幸福な生活 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 5854
レビュー : 771
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396338916

感想・レビュー・書評

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  • 「幸福な生活」
    その内容を全く知らず、いつもの古本屋さんで、ただ、百田尚樹さんの本、という理由で手に入れました。

    タイトルから想像して、ほのぼのとした作品?あるいはホロリと泣ける作品?
    なんて、勝手に想像していたらこれが・・・
    ショートショートでした。
    それも、かなりブラックです!!

    本を購入したら、その帯はすぐに取ります。
    理由はただ単に読みにくいから。
    いつも読み終わった後、本棚にしまう前にはずしておいた帯をつけるのですが、その帯に
      衝撃のラスト1行!
      そのページをめくる勇気はありますか?
    と。

    そうなんです!
    この本、19編の短編が収録されているのですが、最後の1行は全て、新たにめくったページに書かれているのです。
    めっくった瞬間、「ド~~~~~ン!!」って。

    最初の「母の記憶」を読んだ時にはページをめくったらそんなことが待っているなんて思ってもみなかったので、気が付けば「怖すぎる~!!」って声に出してました。

    最後の1行は「恐っ!」あり、「ん~~~!」あり、「え〝===!」あり、「・・・・・・」あり、「???」あり、「そうきたか~!」あり、「そうくると思ってたわ~!」あり、「やっぱりな~!」あり。
    楽しめました。

    解説で宮藤官九郎さんが「百田さんは「作風」を持たない作家さんだなと思いました。著者名を隠して幾つか読み比べたら同じ作家だが書いたと気がつくだろうか」と書かれています。
    私もそう思います。

    百田さんの本、今度はどんなふうに裏切ってくれるだろうと楽しみです。

  • 百田氏の著作は今まで長編しか読んできていなかったので、短編集はどんなもんだろうと思い手に取ってみた。丁度自分の中で「ショートショート」ブームが起こりつつあるので、巧みな構成力を必要とするショートショート、百田氏はどう興奮させてくれるかなと期待しながら読んでみた。
    ページをめくったラスト一行が衝撃のオチ。ぎゃっと叫びそうになったもの多数。どういうことかと読み直してみれば、さりげなく伏線が張られていて、そのひそかな仕掛けの巧さに脱帽。ラストのどんでん返しが予想外のこともあれば、じわじわと結末を匂わせるものもあり。全体的にダークでブラックな作風で、女性が語り手の作品はあっても、男目線だなぁと感じました。俗っぽい展開が多かったので、もっとコミカルなもの、うるっとくるものも読みたかったな。
    完成度にばらつきがあったとはいえ、思わず唸ってしまうほど見事な作品もあり。特に「賭けられた女」は、海外短編の名作、ダールの「南から来た男」を絡めてきて、巧いなあ~と思わされた。
    個人的には百田作品は長編の方が好みだけど、つくづく器用な方だと改めて感じた。是非第二弾のショートショートも出してほしいな。

  • 『永遠の0』や『海賊とよばれた男』の百田さんによる短編集。
    その全ての話が、ラスト1行で“ひっくり返る”という仕掛けつき。

    『影法師』や『風の中のマリア』などのシリアス系でもなく、
    『「黄金のバンタム」を破った男』などの骨太でもありません。

    ホラー、ミステリー、愛憎劇、様々なネタを提供していますが、
    共通しているのは、どこか人を喰ったアイロニーを感じる点でしょうか。

    どちらかというと『夢を売る男』との類似性、でしょうか。

    それにしても、この方の著作を思い返してみると、、
    到底同じ方が書かれた内容とは思えません。。

    本当に多才だなぁ、、と思います。
    次の著作はどんな仕掛けで来るのか、楽しみにしていようと思います。

  • 短編集。
    色んな落とし穴があり、
    展開がどうなるのか
    ワクワクしながら
    裏切られ
    最後の一行でそうなるのか、と。

    ある意味ミステリーだな笑

    人の心って面白いなって思うと
    同時に読みやすいし
    短編集だから分からなくても
    その章を人間関係等情報を整理しながら読み返すことができる。
    通勤時間とかにピッタリ
    面白かった。

  • 毎回最後の1行に驚かされる短編集。しかもちょっとイヤミス系の。
    読後感が良くない小説は普段は好きじゃないのだが、なんともクセになる。 必ず仕掛けに引っかかると分かっていて、分かっているから読みたくなる作品。 短くて読みやすい。 毎回最後の1ページめくったところの1行目にオチがくるという粋な演出もよかった。
    最初の認知症の母と息子の「母の記憶」とか、不倫相手が家に押しかけてくる「夜の訪問者」とか心構えがなくてゾッとさせられた〜〜。

  • ショート好きな方にはおすすめです。
    オチでひっくり返される、意外な展開、発見。
    よくもこれだけ考えられるものです。
    一気に読むのではなく、合間合間で少しずつ読めばよかった。
    一気読みしたからしつこさに少し飽きた。

  • SF要素の無い星新一を思わせる落ち作りの技術があって全作品楽しめるショートショート。エンタメ作品として面白い。
    が、近年メジャーになられたことでメディアで色々と主張する著者のイメージがよぎり、永遠の0を初めて読んだ時と違いあまり作品に没頭はできませんでした。
    ノンフィクションと違ってフィクションの場合、作者の影がうすい程物語を純粋に楽しめるのかなと思いました

  • 最後の一行で、スッキリ!よく練られた話です。

  • 百田版「世にも奇妙な物語」って感じでした。
    この作品以外では「モンスター」しかまだ読んでないので、他作品が気になります。

  • 新しいページをめくったところで目にするラスト一行で「おぉ!」となる短編集。なんとなく、阿刀田高さんの小説を思い出しました。
    中にはラストが予測できてしまうものもありますが、、。
    ちょっと時間が空いた時に読む本にぴったりです。

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著者プロフィール

百田 尚樹(ひゃくた なおき)
1956年生まれ、大阪府出身の放送作家・小説家。『探偵!ナイトスクープ』の放送作家として活躍。
50歳の時にはじめて執筆した『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。ヒット作となり、映画化されている。
ボクシング青春小説『ボックス!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。『海賊とよばれた男』で2013年本屋大賞大賞受賞。コミック化、映画化された。

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