渇いた夏 (祥伝社文庫)

  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396335939

作品紹介・あらすじ

死の直前、伯父が遺したものは何を語るのか。亡き母の妖艶な写真、殺人事件の調査記録、古い鍵、そして謎の女…。福島県西郷村の家を相続した私立探偵・神山健介は、伯父の死の真相を探る。母とともに少年時代を過ごした懐かしい地。だが、その美しい思い出すらも二〇年前に端を発した一連の事件へと繋がっていた!?焦熱の太陽が暴く、人間の愛と狂気。

感想・レビュー・書評

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  • タフガイ探偵が自らの出生にも関わる、伯父の死の謎に挑むハードボイルド。多分一般的な語感ではこうした話がいちばんハードボイルドらしいのだと思う。あんまりリアルなお話ではなく、主人公の暴力を警察がスルーしてくれたりする。この方がカタルシスはあるんだけども。筋立ての方はかなり複雑。ハードボイルドは一見複雑そうに見えても、脇筋が幾つも絡んでいるだけで、メインのプロットだけを取り出すとシンプルなことが多いが、本作はホントに複雑。
     

  • 期待度が高かったのか、それともフィクションは遊びとおもっているのか国境の雪がすさまじくてこの本は内容があんまりな感じ。
    3冊は購入したので読むけどこんな感じで進んでいくのかなぁ。

  • 人間の愛と狂気!?
    探偵よりも自由な生き方に憧れる笑笑
    私立探偵・神山健介シリーズ

  • コクのあるハードボイルド探偵小説。

    伯父の遺産相続を契機に少年時代を過ごした福島の西郷村へ20年ぶりに戻った神山。東京での興信所勤めに限界を感じていた彼は、このまま定住し、残りの人生は田舎でスローライフを満喫しようと考えていたその矢先、伯父の死に不審な点を見いだしその真相を探り始める。
    骨太で重厚なストーリー展開に、一気通貫で読み通すことができた。
    作中、お酒を飲む描写が多く、読み終わったらウィスキーを飲みたくなった。



  • 福島県のとある村。
    冒頭から、読ませる凄惨な場面。
    幼女への近親相姦。
    蝉の音が嵐のように響く山の中。
    20年の時を経て、主人公が生れ故郷へ帰る。
    叔父の死の真相を掴むべく。

    柴田氏にしては、じっくりとどっしりしたミステリ。教科書的な王道。これは良い。
    衝撃的な結末。
    愛も行き過ぎると狂気になるという陳腐になりがちなテーマだが、どこか爽やかさすら感じさせるのだから素晴らしい。

    柴田氏の探偵ものは必ず、小料理屋の女将が登場するのだが、ありゃ良い具合だね。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    死の直前、伯父が遺したものは何を語るのか。亡き母の妖艶な写真、殺人事件の調査記録、古い鍵、そして謎の女…。福島県西郷村の家を相続した私立探偵・神山健介は、伯父の死の真相を探る。母とともに少年時代を過ごした懐かしい地。だが、その美しい思い出すらも二〇年前に端を発した一連の事件へと繋がっていた!?焦熱の太陽が暴く、人間の愛と狂気。

  • 短期間だけど、お世話になった土地が舞台だったので親近感を持ちながら見れたので☆1つ追加!

  • 叔父の死をきっかけに,幼少を過ごした田舎町で探偵業を開いた男が,依頼人の妹の死と叔父の死の謎を追う。
    そこには少年時代の親友の影があった。
    頭が切れて,喧嘩が強くて,酒が強くて,女にもてる,王道のような探偵もので,話としては面白かった。
    が,女性陣があまりにも男の都合のいいように描かれすぎで,バブル期のVシネマっぽい雰囲気。
    「足りない分は体で払うわ。損はさせないわ。」とか色気BBAに迫られたら,無理無理ベイビー。

  • 221012

  • 神山健介シリーズの第一弾。思いっきり引き込まれた。これはシリーズを読破するしかない。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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