幸福な生活 (祥伝社文庫)

著者 : 百田尚樹
  • 祥伝社 (2013年12月12日発売)
3.31
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  • レビュー :760
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396338916

幸福な生活 (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「幸福な生活」
    その内容を全く知らず、いつもの古本屋さんで、ただ、百田尚樹さんの本、という理由で手に入れました。

    タイトルから想像して、ほのぼのとした作品?あるいはホロリと泣ける作品?
    なんて、勝手に想像していたらこれが・・・
    ショートショートでした。
    それも、かなりブラックです!!

    本を購入したら、その帯はすぐに取ります。
    理由はただ単に読みにくいから。
    いつも読み終わった後、本棚にしまう前にはずしておいた帯をつけるのですが、その帯に
      衝撃のラスト1行!
      そのページをめくる勇気はありますか?
    と。

    そうなんです!
    この本、19編の短編が収録されているのですが、最後の1行は全て、新たにめくったページに書かれているのです。
    めっくった瞬間、「ド~~~~~ン!!」って。

    最初の「母の記憶」を読んだ時にはページをめくったらそんなことが待っているなんて思ってもみなかったので、気が付けば「怖すぎる~!!」って声に出してました。

    最後の1行は「恐っ!」あり、「ん~~~!」あり、「え〝===!」あり、「・・・・・・」あり、「???」あり、「そうきたか~!」あり、「そうくると思ってたわ~!」あり、「やっぱりな~!」あり。
    楽しめました。

    解説で宮藤官九郎さんが「百田さんは「作風」を持たない作家さんだなと思いました。著者名を隠して幾つか読み比べたら同じ作家だが書いたと気がつくだろうか」と書かれています。
    私もそう思います。

    百田さんの本、今度はどんなふうに裏切ってくれるだろうと楽しみです。

  • 百田氏の著作は今まで長編しか読んできていなかったので、短編集はどんなもんだろうと思い手に取ってみた。丁度自分の中で「ショートショート」ブームが起こりつつあるので、巧みな構成力を必要とするショートショート、百田氏はどう興奮させてくれるかなと期待しながら読んでみた。
    ページをめくったラスト一行が衝撃のオチ。ぎゃっと叫びそうになったもの多数。どういうことかと読み直してみれば、さりげなく伏線が張られていて、そのひそかな仕掛けの巧さに脱帽。ラストのどんでん返しが予想外のこともあれば、じわじわと結末を匂わせるものもあり。全体的にダークでブラックな作風で、女性が語り手の作品はあっても、男目線だなぁと感じました。俗っぽい展開が多かったので、もっとコミカルなもの、うるっとくるものも読みたかったな。
    完成度にばらつきがあったとはいえ、思わず唸ってしまうほど見事な作品もあり。特に「賭けられた女」は、海外短編の名作、ダールの「南から来た男」を絡めてきて、巧いなあ~と思わされた。
    個人的には百田作品は長編の方が好みだけど、つくづく器用な方だと改めて感じた。是非第二弾のショートショートも出してほしいな。

  • 『永遠の0』や『海賊とよばれた男』の百田さんによる短編集。
    その全ての話が、ラスト1行で“ひっくり返る”という仕掛けつき。

    『影法師』や『風の中のマリア』などのシリアス系でもなく、
    『「黄金のバンタム」を破った男』などの骨太でもありません。

    ホラー、ミステリー、愛憎劇、様々なネタを提供していますが、
    共通しているのは、どこか人を喰ったアイロニーを感じる点でしょうか。

    どちらかというと『夢を売る男』との類似性、でしょうか。

    それにしても、この方の著作を思い返してみると、、
    到底同じ方が書かれた内容とは思えません。。

    本当に多才だなぁ、、と思います。
    次の著作はどんな仕掛けで来るのか、楽しみにしていようと思います。

  • SF要素の無い星新一を思わせる落ち作りの技術があって全作品楽しめるショートショート。エンタメ作品として面白い。
    が、近年メジャーになられたことでメディアで色々と主張する著者のイメージがよぎり、永遠の0を初めて読んだ時と違いあまり作品に没頭はできませんでした。
    ノンフィクションと違ってフィクションの場合、作者の影がうすい程物語を純粋に楽しめるのかなと思いました

  • 最後の一行で、スッキリ!よく練られた話です。

  • 百田版「世にも奇妙な物語」って感じでした。
    この作品以外では「モンスター」しかまだ読んでないので、他作品が気になります。

  • 新しいページをめくったところで目にするラスト一行で「おぉ!」となる短編集。なんとなく、阿刀田高さんの小説を思い出しました。
    中にはラストが予測できてしまうものもありますが、、。
    ちょっと時間が空いた時に読む本にぴったりです。

  • 短編なので読みやすいのと、最後の一行が次のページに書かれているギミックはすごい。15ページか17ページで話を完結させることが大前提だからちょっと無駄な文章がある気がするがそれもこのコンセプトの上なら仕方ないと思う。
    物語の傾向が読めてからはなんとなくラストが想像つくものになってくるが、"賭けられた女"は読んだだけでは理解できず、恥ずかしながらネットで調べて分かった。この話に限っては傑作だと思った。

  • 最後にどんでん返しのあるショートショート。恋愛関係の相手や夫婦の過去、主に男女関係や二面性などが題材になっているものが多いが、どれもブラックユーモア的で面白い。その中で再会だけは別れた暴力夫が死ぬ間際に生き霊となり妻に謝り後悔の気持ちを伝えるとともに、今の交際相手が何人もに手を出すような男だと知らせに来る話でちょっとホロリとする。

  • 2冊め。一見幸せな家庭の秘密。といったところがテーマの短編集。当然というべきか、不倫の話は多くなる。
    テレビのショートドラマを見ている感覚で、作者の得意分野なのだな。ラスト一行の衝撃とかなんとか謳っているだけあって気を使われて書かれ・編集されている。
    ショートショートなので、え、そこで終わり?!感は割りとあると思うけど好き嫌い分かれるかしら。
    おぉ。とか、ふむ。とかいいながらの気軽な読書に最適ですね。そういう読み方をできるというのはとても良質な小説だと思うのです。
    80万部の帯文はあんま好きじゃない笑

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