さくらの丘で (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 161
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396338459

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  • 小路幸也さんも大好きな作家さんの一人。
    この本が16冊目。

    無くなった祖母に”一本の鍵”と”さくらの丘の西洋館”を託された満ちる。
    祖母と少女時代を共に過ごした友人二人も孫娘に同様の遺言を残していた。
    満ちるたちは戦後の厳しい時代を生き抜いた祖母たちの足跡をたどることになり…

    優しい文章のなかにも厳しい時代を感じる…
    さらさらと読みつつも、ふと考えさせられる…
    そんな本でした。


  • 亡き祖母が遺した一本の鍵と、祖母が輝かしい時を過ごした西洋館。
    孫娘に残された遺言。そこには、祖母の友人二人の孫にも遺されていた。
    一体何故、土地を遺し、両親ではなく孫なのか。
    ミステリ要素はあるものの、小路氏らしい優しさに溢れる。
    戦後、時代に翻弄された人々。
    日本人もアメリカ人も、国の為の名の下に。
    戦争期の表現になると、事実、心荒むが、物語の展開上触れながらも、主にならないように運ぶ筆力は小路流。
    命を生むことの尊さ、命を紡ぐことの尊さを柔らかく表した一冊でした。

  • 亡くなったおばあさんから一本の鍵と“さくらの丘”を遺すという遺言書を受け取った主人公の満ちる。
    同じくおばあさんの友人二人の孫も鍵を託されていた。
    鍵を遺された3人が祖母たちの残した想いを紐解くために3人はさくらの丘へ…

  • 小路幸也の小説は、

  • 文章の柔らかさ、優しさがとても好みでした!そして、お話も優しかった!

    おばあちゃんが残した謎を解く、その明かされ具合も絶妙でした!交互に描かれる2人の語りで明らかになる、謎の組み立て方が心地よかった。

    おばあちゃんの語りが、ただの答え合わせになるんじゃなくて、「あれ?現代とつじつまが合わないぞ、どういうことなんだ?」と更に謎が生まれるつくりになっています。もう少し読みたいところで、満ちるの語りに切り替わる。先におばあちゃんの語りで知っていた部分の秘密をほどいていくから「そうそう」って気持ちで見ていると、まだ語られていない謎が出てくる。どういうことだ?もっと読みたいと思ったところで、またおばあちゃんの語りに戻る..っていう感じ。

    戦争直後のお話で、脱走兵に、村から追われたお嬢様に...緊迫しそうなのに、誰も悪い人はいなくて、こんな柔らかい話になるなんて、衝撃でした。

  • すこーし、恩田陸っぽい。

  • さくらの丘を受け継ぐ話。

    戦争で失ったものがたくさんある中で
    残った人出会えた人が大切なんだ。

    小路小説の温かい世界で生きたいです。

  • 少しノスタルジックでハートフルという小路作品の既定要件の1つを満たしているものの、些かパワー不足。
    いい話だけど期待値が高いだけに星4つは付かないか。

  • とある洋館を舞台にした、終戦後と現在の娘3人、合計6人を主人公にした物語。

    小路作品にしてはちょっと小粒かな?楓さんの扱いかなんかが特にそうだったんだけど、なんとなく「もうちょっと頑張れるやろ」的な物足りなさを感じてしまいました。

    それでも、戦争はいかん。戦争は大嫌いだ。っていうメッセージは痛いほど伝わってきます。安部さんの靖国参拝、ヘイトスピーチ、ネトウヨ…。確かに周辺諸国のやりようには多いな不快感を感じるけど、だからと言って、このまま負の感情をダダモレに流してしまっては絶対にアカン。戦争するなんて愚の骨頂。

    国を愛する心は大事だと思う。だけど「国を愛するのなら」という理屈で戦争に向かう考え方は絶対に間違っていると思う。国が大事なら国を疲弊させ滅ぼすかも知れない戦争を肯定するなんてあり得ない選択でしょ。

  • あらすじは・・・
    亡くなった祖母から一本の鍵と<さくらの丘>を遺すという
    遺言書を受け取った満ちる。
    そこには、ともに少女時代を過ごした祖母の友人2人の孫も持ち主となるとあった。
    なぜ祖母たちはその土地を所有していたのか、どうして孫三人に
    譲ることにしたのか。その疑問を解くために、満ちるたちは、
    <さくらの丘>へ。そしてそこで待っていたものは___。
    次世代に語り継ぎたい感動の物語。

    戦争の話を現代と(孫) 昔(祖母)と交互に話が進んでいって
    あっという間に物語が進んでいく感じで、重い話なのにサラっと読める
    最後はもうちょっとガツンと来るのかと思っていたので、案外サラっと終わって
    しまってちょっと物足りなさを感じてしまいました・・・又、帯でハードルが上がっていたということもあるかも知れないけど・・・・

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