まいご櫛 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337483

作品紹介・あらすじ

贈られた櫛で魔物に魅せられてしまった娘を、助けて欲しいと頼まれた櫛職人の新次郎。櫛の贈り主は娘の許婚である大店の若旦那。だが、本当に櫛のせいなのか?櫛には「苦死を拾う」という伝説もあるのだ。愚直ゆえに武士を辞め櫛職人になった新次郎は、必死に櫛の真実を追うのだが、その行く手には、次々と事件が立ちはだかる。大型新人、渾身の時代デビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む作者 本間之英氏。
    最初の出だしから、面白そうかなと、、、手に取ってみた。

    髷から抜き取った櫛を愛しむように、声をかけながら、奇妙は着物の着方をした娘が、歩いている姿に、、、、目を止めた櫛職人の新次郎。

    しかし、中ほどまで読み進んでいくと、武家の道を捨て、櫛職人へなった新次郎。
    幼き時の許嫁も反故にして、、、、
    そして、自分の為でないのに、大事な、指を傷つけられることも意に反するように思われてきて、読み進んでいくのが、辛いように思われてきた。

    櫛への真実を追うために、おせんも、亡くなってしまう。
    次々と事件が起こるのだが、、、

    櫛を拾う「苦労と死を拾う」との昔から、聞いているのだが、、、
    そのことを題材にしたのは、良いけど、、、余り、スッキリとしない話であった。
    新次郎という、自分勝手な人間の様、周りの迷惑や困惑を少しはわきまえて・・・なんて思いながら、読み終えた。

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