がんこ煙管 〔取次屋栄三〕 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336462

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  • がんこ煙管 ー 取次屋栄三シリーズの2作目
    2011.02発行。字の大きさは…小。
    こうくり、血闘、がんこ煙管、軽業の4話。

    手習いの師匠と剣術道場の師範を兼ねる、気楽流の印可を受けた剣客・秋月栄三郎は、内弟子・雨森又平、剣友・松田新兵衛、手習い道場の地主で大店の呉服商・田辺屋宗右衛門の4人と協力して取次屋に来る依頼を人情味たっぷりに対応していく…。

    近頃道場に絵草子から抜け出たような美しい門弟・宗右衛門の娘・お咲が来るようになってから、道場に活気が出て来る。(⌒-⌒)ニコニコ...

    【こうくり】
    善兵衛長屋に住む、大工・安五郎は騙りに会うが、その相手が15年前に別れた一人息子・安吉であった。安五郎は、取次屋の秋月栄三郎に依頼して安吉を更生させて…。

    【血闘】
    栄三郎と剣友・松田新兵衛は、8年前に師・岸裏伝兵衛の用で水戸へ行った帰りに、潮来に立ち寄ったおりに盗賊・八州鼬(いたち)の小太郎一味を斬ったが、生き残った小太郎に命を狙われるが栄三郎たちと…。

    【がんこ煙管】
    元煙管師の鉄五郎と元羅宇師の義太郎とが喧嘩し、前は2人で煙管を作っていたが、今では2人とも作るのを止めている。そこで鉄五郎の娘で、義太郎の妻のおしのは、栄三郎のすすめで芝居を打ち2人を仲直りさせて煙管を作らせようと…。

    【軽業】
    軽業をやっていた仁兵衛親方に拾われた又平は、翌年に拾われた駒平と仲がよく、一緒に親方に育てられた。その駒平を香具師の元締めうしお一家から救う…。

    【登録1周年】
    平成31年(2019年)3月27日にブクロクに辻堂魁さんの「縁の川 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)」を読み終って登録して1年がたちます。

  • 栄三郎も良いけど、又平も良い味出してる。

  • だんだん、剣客ものにもなるかも
    物語に出てくる人物が生き生きしていて
    話もほっこり良い物語が多いのでこの作者は素晴らしいね

  • 第二弾
    短編四話構成、別れた父子、血闘では珍しいチャンバラ、がんこ煙管では南町奉行根岸が登場、過去の友達との係わりと豊富

  • L 取次屋栄三2

    大工の安五郎と息子安吉の話。
    8年前の新兵衛と栄三郎がらみの話。
    煙管職人鉄五郎と娘の夫義太郎の不仲。

    作家が脚本家だからかわかりやすくて、尚且つすがすがしいほどのすっきり感。

  • 取次屋シリーズ二冊目。簡単にハッピーエンドになるが、安易に不幸な事件を起こすことで、薄い内容を誤魔化そうとする某作者の連作短編よりはだんぜんいい。

  • すっかりファンになってしまって、ファンレターを書くにはどうしたらいいのか悩むくらいファンです。笑

    二巻が早くでないかと待ち望んでいたら、結構早くに出版されました。

    がんこ煙管のおはなし、もう涙でちゃいます。

    自分も頑固ですが、この職人の頑固ってなんかいいです。

    こだわるからこそ、いいものが作れる。
    職人さんの仕事ぶりってなんかかっこいいです。
    仕事に対して真っ正面から向き合える日が私にも早くくるといいなと思ってしまう作品でした。

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著者プロフィール

一九六一年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九十周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説家デビュー。他に「若鷹武芸帖」「八丁堀強妻物語」「仕立屋お竜」などのシリーズがある。

「2023年 『明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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