悪魔の大陸(上) 新・傭兵代理店 (祥伝社文庫 わ 7-13)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340353

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    単純に世界情勢の勉強になる。欧米と当地の関係や思惑、ロシアや中国の思惑など実際の名前が出てくるのでリアリティを持って勉強になる。

    特にシリアなどは情勢が複雑なため、小説を通して現地の情勢や勢力関係が勉強できるのもありがたい。

    シリア情勢は米露と中国、ISILなど様々な思惑が絡み合い、相当複雑な事情だ。

    あらすじ
    新傭兵代理店シリーズ第二弾。アルジェリアでの任務を終えた藤堂は、明石柊真に会いにフランスを訪れたところ、フランス政府から護衛を依頼される。

    シリアのアサド政権が化学兵器を使った証拠を掴むために極秘で視察にいく所を護衛するという任務だ。フランスの外人空挺団の中でもエリートを集めたGCPから4人が選ばれ、さらに藤堂はシリアに残る高官の護衛にあたる。四人の護衛の中には、柊真も選抜されていた。

    シリアに入国した藤堂たちは反政府勢力のヌスラ戦線と行動を共にし、サリンの物証を探すが、見つからない。そのうち、反政府勢力内にロシアのスパイが侵入し、サリンを使用している疑惑が持ち上がる。

    また、ヌスラ戦線と行動を共にしていた藤堂のチームが何度も政府軍の襲撃を受け、疑問を抱いていた所、ヌスラ戦線のターハが裏切っていたことが判明した。彼は、中国側で政府軍にも、反政府勢力にも武器を売りつけ、米露の対立を煽る存在だったのだ。

    藤堂たちはターハを追っていたが、トルコの国境の街で見失う。

  • シリア

  • 05月-14。3.0点。
    新傭兵代理店第二弾。シリアでの化学兵器使用調査の、護衛を依頼された浩志。政府軍と反政府軍、ロシアなどの勢力に巻き込まれ。。

    久しぶりの柊真も登場。

  • 『悪魔の大陸(上) 新・傭兵代理店』/ 渡辺裕之

    著者の代表的な作品であり、私自身も本当に大好きなシリーズものの一つです。
    このシリーズだけは、いつも続刊を楽しみにしており、書店で手に取った時の、あのワクワク感はたまりません。

    作品名に、「新」とあるように、『傭兵代理店』シリーズのセカンドシーズンの位置づけにあたるものですね。
    主人公の藤堂浩志率いる世界指折の傭兵チームのリベンジャーズが世界で暗躍する武装集団、秘密結社、時にはCIAなどとも対峙する、まさにアクションハードボイルド

    本書では、紛争中のシリアを舞台としております。
    紛争中のシリアで化学兵器使用の有無を調査してほしいという依頼が入ります。
    物語の流れもそうですが、実際のシリアの状況など、ニュースにならないことなどたくさんあり、そこも勉強になりました。

    シリアに入った、浩志達を次から次へと罠が襲います。
    果たして、今回のリベンジャーズの活躍はいかに・・・

  • シリア

  • 久しぶりに読み返しました。
    その感想。

    2016年になっても
    話題の紛争地域ですが、
    なかなか収まることがないですね、

    まぁ、それだけ多くの国々が
    裏で暗躍してるんだろうな
    って思いながら、読んでました。

    不戦敗のような形で
    話が終わっていくのに
    慣れなくてねぇ。

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著者プロフィール

渡辺裕之
1957年名古屋市生まれ。中央大学経済学部卒業。アパレルメーカー、広告制作会社を経て、2007年『傭兵代理店』でデビュー。同作が人気シリーズとなり、以後アクション小説界の旗手として活躍している。その他のシリーズに「新・傭兵代理店」「傭兵代理店・改」「暗殺者メギド」「シックスコイン」「冷たい狂犬」などがある。

「2023年 『陽炎の闇 オッドアイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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