訪問者 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 911
レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337506

作品紹介・あらすじ

冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。
数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた…。

果たして「訪問者」とは誰か?
そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った――。

嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 『訪問者に気を付けろ』洋館に届いた1通の手紙。誰がなんの為に書いたのか。
    親友の死の原因を探りに訪れた井上を始め、朝霞家には訪問者が次々と増えていく。これは偶然か仕組まれたのか。過去の事件、現在の事件、予想外の出来事により事態は二転三転する。誰が騙して誰が騙されているのか井上にも読者にも段々わからなくなってくる…

    派手さはないが、不穏な空気漂う中での心理戦や老人達との静かに熱い討論は舞台を見ているようで味わい深かった。
    あとがきを読んで星新一さんの「ノックの音が」を読みたくなった。

  • 趣向としては木曜組曲に非常に似ています。
    つい先日亡くなった映画監督の峠昌彦と三年前に亡くなった朝霞千沙子が中核となり枝葉が広がっていく物語構成。
    幼少期に昌彦を大変かわいがっていた朝霞家の面々の思い出話を聞いていくと必ず千沙子の話へと逸れていく。なぜだろうか、もしかして二人の死は繋がっていて事故ではなく事件なんじゃないのか。という箇所に井上が気づいてから加速していく。
    雷の中に浮かんだ、千沙子に似た影、落下死体、土砂崩れ、訪問者の登場。
    加速して、加速して、最終章で一応はネタばらしが行われる。数ある恩田作品の中では放り投げてた結末ものも少なくないがこれはキッチリと畳まれていました。
    ただ最後は、どうとでも取れますよね。
    文字通りに取ることも出来るし、悪意を持った解釈もまたできる。最後まで読者の想像力をかき立ててくる作品でした。

  • 一気に読める。さすが。推理内容については、もうちょっとこうしたら良かったのでは…?とか思ってしまったけど、ちょっともやっとを残しての終わり方も良かった。

  •  本当に久々の恩田陸。ファンタジーに片足突っ込んだような作家だという認識を持っていて、ミステリである本作でもその雰囲気を纏っている。
     外界から隔絶された洋館で嵐の夜に起こる事件・・・というのは、私は名探偵コナンでしか味わったことが(多分)ないのだけど、アニメを見ていた小学生時代を思い出してワクワクしながら読んだ。読んでいて容易に風景を想像できるのも良く、非常に楽。

     一方で、この人の小説はファンタジーモノや日常系の方がより面白いのかなとも思った。単にミステリというジャンルが苦手なせいかも知れないけど、もっと曖昧な世界に包まれたい。ので、もう少し他の小説も漁ってみようと思う。

  • 作者らしい上質なミステリ。意外性が各所に散りばめられており、先が気になり後半は一気読みしてしまった。やや起伏に乏しく、ラストでの盛り上がりがやや不足気味が残念。

  • 面白い!!
    最近出版されたものではないけど、読んでなかったらしい。
    ちゃんとしたラストだった(笑)
    どっちらとも読めるラスト、
    この終わり方、好きです。

    ※木曜組曲を思い出した。


    (図書館)

  • 急死した映画監督峠昌彦の親友井上は、湖を一望する山中の洋館を訪ねた。三年前、昌彦を育てた実業家朝霞千沙子が不審死を遂げた湖だ。館には「訪問者に気をつけろ」という不気味な警告状が届いていた。死んだはずの「大おばちゃま」の姿を見たと主張する少女。そして冬の雷が鳴る中、新たな死体が…。やがて残されたシナリオから浮上してきた意外な真実とは。

  • クローズドサークルもの。
    癖のない普通のミステリーという感じ。
    久しぶりに読んだ恩田陸さんは、やはり高品質、面白かった。
    (図書館)

  • うーん結末がよく分からない。ミステリー?家族の物語?恩田さんなのでもちろんシンプルな文体、引き込まれる流れなんですけど。彼と彼女の死の真相を探す、一癖ある登場人物、新たな登場人物と子供の動きがキーワードとか。何かもっと展開できそうなのに何かもったいない。

  • すごくおもしろかったんだ

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。

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