幸福な生活 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 8474
感想 : 928
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396338916

感想・レビュー・書評

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  • 大物過ぎて メジャー過ぎて逆に手に取りづらい作家や作品 ありますよね。私にとっては、作家だけではなくマルチに活躍する百田尚樹の存在がそれに当たる。温め過ぎたなと意を決し手に取り、やはり出てくるこの言葉。
    「百田尚樹、恐ろしいお方...」

    ブラックユーモア、時にはユーモ...ア..??と鳥肌のみが残るオンリーブラック含めた10ページ前後のショートショート作品集。帯にもある「衝撃の一行」はページをめくってすぐの半ページをその一行の為だけに使用する贅沢仕様。
    更に 詠唱破棄の魔法、わかり易く言えば、かめはめ波を「か」の時点で放つに等しいこのチャージ時間の不足の中、死角から確実に仕留めてくる技量の高さ。それが18連撃と来たものだ。...楽しい。

    如何せんどれもマンチカンの愛狂おしいあんよくらい短い作品なので、着地点を先読みし功を奏する楽しみ方も勿論素敵だが、あえてガチガチに身構えずその瞬間を迎え脳内の衝撃を真正面から受け止めるマゾヒスティックな楽しみ方もこれまた一興かと。

    短編作品はどうしても「物足りない」が付き物で苦手意識があったのだが、この作品を読んでいる時間の充実感はそれは気持ちの良い物でした。
    むむぅ百田尚樹...恐ろしいお方。

  • 「幸福な生活」
    その内容を全く知らず、いつもの古本屋さんで、ただ、百田尚樹さんの本、という理由で手に入れました。

    タイトルから想像して、ほのぼのとした作品?あるいはホロリと泣ける作品?
    なんて、勝手に想像していたらこれが・・・
    ショートショートでした。
    それも、かなりブラックです!!

    本を購入したら、その帯はすぐに取ります。
    理由はただ単に読みにくいから。
    いつも読み終わった後、本棚にしまう前にはずしておいた帯をつけるのですが、その帯に
      衝撃のラスト1行!
      そのページをめくる勇気はありますか?
    と。

    そうなんです!
    この本、19編の短編が収録されているのですが、最後の1行は全て、新たにめくったページに書かれているのです。
    めっくった瞬間、「ド~~~~~ン!!」って。

    最初の「母の記憶」を読んだ時にはページをめくったらそんなことが待っているなんて思ってもみなかったので、気が付けば「怖すぎる~!!」って声に出してました。

    最後の1行は「恐っ!」あり、「ん~~~!」あり、「え〝===!」あり、「・・・・・・」あり、「???」あり、「そうきたか~!」あり、「そうくると思ってたわ~!」あり、「やっぱりな~!」あり。
    楽しめました。

    解説で宮藤官九郎さんが「百田さんは「作風」を持たない作家さんだなと思いました。著者名を隠して幾つか読み比べたら同じ作家だが書いたと気がつくだろうか」と書かれています。
    私もそう思います。

    百田さんの本、今度はどんなふうに裏切ってくれるだろうと楽しみです。

  • 百田さんの「世にも奇妙な物語」的な短編集。

    最後の一行で驚いたり、怖いオチだったりで、面白い‼︎と読み進めました。
    途中から慣れてしまったのか、話の内容なのか、読んだタイミングなのか、何故か消化試合的に読了。はて?
    何故か最後まで面白い‼︎で、終われませんでした。(・_・;

  • 『永遠の0』や『海賊とよばれた男』の百田さんによる短編集。
    その全ての話が、ラスト1行で“ひっくり返る”という仕掛けつき。

    『影法師』や『風の中のマリア』などのシリアス系でもなく、
    『「黄金のバンタム」を破った男』などの骨太でもありません。

    ホラー、ミステリー、愛憎劇、様々なネタを提供していますが、
    共通しているのは、どこか人を喰ったアイロニーを感じる点でしょうか。

    どちらかというと『夢を売る男』との類似性、でしょうか。

    それにしても、この方の著作を思い返してみると、、
    到底同じ方が書かれた内容とは思えません。。

    本当に多才だなぁ、、と思います。
    次の著作はどんな仕掛けで来るのか、楽しみにしていようと思います。

  • 百田氏の著作は今まで長編しか読んできていなかったので、短編集はどんなもんだろうと思い手に取ってみた。丁度自分の中で「ショートショート」ブームが起こりつつあるので、巧みな構成力を必要とするショートショート、百田氏はどう興奮させてくれるかなと期待しながら読んでみた。
    ページをめくったラスト一行が衝撃のオチ。ぎゃっと叫びそうになったもの多数。どういうことかと読み直してみれば、さりげなく伏線が張られていて、そのひそかな仕掛けの巧さに脱帽。ラストのどんでん返しが予想外のこともあれば、じわじわと結末を匂わせるものもあり。全体的にダークでブラックな作風で、女性が語り手の作品はあっても、男目線だなぁと感じました。俗っぽい展開が多かったので、もっとコミカルなもの、うるっとくるものも読みたかったな。
    完成度にばらつきがあったとはいえ、思わず唸ってしまうほど見事な作品もあり。特に「賭けられた女」は、海外短編の名作、ダールの「南から来た男」を絡めてきて、巧いなあ~と思わされた。
    個人的には百田作品は長編の方が好みだけど、つくづく器用な方だと改めて感じた。是非第二弾のショートショートも出してほしいな。

  • 最後のページ、最後の1行で驚きな展開

    1話1話が短いから、すらすら読める

    2022年5月1日

  • 短編集で読みやすく、読書初心者の私に最適な一冊でした。
    各章の最後1行のオチが凄い!
    面白かったです。

  • 各章のラストにぞくぞく!
    最後の1行が次のページにある仕掛けも秀逸で、
    だんだん「次はどう落とされるのかな?」とわくわくしながら読む快感に。
    タイトルがまた、にくい。

    残りもの…がくがく…


    読んだことなかったけど、百田(ももた、だと思っていた)さんは永遠の0とか海賊とよばれた男とかのイメージだった(そしてあまり食指が動かなかった)ので、こんなのも書くのかと意外で面白かったです。
    さすが放送作家!
    貸してもらうとこういう出会いがあるから面白い。

  • 意味がわかると怖い話というかんじの短編集でした。どれも話のオチ方は一緒で最後の登場人物のセリフでぞわっとさせるものだったり。

  • 最後の一行でドキッとさせられるのが楽しくて、どんどん読み進めることができた。
    ブラックなテイストの短編なので、珍しくて中々面白い。

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著者プロフィール

一九五六年、大阪府生まれ。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組で活躍後、二〇〇六年に『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。一三年に『海賊とよばれた男』で、第一〇回本屋大賞を受賞。他の著書に『モンスター』『プリズム』『夢を売る男』『錨を上げよ』『カエルの楽園』『夏の騎士』『野良犬の値段』などがある。

「2021年 『[新版]日本国紀<愛蔵版>【豪華化粧箱付き・シリアルナンバー入り】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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