全部が後ろの方の話と繋がってて、こうくるのか〜ってなりながら読み終わった。すっごいはちゃめちゃ。おもしろすぎる。

  •  『陽気なギャングが地球を回す』の続編で、4人の「日常」が短編として描かれた後、その4人が集まってある事件に関わっていくという構成。前作を引き継ぐ部分もかなりあるので、前作を読んでないと、これ何のことだろうというのが多くなるかもしれない。
     短編でちりばめられた伏線が、1つに繋がっていくという構成で楽しめる。前作では久遠というキャラクターについてあまり思い入れはなかったが、今回読むと、結構頼れる奴だな、とか動物好きの下りなんかも面白いと思った。(15/05/04)

  • 前作よりもそれぞれの人柄が知れたように思う。特に響野さんはもっと情にあつい方だと思ってたんだけど意外にドライだったところがあった。
    そして成瀬さんもやっぱり「ロマンはどこだ」って言うんですね。これは響野さんのイメージだったから、彼の静けさの中にも熱い情熱みたいのはきちんとあるのだと嬉しくなりました。
    全編を通してキャラの深みは前作よりも強く出てたと思うけどやっぱり雪子さんの印象が4人の中では薄いのが残念です。
    彼女のことがもっと知りたいのに。
    あっと今回は対誘拐犯が話のメインなので「銀行強盗」という彼らのメインがあまり出てこないのが悲しい。

    彼らが銀行強盗してるのをもっと見たいです。

    相変わらず響野と久遠のコンビがかわいいなあ。

  • フザケた表紙と「陽気なギャング... 」まで見てこれだ!って「地球を回す」と間違えて先に買ってしまいえらくがっかりしました。しばらく本棚に寝かせてありましたがようやく前作も手に入り、満を持して読了。

    前作で「そう言えば、あいつらどうしてるのかな」と思い出してくれれば、これほど嬉しいことはありません。と著者あとがきにありました。本書では愛すべき四人組のそれぞれの日常が描かれていて、わいわいがやがや喋りながらやっぱり事件に巻き込まれていくしょうもなさが微笑ましかった。前作が面白かった分どうしても新鮮味に欠けてしまいますが、ファンならやっぱり気になる続編、のんびり楽しめればよしとしましょう。

    日常とはいってもそこはさすが四人組。成瀬、響野、雪子、久遠べつべつの短編集でも彼らの特殊能力は健在です。

    響野「木は森に隠せ、って言うだろ。失敗は大失敗に隠すんだ。」

    息を吸う間も見せずお得意の大演説。日本語が通じなければジェスチャーで乗り切る。成瀬の説明にはケチをつけ、解説を引き継ぐやいなや脱線し、除け者にされたと思っては拗ね、痛いところを突かれては開き直り、嫁につれなくされてはアタフタし、都合の悪いことは聞き流す。抜け駆けされると喚くのに指名されると腰をぬかす。とにかく響野は騒がしいw それでも成瀬の過去についてはしゃべらないんだからかっこいいでしょ。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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