幕末 維新の暗号(下) 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)
- 祥伝社 (2011年6月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396336882
感想・レビュー・書評
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文章がいまひとつオーバーだったり、ありきたりだったりするのがもったいない。
面白い仮説なので少し調べてみる気になりました。
歴史は勝者がつくるとはよく言われるが格好のテーマだ。 -
明治天皇のすり替えの証明。明治政府の南朝ばかりの要人。楠木や菊の紋章の解明。本当の事か確証にまで至らないがそうなのかも知れないと物的証拠も示されて面白い。
歴史小説家の望月の活躍をもっと出して欲しい。 -
2007年初出の文庫化で、上下巻に分冊。
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下巻もあっという間に読み終わりました。
歴史ミステリーがお好きな方はドキドキしながら読めると思います。
学校では明治維新以降はあまり詳しく習わなかったと思うので、もっと歴史に詳しければもっと楽しめたかなと思います。
歴史を勉強し直したくなりました。 -
南北朝?いつの話だ…と思いつつ、読み進めていくうちに、ある程度の説得力を感じる。明治天皇すり替えねえ…。たしかに、明治維新の鮮やかな方向転換や、欧米との強固な関係は不思議ではあるが…今後、この説を念頭に置きつつ、自分なりの検証が必要かな。
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こじつけ的で、?と思うところが随所にある。例えば、南朝の末裔が毛利氏に囲われていた、というのは、時期的にどうなんだろう。毛利氏が戦国大名として勢力を伸ばしたのは戦国時代も後半、元就の代じゃなかったっけ。フルベッキ写真、幕末の志士と結構似てるような気もするが、さすがに西郷隆盛は無理なんじゃないかな。まあ小説だからなあ。ただ、素朴な疑問として、北朝系の明治天皇を戴いている明治政府が、南朝や南朝の功臣を奉ったのだろう?水戸学と関係あるのかな。
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なんとなく・・・ちょっと・・・・面白そうだったんだけど、落ち着く先がそんなとこ????・・・って言う感じでした。
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初めて知った「明治天皇」の入れ替わり説。あくまでも本作は「小説」として読んだけど、何があってもおかしくなかった幕末と明治初期。天皇の入れ替えなんてあり得ないと思うけど、何があってもおかしくなった時代だからこそだと思うと、なるほどなという部分もあり。
私が本作を理解していないのだと思うが、なぜそんなに南朝に肩入れするのかがわからなかった。後醍醐天皇に魅力があったとは思えないし、三種の神器は当時、それほどのものだったということなのだろうか。学校で習い司馬遼太郎でイメージした幕末の藩士たちのイメージが結構変わった。「小説」として読んだはずなのに笑
望月にどうにも好感がもてず★は3つ -
下巻になって、謎の解き明かしがどんどん始まる。フルベッキ写真の中央に写る少年は高貴な装いに見えるが、その前後の生い立ちは分からない。また、それまで北朝系の天皇であったにも関わらず、明治になってから、南朝を厚遇するようになり、180度転換している。こんなことから、孝仁天皇の息子である睦仁は暗殺されて、この写真の中央に写る少年にすりかわったのではないかと推理する。ミステリーの要素も加えたストーリー展開でとても面白かった。幕末の流れに違和感を持っていたが、このストーリーなら、イメージが湧く。
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2014.1.5-2014.1.6
『天皇の世紀』を読むと、明治維新における英国をはじめとする諸外国の影響力が大きかつたことが分かる。こんな本を書きたくなる気持ちも分かる気がする。 -
明治天皇すり替え説をぼくがはじめて知ったのは10代の頃でしたが、当時、伊藤博文の印象や大室近祐氏のインタビューに怪しさを感じ、それ以降あまり深入りしていませんでした。
先日「西郷の貌」を読んで少しづつ鹿島昇、加治将一あたりを読んでいこうという気持ちになりました。
幕末維新の暗号は確かにフルベッキ写真に隠され、当時は相当な破壊力があったように感じます。現在でもぼくらの日常の影に潜み、特にアメリカにおいては対日政策上重要なカードとされてきたのかもしれません。
入念な偽装を行ってまで大久保利通や岩倉具視が作り上げたかった日本はどのようなものだったのか、またどうしたかったのか知りたいと思いました。 -
☆3.7
どこまで本当なのかなー。所々比較写真もあるし、後書きを読む限り妨害にもあってるみたいだし、これはひょっとして...??
結局解決するのかしないのか、曖昧なままで終わってたけど、やっぱりああいう形にするしかないのかなぁ。 -
感想は上下巻セットで上巻に記載
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いやー、大胆ですね。そう来ましたかって感じですね。ネタばれしてしまうので書きませんが、ストンと腑に落ちるような気がしますね。着想がすばらしいです。
どなたか主人公の品がないとコメントしてましたが、確かにそれは少し感じました。でも、それで作品の良さがそこなられているとは思えません。 -
この百年を地震のあった百年とだけ記載される百年にしてはいけないね。そういう意味で、強引な維新の偉業はとても参考になりますね。さぁ、こちらさんの番ですよ。
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とにかく主人公望月が最後まで好きになれなかった。なんというか品がない。ひたすら上から目線なのに、えらく言い訳地味た記述が多い。(最初のほうの数十ページとか前作の批判に対する言い訳だし。)
幕末を舞台にした歴史もののフィクションとしては楽しめそうなテーマだっただけに残念。
もっとも、話の本筋であるはずのある謎に対しては論拠がグタグタすぎやしないか?と思ってしまうけど。多分答えありきでの論理展開だからだろうが、大分都合のいい解釈だらけ。上巻あたりまではいい感じに盛り上がってきてたのに下巻にはいっての薄っぺらい展開にかなりがっくり。 -
フルベッキ写真!どっかで見たこと有るけど、言われる様にただの武士の写真を、幕末の志士になぞられただけだと思っていた。
それが、何と南北朝の話まで!
壮大なお話しです。
フリーメーソンの話まで行くと、チョットね! -
激動の明治維新の裏側を、1枚の写真から紐解いていく。
教科書やテレビには決して出ることがないだろう、歴史の裏側。
歴史物はほとんど読まないため、教科書レベルでしかない私の歴史観は簡単に崩壊させられました。