Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 178
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336059

感想・レビュー・書評

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  • グルメ×ミステリーという面から描く七つの短編集。長江・熊井・湯浅のレギュラー陣とゲストという構成でお酒を飲みながら推理合戦を始めるというところがとても面白かった。小説自体も短い分コンパクトでトントンと進んで行くため飽きずに読むことが出来る。話は進む毎に各々の関係性や彼らの私生活が変化しており、なんとなく面白がりつつも寂しさも感じた。そして最後に、大学時代の思い出がきっかけで長江と熊井の仲が進展していくところがとてもほっこりした。これが100冊目の読み終わった小説で良かったです。

    最後にこの小説をアニメ化した場合のキャスティングをしてみたので読む際には参考にしてみてください。
    湯浅夏美:花澤香菜
    長江高明:福山潤
    熊井渚:朴璐美
    冬木健太:小野賢章
    柏木一重:早見沙織
    塚本:梶裕貴
    須田明日香:佐倉綾音
    赤尾:前野智昭
    塩田律子:釘宮理恵

  • 第一話目から、牡蠣は苦手、お酒も呑めない、なのにお腹が鳴り、必死で味を想像するほどの時間。

    まずは一口味わい、次にお酒で包み込みまた味わう…読み手の舌に味を想像させるほどの食の描写には舌を巻く。

    そして、なんと言っても悪魔的な頭脳を持つ長江の推理。これに更に舌を巻かれた。
    お酒の席での雑談、何気ない言葉からここまでとは。ほほぉ…と、感嘆の吐息しか出ない。

    最後の最後はいろいろとしてやられた感。彼女か…。これは良かったなぁ。
    読後は満腹感も味わえた気分で満足。

    • あいさん
      こんにちは(^-^)/

      石持さんは一時期続けて読んでいたな♪
      最近はご無沙汰してしまって…
      今でもクローズドサークル書いているの...
      こんにちは(^-^)/

      石持さんは一時期続けて読んでいたな♪
      最近はご無沙汰してしまって…
      今でもクローズドサークル書いているのかな?
      この作品もそうかな?
      お料理の描写がすごいなんて、食いしん坊なのかな(*≧艸≦)
      2019/09/11
    • くるたんさん
      けいたん♪こんばんは♪

      石持さん、クローズドサークルが得意なのね♪♪
      私はアンソロでしか読んだことなかった作家さん。
      これは続編、賢者のグ...
      けいたん♪こんばんは♪

      石持さん、クローズドサークルが得意なのね♪♪
      私はアンソロでしか読んだことなかった作家さん。
      これは続編、賢者のグラスが出たから読んでみたよ♪
      推理、酒、肴、どれも楽しめたよ♪
      特に推理部分は、無理があるかも…な、ところも含めてうならされたわ。
      あと、夜中に読むには危険(笑)。

      あおいちゃん、土曜日病院なのね。
      気をつけていってきてね‎|•'-'•)و✧
      2019/09/11
  • この物語は7篇の短編小説。
    グルメミステリーでもあり恋愛ミステリーでもあるし、心理ミステリーでもある。
    長江高明、熊井渚、湯浅夏美は大学時代からの飲み友達。
    卒業後も機会があれば度々集まって飲んでいる。
    近年では3人のうち誰かが友達を1人ゲストとして連れてくる習わしを設け、長江のワンルームマンションで飲み会を開幕する。
    美味しいお酒と料理に仲間。そしてゲストがもたらす少しの謎。これが揃えば最高の時間を過ごせそう

  • とにかくベビースター×ビールをやりたくなった。おいしそう〜 この本読んで、1人でご飯屋さんで初めてビール頼んだ 人が死んだりしないほっこりめのミステリーでよかった。

  • 面白かったです。呑む食べる喋る。お酒も肴もどれも美味しそうでした。
    大学時代からの呑み友だち、長江・熊井・夏美。長江くんちに集合して飲み会をする連作短編集だけれど、毎回ゲストを呼んでてその人や関係者のちょっとしたモヤモヤを解く。3人とも頭の回転が早くて、大人なので良いキャラです。冷静や毒舌であっても、人の心の機微がわからない人たちじゃないのでいいな。
    わたしはてっきり、話し言葉から夏美のみ女性だと思ってたけど熊さん貴女も!どのお話も恋愛が絡んでて、夏美は途中で健太さんという人と結婚するんだけど、最終話で長江くんも熊さんもかわいい…ってなりました。特に熊さん可愛すぎる。相思相愛ですかご馳走さまです。出来れば、これからも4人で呑み会やってほしいな。
    皆さんお幸せに。下戸ですがわいわいお酒を酌み交わしたくなりました。

  • 一種類の酒とひとつの肴。大学時代からの飲み仲間(男性一人と女性二人)。そこに誰かが連れてくるゲストと共に、盛り上がる恋愛話から隠されたものが。七つの短編面白かったです。

  • 3人の仲良しグループ、長江 高明、熊井 渚、そしてわたし・湯浅 夏美。
    3人の飲み会は、毎回、誰か1人ゲストをを連れてくるルール。そこでゲストの何気ない話から、意外な事実が...

    話のモチーフに、良く知られた料理の数々。
    生ガキ、チキンラーメン、チーズフォンデュ、豚の角煮、ぎんなん、などなど
    聞くだけで、よだれが出そうです(笑)。

    本作品には、殺人事件など、重い話は出て来ませんが、石持作品らしいロジックによる推理展開はさすがです。

  • こういうおしゃれ短編ミステリ大好きなのです
    表紙がおしゃれでまたいい◎

  • なぜか最初からずっと
    おっさん=熊さん
    で読み進めてしまっていたので最後にやられました!ホント思い込みってこわいw
    ハッピーでよかったです。

  • 美味しいお酒と肴、そして恋愛にまつわる7編からなるミステリー連作短編集…。

    ・Rのつく月には気をつけよう
    ・夢のかけら 麺のかけら
    ・火傷をしないように
    ・のんびりと時間をかけて
    ・身体によくても、ほどほどに
    ・悪魔のキス
    ・煙は美人の方へ

    湯浅夏美と長江高明と熊井渚は大学時代からの飲み仲間。
    いつも同じメンバーでは進歩がない。
    だから、ここ数年は誰かがゲストを連れてくる習わしになっている。
    長江のワンルームマンションで、宴会の際にはフローリングを痛めない様に、
    レジャーシートを敷いて、その上にキャンプ用のテーブルと椅子を広げてる。
    定番の飲み会に誰かが連れてくるゲストは、アクセントをつける格好のネタ元だ。
    ゲストが何気なく口にした言葉に、謎解き役の長江が解き明かす。
    長江は、学生時代に「悪魔に魂を売って頭脳を買った」と囁かれた程の知性の持ち主。

    長江の鋭い頭脳も、優しい解決の提示もとても気持ち良かった。
    話題は恋愛関係の問題だけど、ドロドロしてないのも良かったなぁ。
    三人の気をおけない感じが、とっても素敵♪
    登場するお酒や肴が本当に美味しそうで…お酒が飲めない自分が悲しかった。
    でも、出て来るお料理は簡単なもので食べたいって凄く思った(*˙︶˙*)☆
    最終話で、え━━━(゚o゚〃)━━━!!!って…とんでもない仕掛けが待ってた。
    最初名前で??って一瞬思ったけど、これは、騙されたぁ!
    でも、嬉しい騙され方でとっても良かった。
    読了感爽やかで、幸せでした(❁´ `❁) ♡
    装丁もとってもオシャレでした~♪

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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