若の恋 〔取次屋栄三〕 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336714

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  • 若の恋 ー 取次屋栄三シリーズの3作目
    2011.04発行。字の大きさは…小。
    辻斬り、人形の神様、若の恋、浅茅ケ原の決闘の4話。

    手習いの師匠と剣術道場の師範を兼ねる、気楽流の印可を受けた剣客・秋月栄三郎は、内弟子・雨森又平、剣友・松田新兵衛とで取次屋に来る依頼を人情味たっぷりに…。
    旗本三千石の永井勘解由の用人・深尾又五郎の取次依頼で、永井勘解由の弟・内蔵助の嫡男・辰之助の「若の恋」が、此度は一番である。

    【辻斬り】
    筆職人の彦造は、恩ある旗本・小野十太夫の養子・平馬が辻斬りをしているのを目撃し、秋月栄三郎に小野家に災いが掛からないように取次を頼む。栄三郎は、元辰巳芸者の染次姐さんこと「お染」に頼んで平馬の様子を探り、剣友・松田新兵衛と相談し…。

    【人形の神様】
    栄三郎の手習子・お花は、母・おゆうが岡っ引き入谷の寛助と再婚した。その寛助は、同心・中畑敬次郎と紅屋松之助が甘酒屋の娘・おいとを、絞め殺したのを揉み消す話をお花に聞かれ。怖くなって栄三郎の元へ、栄三郎が「人形の神様」になってお花を守って…。

    【若の恋】
    八百石の旗本・永井内蔵助の嫡男・辰之助が、竹町の渡しの掛茶屋の娘・おちよに恋をした。栄三郎は頼まれて調べると、心優しく、何事も気が付き、茶代の勘定などを見るに、算が立ち、読み書きができ、立居振舞などどれをとってもしっかりしている…。

    【浅茅ケ原の決闘】
    気楽流・岸裏伝兵衛道場でかつて栄三郎、新兵衛と剣術修業をしていた陣馬七郎がお豊を追って身を持ち崩し、愛刀・一竿子(いっかんし)忠綱を質に入れて酒を飲む七郎を見て。お豊は、立ち直ってほしい、そのために姿を隠すが…、七郎は、お豊が忘れられない…。

  • 新たな剣客がまた一人。魅力的ですね。

  • 第三弾
    これまでと同様短編四話構成
    栄三に係わる色々事件があるものだ
    事件と言うより廻りのごたごたを解決が意気

  • 「人形の神様」にて。弱いものいじめをした子ども達だけでなく、その親にもガッツリ雷を落とす栄三に拍手。
    安心して読めるシリーズですね。

  • L 取次屋栄三3
    辻斬り…千石の跡取り養子の始末
    人形の神様…手習いおはなと母親おゆう
    若の恋…旗本息子永井辰之助と茶屋娘おちよ
    浅芽ヶ原の決闘…同門陣馬七郎とお豊

    いきなり師、岸裏伝兵衛登場。未だちょくちょく出てくる萩江こと久栄。

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著者プロフィール

一九六一年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九十周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説家デビュー。他に「若鷹武芸帖」「八丁堀強妻物語」「仕立屋お竜」などのシリーズがある。

「2023年 『明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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