十日えびす (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396335694

感想・レビュー・書評

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  • 幼なじみで錺職人だった夫が急死して、家を追い出された後添えの八重。実の親子以上に仲がよいおみちと新しい町に引っ越すが、そこには近所の鼻摘み者の猛女がいた。
    家族内のゴタゴタや近所の揉め事など、まさに『渡る世間は鬼ばかり』のお江戸版。嫌われ者のお熊のモデルは、おそらく何年か前に話題になったあの人だろう。サブタイトルの『花嵐浮世困話(はなにあらしよのなかこんなもの)』ってのが言い当て妙。

  • 図書館で読んでない宇江佐さんの作品を借りる。江戸日本橋が舞台の人情時代長編。後添えの八重は幼馴染だった錺職人の夫が急逝し生さぬ仲の子供達に家を追い出された。実の親子のように仲のいい末娘のおみちと日本橋に引っ越したが、向かいには岡っ引きも手を焼く猛女お熊が住んでいたからたまらない。しかも、この鼻摘まみ者の息子におみちがほの字の様子。やがて、自分たちを追い出した長男夫婦が金の無心に現われる。健気に暮らす母娘を中心に江戸情景・人情豊かに描く作品だが、終盤方向性があやふやになり困惑?名作にならず残念。

  • お熊はなんとも強烈な個性の持ち主だ。こんな隣人なら願い下げと誰しもが思うような人物だが、よく知りあってみると息子鶴太郎思いのまっすぐな気性の持ち主だとわかる。
    引っ越してきたおみちと八重は義理の親子だが、仲むつまじい。けんか腰のお熊とのやりとりがおもしろい。
    親子のいつも周辺はばたばたしているが、2人は「なるようになる」の心意気で生きる。これが人生かも、と思えるような話だった。

  • L
    夫を亡くし夫の娘おみちと新しい生活を始めた八重の暮らし。
    いや、やっぱり痛烈なことも沢山あるけどこれぞ暮らし。何気ない言葉に泣ける。

  • う~ん。。。江戸の情緒あふれる話と思いきや。。。お金お金お金お金。。。ずっとこの話ばっかりな印象。
    描写が池波正太郎さんのようにとても良かっただけに残念。
    主人公の感情の起伏も激しすぎてなんだかな。。。
    最後までたんたんと終わった感じがした。。好きな人は好きなんだろうが。。。

  • 浮き世のあれこれ 困り事 花も嵐もあるもんか…。
    宇江佐さん 見事な副題だぁ!

  • どの時代もご近所付き合いは難しい。家族の関わり方も難しい。この本を読みながら、自分はこの中の誰に似ているのか考えてみるのも面白いと思う。

  • 宇江佐さんは函館出身。
    母に奨められて初読み。

    江戸の市井を普通過ぎるくらい普通に描いている。
    家族のごたごたも、近所のトラブルも、そのまま。


    時代物でも捕物好きな私だが、こんな作品も受け入れられるようになったんだなぁ。
    さすが40。

  • 電車の中で、通勤帰りに読むの良かった。それだけ

  • あれ?

    自分の印象を変えねばイケナイのかも、と、遅まきながら気がついた。

    宇江佐真理さんの印象は人情派の情緒あふれる‥
    だったのだけれど、前回読んだ「ひとつ灯せ」と続けてこの本を読んでから、ふと気付く。
    あれ、宇江佐さんのストーリーって割と、人が亡くなる‥?

    髪結い伊佐次シリーズなどの印象が強すぎてうっかりしていたが、
    雷桜といいたまごのふわふわといい、実は大切な人が亡くなる、
    しかもあっけないシーンが多いことに気付く。

    人は誰しも亡くなるってわかっているけれど、あたしにはそれは、ちと苦手。
    切り取られた物語のわずかな隙間にそれを見せつけられるとへこむから。

    ということで評価は★4つで。
    甘いって言われようが物語であれば、お願いそんな風に、さらりと命を閉じないでください。

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著者プロフィール

1949年函館市生まれ。函館大谷女子短大卒業。95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味豊かな時代小説を得意とし、著書は「髪結い伊三次捕物余話」シリーズなど、多数。2015年11月、惜しまれつつ、没。

「2016年 『口入れ屋おふく 昨日みた夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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