D1 警視庁暗殺部 (祥伝社文庫 や 16-1)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396338725

感想・レビュー・書評

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  • さすがのハードボイルド作家!
    あいも変わらず読んでて痛い痛い痛い(´;Д;`)
    単純に殺す場面より、とにかく痛めつける拷問的描写がホント痛いー!
    だけど面白いんですよね、痛快に明快。
    とはいえ、裁く側が完全な善ではないのも良い。
    事情はどうあれ、もとは人殺しの犯罪歴がある人達が、裁きようのない犯罪者を文字通り滅殺する。
    実際、本当に日本の警察にこんな組織があればな、と思う犯罪ありますよね。
    勧善懲悪というほど綺麗な仕事ぶりではないのですが、それなりにスッキリとする片付け感があって読んでいて楽しいです。
    人がいっぱい死ぬし、裏切りもあるし、とにかく痛めつける描写が具体的で痛いですけど、、、。
    痛くて怖いのに読むのが止まらないエンターテイメント小説です。

  • 暗殺とは 政治的、宗教的な理由で 要人を殺害することである。
    この場合は 犯罪者 を殺すことで、暗殺と言う概念とは
    ちょっと、違うのではないか?
    警察が 官僚組織の最たるもので、官僚が そのような仕組みを
    みとめるわけがない のであるが、
    これは フィクションだから、楽しみたい。
    問題は 暗殺の対象者を 誰にするかである。

    エボラウイルスに 抗体をもっている人間を
    人体実験で 探し当てる。まるで 731部隊に近い。
    研究の目的は間違っていないが 手法が間違っている。
    『悪の飽食』的なグループで なぜか つながりが ロシアとは
    みょうな 方向へ 突っ走っている。
    この物語で言うならば イスラムの方が 見えて来るのでは。
    抗体の遺伝子が確定できたなら、
    別に 人体をそのままおくる必要はない。
    ただの運搬体に過ぎない。

    射撃の名手が周藤 チーフとなって リクルートする。
    際だった相手は 神場。剣の使い手。黒波と恐れられる存在。
    このオトコの造形は、おもしろいね。圧倒的な強さ。
    黒波は、そんなに、性格も ねじれているわけではない。
    コードネームを使う必要があるのかな。
    どうやっても、名前を使わざるをえない。
    モグラは ひとりで なんでもこなしていたが、
    それを 分業のチームにしたので、仕事はやりやすくなる。

    でてくる 政治家が ちょっと 小物 過ぎる。
    首相になりたい だけでは しょうがない。
    首相になって 何をしたいかだが。
    政治資金稼ぎという 視野狭窄的政治家。
    悪は もっと 圧倒的な 悪でないとねぇ。
    秘書が ちょいワル かな。

  • 警視庁暗殺部一課デリート1「桜の名の下、極刑に処す」
    どうしようもない悪人たちがちゃんと裁かれるのはスッキリする。中々話が進まず、悪人有利な展開が続いたのでハラハラした。

  • 『D1 警視庁暗殺部』/矢月秀作

    ストーリー性は面白いなと思いました。本書は、法で裁けぬ悪人抹殺を目的に警視庁が極秘に設立した「暗殺部」。射撃の名手・周藤一希、刃物遣いの天才・神馬悠大ら精鋭を擁するのですが、第一印象は、痛快な時代劇を見ているかのような感じも覚えました。
    著者の作品にしては、それぞれの登場人物がしっかり確立されているのと、それぞれに個性の強弱があるので、冒頭のストーリー性と相まって興味深かったです。
    シリーズ第一弾の本書は、東京・吉祥寺の放火事件で、遺体からエボラウイルスが検出され、防犯カメラに映っていたのは白ずくめの集団。。その後に、女性の誘拐が相次ぎ、果たして白ずくめの集団の正体とは・・・
    暗殺部の面々が目にしたものとは・・・

  • 続編『D1海上掃討作戦』をタイトルに惹かれて購入してしまったため、第一作である本書を購入。最初に感じたのは必殺仕事人の現代版。しかし、突っ込みどころは満載だ。まず、D1メンバーでトップとなる周藤が、剣道の達人・神馬をメンバーにする際のフィジカルが弱過ぎる。他のメンバーの経歴が訳アリで矯正施設に入所経験があるというだけで、暗殺部隊を構成するには弱い。しかもSATの訓練を受けただけで暗殺のプロになれるなら、他の警察官は苦労しない。

  • 「桜の名の下、極刑に処す」
    警視庁暗殺部・通称“デリート”は現行法で対処できない犯罪への対策として立ち上げられた。
    一部トップの人間しか存在は知らず、一般人の知らないうちにコトは全てが終わっている…。

    矢月氏、初読み。これぞエンタメ!
    暗殺部という現実にはあり得ない部署。コードネームで呼び合う強くて魅力的な仲間達が
    非人道的な行為を繰り返す組織を相手に潜入し、罠をしかけ、無に帰すべく蠢く。
    根っからの正義漢ではなく、過去に傷や汚点を負っている彼等。必殺仕事人みたいな感じ?
    少し前に似たような雰囲気の作品を読みましたが、こちらの方が面白かった。続編も読みます。

  • 現代版必殺仕事人って感じ。必殺では主水も仕事人だけど、こちらで司令塔だけど。

    ファルコンの背中の大きな×印の傷が気になる。今後解明されていくのだろうか?

  • チームもの好きなのでほんとに執行するところより、各自の潜入とか役割分担とかが面白かったー。

  • 現代版の必殺仕事人である。彼らを民間人ではなく、警視庁が極秘に設立した“暗殺部”という設定が面白い。また、ストーリーの良し悪しは主人公の魅力によるところが大きいが、刃物遣いの天才・神馬悠大の人物設定が秀逸である。彼の経歴や暗殺部にスカウトされる流れに魅力を感じた。

  • すばらしき、B級。

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著者プロフィール

1964年兵庫県生まれ。文芸誌編集などを経て、小説家へ転向。「もぐら」シリーズが100万部を突破し、大ブレイク。「もぐら 新章」「D1」「ACT」「刑事学校」「警視庁公安0課」などシリーズ多数。

「2022年 『紅い塔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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