舞い降りた天皇(下) 初代天皇「X」は、どこから来たのか (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336264

感想・レビュー・書評

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  • こういうのは真に受けすぎて周りの人に言って回ったりすると次第に冷たい目でみられるようになってしまうが、一説によると、という距離感でインプットするにはとても楽しい本である 巻末に魏志倭人伝の原文と著者による訳が載っているが、これを読むとまた興味を注がれる

  • 面白い内容が盛り沢山!!けど、最後の結論があまり伝わらず・・・。もう一度読み返すべきなのか?

  • 面白かった!

    でも望月以外のキャラクターいる?
    会話シーンは、主人公とその他のキャラクターが、主人公の頭の中のことをずっと話してるので、全部独白でよくない?と思ってしまった
    毎回違う人間と話しているはずなのに、主人公がずっと考えてきたことをいきなり会話し出すのが気味悪い

    あと主人公が若い女をワンチャン狙ってるのが気持ち悪かった。いや、枯れてていいだろ…そこは……枯れててほしいわ…いい歳して………

  • 望月の思考回路と自分とはかけ離れているためついていくのに苦労。
    何故望月の周りの人が殺されたのかも理解できず、また何故望月の自宅が放火にあったのだろう。

    卑弥呼が国を治めていたのではなく中国に倭は内紛のためにバラバラになっていて形だけの支配者だと思わせるため、
    秦氏が勢力をつけて九州から進出した、
    など天皇の系図を作るに当たって色々な思惑のうえに作られていた事を知る。

    知ることの感動もこの本で味わえるし、小説になっているので面白く読める本。
    何故襲われたのかまた読み直す必要がある。

  • 本書、空想がどんどん広がって、最後はやや発散ぎみ。ただ、秦氏や壱岐、対馬が古代、皇室のルーツではないかという考察には信憑性が有りそう。対馬=高天原(高海人原)で、天孫降臨地は筑紫(北九州)、というのは説得力あるし、宇佐八幡の八幡(ヤハタ)=「多くの秦」は、確かにと思った。秦氏は、秦の始皇帝に繋がる一族、という説もあるようだ。古代史も結構面白いなあ。

  • この作者なんとも同郷である。
    札幌出身だからして、このようなテーマに簡単に取り組めるのかもしれない。
    と妙に納得してしまった。
    北海道はその歴史上あまりしがらみがない土地柄なのである。
    そして、その後著者は渡米し、15年間アメリカにて暮らしていた。
    とある。
    自由に自由を上塗りしたような人生を送っているのかもしれない。

    内容的には、小説要素は確かに稚拙。しかし、事実検証はよませるものがあった。そういえば、本屋さんで、西郷の写真を追うという本(結論としては
    これではないか?というものであったが)を読んだ。
    同一作者とは吃驚だ。

  • とても刺激的でした。これが史実だとしたら今まで習ってきた歴史の全てを疑いたくなります。知らないほうが幸せなのか、そんな浪漫飛行でした。

  • 大きい枠での気になる点
    ・発想の土台となる情報をくれた人間を、最後にすべて抹殺するのは都合よすぎる。それだけでなく肝心な情報源である彼らの正体を描いてない。抹殺した側の人間のこともあいまいにぼかしている。
    謎ときになってないだけでなく、あまりにご都合主義だし、同じことを研究者がやったら単なる「盗作」「剽窃」だとべらぼーに叩かれるだろうというのが気になって仕方ない。こういうオチは小説としても手抜き感を感じさせる。

    小さいことで気になる点
    ・新幹線が日報線沿いに走ってないのは調べれば分かること。最近出版される本はどれもこれも編集者やら校正やらがちゃんと目え通してんのかと問い詰めたくなるミス。
    ・古代史を調べてる人間が壱岐・対馬に取材に行ってないというのはナシなんじゃないか。
    ・大分の中津市まで行っといて、その隣に広大に拡がる「京都平野」を無視してるのは不自然。新幹線の件に併せて取材以前に地図くらい見たのか非常に気になる。
    ・なにげに高木彬光の邪馬台国説やら織り込んでるから、ネタ本にしたものは、どこの誰とも最後まで明かされることのないサンカ(当人たちは否定とも肯定とも付かない反応をしたが)の本を持ち出すくらいなら、ネタ本のタイトルくらいさりげに物語の文中で(索引ではなく)あげたってよくないか?

    またこれは自費出版の本なので、作者が知らなくても別に問題ないんだろうけれど、「秦王国は高天原にあった」(タイトルうろ覚え)という本がある。秦一族が大和に移る以前に根拠地にしていたのは、京都郡ではないかというような内容だった気がする。

  • 『地獄の黙示録』のDVDをレンタルしたくなる。日本にはどれほどのカーツ大佐がいたのだろう。この本を読むと、いちいちもっともな解釈に思えてならない。なるほど、初代天皇Xは現代の皇族たちの顔、形をみただけでそのルーツが分かるというものだ。

    孫子兵法とやらはすでに学問としてチャイナでは確立していた。当然、渡来人は知恵を絞り、弱小国をお隣の大国チャイナから守らねばならない。強大な力のあるチャイナ権力を傘にきてみたり、あるいはチャイナの現政権が衰退するに伴い、関係をうやむやにするなど涙ぐましい努力をしている。まことにあっぱれな外交なのだった。

  • 他の書評にあるように、上巻での事件とかいまいち不要。
    面白かったが古代史はなんとなく疲れる。

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著者プロフィール

札幌市生まれ。米国で不動産投資事業に従事、帰国後、執筆活動に入る。 『龍馬の黒幕』 『幕末 維新の暗号』『幕末 戦慄の絆』『舞い降りた天皇』『龍馬を守った新撰組』(すべて祥伝社文庫)他、タブーを破る歴史ミステリーが読者の心を摑み、大ベストセラーに。近年はYouTube「Kajiチャンネル」でオリジナルな世界観、歴史観、幸福哲学の情報発信を続けている。近著に『軍師 千利休』(祥伝社四六判)がある。

「2023年 『第六天魔王信長 消されたキリシタン王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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