公園で逢いましょう。 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 78
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337018

感想・レビュー・書評

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  • kamosigiさんよりオススメの1冊。

    「厭世フレーバ」以来の三羽 省吾。
    こちらも読み始めてからややしばらく時間が経ちましたが、
    本日ようやく読了。

    今回は「公園」という独特の空間に集う主婦の物語。
    はじめは、お決まりのママ友的ストーリーかと思いつつ、
    そこに集う何人かのママの、サイドストーリーを織り交ぜながら展開される公園での風景が、最後にぴたっとまとまって、
    読了後感、とてもよかったです。

    わたしは子供こそいないので、
    まだこの「公園」での空気感て現実味がない分、
    どうしてもストーリー的なものの印象が大きくなりがちだけど、
    母だって、母になる前は妻だったり、もっと前は女性だったり。

    その重ねてきた時間や人生を経て、
    親としてそこに集う。

    「○○のママ」だけではない、彼女たちの背景の描写に共感。

  • 悪くない。世相を切り取り、適切な問題提起のある、読みやすい短編集だと思う。
    けれど今の私にはあまり響かなかった。

  • 幼い子どもを連れて「ひょうたん公園」に集う五人のママたちの心の奥に隠された過去が蘇る連作小説。
    日常の当たり前のような風景から、人間ドラマが展開される構成に唸る。彼女たちが母になる前の、葛藤や悲劇、そして決意が心に染み入ってくる。また、普通なら五人のママを順番に主役にしそうだが、珍客の「久保っち」がいいアクセントになって、物語に一層深みを与える。誰かに薦めたくなる傑作。

  • 公園で集まる主婦(子持ち)の連作小説。
    それぞれの過去から現在を描いているのだけど、まぁあったりまえにみんないろいろあるわけです。
    特別な出来事ではないにしても、単に子供がいて公園にいるってだけでなくね。でもそれはお互い知らない。そして伝えることもない。その場だけの関係だからなのかもしれない。もしくはこの場に過去なんて持ち出す必要もなく、現在だけの付き合いだからなのかな。
    それでも、決して気薄な関係だからはい終了という終わり方ではなく、「いま」を大切にその関係は続いていく。って感じかな。

  • 2015/2/23
    やはりマルチやる人は描くとこないか。
    そういう人の生活にも興味あったけど、その感じの人にちょっといい話はないわな。
    どの話もおもしろい。
    放置子とか、ともすればいくらでも重くできる話をユーモアを交えて紡げるってなんか余裕があっていいな。

  • 短編の連作集。公園に集まるいわゆるママ友たちのそれぞれの物語。にせ久保っちの話は良かった。

  • 公園に集まる5人のママ達。それぞれの視点からの話。「春の雨」もよかったけど、「魔法使い」がすごく印象に残った。頑張れと応援したくなる。アキちゃんママの視点からの話がなかったのは何故?それが残念だった。

  • 公園に集うママ達のお話、と聞くとどうしてもドロドロした話を想像する私なんですが(笑)全然そういうのじゃなかったです。
    爽やかで前向きになれる読後感でした。

    公園に集まるママ達。
    それぞれ全く違うタイプ。
    各自が子供を遊ばせながら、ママ達と話をしながら、自分の過去を振り返ってみたりします。

    それぞれの過去を見せられる事で、ママ以前の彼女達が見えてくる。こういうテイストは初めて読んだので新鮮でした!
    そしてママ以前の彼女達を知ることで、今見えているママの顔とは違う内面が見えて来ます。

    こうして一人ずつの短編で進んで行って、途中で急に別のコミュニティの父親が出てくるのもいいですし、何よりやはり最後の「魔法使い」が秀逸!

    すっごい良かったです。いい本読んだなぁってしみじみと思います。

    ただ1点不満だったのは浄水器ママのお話がない事・・・
    こんなにいいキャラなのになんでないの~(^_^;)

  • 図書館で。ちょっと良いお話でした。

    人はみかけによらぬもの、と言うのか同じような場に集まって似たような話題で盛り上がっているようでもそれぞれ考えていることは違うし思うことも違うんだよなあと言うことをしみじみ感じさせるお話でした。肩書で言えば皆おなじ「母」なのだけれども。過去と言うものは重いものだなあと思ったりしました。それぞれ心に残る人は居ても実際結婚しているのは違う人と言うのがシビアだなあ。女性は現実的な生き物だ。あたしはバカだけど間抜けじゃない、と言う一言がずんときました。

  • 住宅街の公園に集う母親たちを描いた連作短編集。の形式を取っているものの、公園はあくまでも女性の集合を作るためのギミックとして使われているだけで、実際には公園と関係ない彼女たちの過去や現在の問題が語られている。
    決してストレートではないけれど、前向きな視点の彼女たちを応援したくなります。
    最後から2つ目の「アミカス・キュリエ」が、外伝的な位置づけにもかかわらず抜群の存在感でした。

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著者プロフィール

1969年、岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第8回小説新潮長編新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『イレギュラー』『厭世フレーバー』『タチコギ』『公園で逢いましょう』『JUNK』などがある。

「2017年 『泥棒役者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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