五分の魂 風の市兵衛 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 174
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337988

作品紹介・あらすじ

"算盤侍"唐木市兵衛に、貧乏旗本の倅が犯した金貸し婆斬殺事件を洗い直してほしいという依頼が入った。調べを開始した市兵衛は、失踪した御家人一家の捜索に当たる定町廻り同心・渋井鬼三次と度々遭遇、手を組むことに。やがて事件の背後に花町の顔役と羽振りのいい骨董屋、元勘定吟味役たちの蠢きを嗅ぎつけたとき、二つの事件が"水戸"と"出資話"で繋がった。

感想・レビュー・書評

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  • またまた毛色の違う話。架空の投資話に騙され、金貸しの老婆を惨殺した旗本の倅。同心鬼しぶ率いる町方に捕らえられたが訳を語らない。市兵衛の盟友であり、兄信正の子分である弥陀の介は、幼いころ自分を救ってくれたその旗本に頼まれ息子の真実を明らかにすべく、市兵衛に協力を頼む。一方、同じ投資話で破綻した御家人一家の話も同時並行で進む。
    最後は収まるべきところへ収まるが、いつの世もうまい話に騙されたあげくの悲惨な事件は後を絶たない。

  • 風の市兵衛第8巻
    借金をして罪を犯した御家人の原因探索
    このシリーズにしては結構グロ表記がある
    エピローグ長いから好き

  • 強くて気持ちいい。

  • 30年8月23日読了。
    シリーズ8作目。貧乏旗本の息子が、金貸しから大金を借り、返せないが為に催促してきた老女を斬り殺した。しかし、この事件には、金に絡んだ複雑な企みが隠されていた。相変わらず、乱闘シーンの描き方が上手い。
    しかし、シリーズを続けて読んできたので、くたびれた。
    ちょっと他の作家にうわきをして、また戻って来よう。

  • いつの時代にもあるものですが、詐欺に合う人が気の毒。

  • 面白かった。どうなるのかワクワクしながら読み進めた。毎回、理不尽なことと向き合う市兵衛はやたらとかっこいい

  • 第八弾
    今風な投資話に纏わる事件
    武家の子女を買うとか、ばれなければ何をやっても?
    という感じ。きっちりと落とし前は
    兄と薄墨の女将の成り行きは、子供が

  • やっぱり、面白い。取り上げる内容も、現代的だ。でも、江戸時代から、投資話がらみの詐欺ってのがあったのかな?

  • 陀ノ介や鬼渋とどんどん仲良くなってきて、彼らと連携する様子は面白かったけど、これじゃあ市兵衛さんは渡り用人ではなく探偵じゃないですか。
    まあ、長いシリーズなのでたまには良いか。

  • 2020年、26冊目です。

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著者プロフィール

(つじどう・かい)
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した。著書には他に「夜叉萬同心」シリーズ、「日暮し同心始末帖」シリーズ、単行本『黙(しじま) 』など多数。本書は講談社文庫初登場作品『落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味』に続くシリーズ第二作となる。

「2022年 『山桜花 大岡裁き再吟味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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