風立ちぬ(上) 風の市兵衛 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 192
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337605

作品紹介・あらすじ

九歳になる音羽の色茶屋の倅・藤蔵は、勘定方を輩出する算勘専門の私塾入門を目指し、"算盤侍"唐木市兵衛を師に招いた。同じ頃、市兵衛の周囲には、殺気を纏う托鉢僧や謎の祈禧師集団が出没、不穏に。一方、芸者勤めをする藤蔵の姉・歌は、旗本・桜井長太夫につきまとわれていた。やがて祈禧師らが動き始め、江戸を地獄に変える夜が始まろうとしていた…。

感想・レビュー・書評

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  • シチュエーションの広がりもあり、円熟感も出てきたような。
    本作では、今の文京区音羽にあった色茶屋の一人息子が著名な算勘学校の入試に挑むにあたり市兵衛がやとわれ家庭教師をすることに。この息子、藤蔵には腹違いだが弟思い家族思いの姉、歌がおり芸子として店の座敷にも出ているが、あまりの美貌に桜井長太夫という御持筒組頭の旗本につきまとわれる。一方、桜井家に出入りする古着屋の番頭、祈祷師一味などが暗躍し大きな事件が起ころうとしていた。
    この作品の舞台となった江戸川橋あたりは、自分のジョギングコースでもあり、よく知る地名も出てきて余計に親しみがわいたかも。

  • 用意周到

  • 人物や情景の描写が丁寧。

  • 30年7月11日読了。
    茶屋の息子の算勘塾入門試験の勉強を見るため雇われた
    市兵衛。
    謎の祈祷師集団。奈良からやって来たという托鉢僧。
    やがて市兵衛の周りで禍々しい企てが幕を開ける。
    シリーズ初めての上下巻。早く続きを読まなきゃぁ!

  • 色んなことがいちどきに起こり皆戸惑う。果たして犯人は?

  • 風の市兵衛、二冊目。やっぱり面白い。
    いろいろな話が入り組んでいるんだけど、飽きさせない。次が楽しみになる。

  • 第六弾で上巻
    音羽の色茶屋の倅の専属の師匠に、
    不穏な動きが廻りにおこり、遂には押し込み、歌の失踪が
    相手が残忍なだけやはりはらはらが大きい?

  • 読了。レビューは最終巻で。

  • 初の上下巻の上巻
    家庭教師と火盗集団と昔のライバル的な話が出てくる。
    市兵衛を好いてるように見えるお歌とこ今後
    下巻が楽しみ

  • 市兵衛と過去に何かあった雰囲気の僧といい、魅力的な歌さんといい、今回は奉公先の事件もさることながら市兵衛の周りが騒々しい。
    下巻にどんな展開が待っているのか楽しみです。

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著者プロフィール

(つじどう・かい)
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した。著書には他に「夜叉萬同心」シリーズ、「日暮し同心始末帖」シリーズ、単行本『黙(しじま) 』など多数。本書は講談社文庫初登場作品『落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味』に続くシリーズ第二作となる。

「2022年 『山桜花 大岡裁き再吟味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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