木暮荘物語 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 3638
レビュー : 411
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340698

感想・レビュー・書評

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  • 築ウン十年のおんぼろアパート木暮荘。
    どの物語にも性がつきものになっているんだけど、特に官能的な訳ではなく、抵抗なく読めると思う。大家さんがセックスセックスと言い出したときは笑ってしまったが。住人はみんな一癖ありな問題を抱えていて、みんな変だけど、みんなイイ。「黒い飲み物」はちょっと怖くてあまり好きになれなかったが(この話の主人公は木暮荘の住人ではないので、まいいか)。
    木暮荘の犬をシャンプーしたいトリマーとヤクザの交流のお話「柱の実り」と、不妊の女子大生が生後間もない赤ちゃんを突然預けられる「ピース」が特に好き。性と同時に「生」のお話でもあって、この二つは切り離せないんだろう。
    木暮荘の人々のそれぞれの繋がりも良くて、特に女子大生と大家さんの関係は素敵。

    彼といる自室に元カレが転がり込んできて奇妙な3人の生活を送る「シンプリーヘブン」も良かったけど、その後別の話でこの元カレが最後新しく恋を始めたときは、「おいおい、あんたはふつーに幸せにならずにストーカーでいてくれよ」と無神経ながらも思ってしまった(笑)。
    みんな、愛すべき変人だ!

  • 祝文庫化!

    祥伝社のPR(単行本)
    http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396633462

  • 木暮荘に住む人々の
    可笑しくもシビアなお話の短編集でした

    ほんとに 三浦しをんさんの作品は
    人間の欲とかを さらっとうまく書き上げるな~

    「性欲を愛や恋と結びつけたがるのは人間だけ」
    納得の名言です

  • 1つのアパートに住んでいる住人がこんな風に絡みあって生活しているのかと、読みながら「あの時の登場人物がこいつだ!」と最後まで読めば小暮荘全体が見えてきました。それぞれ個性があり本当に面白い作品だと思いました。

  • おもしろかったよ。キョンキョンが書評を書いているけど、キョンキョン感ある小説だよね。おしゃれで、小気味よくて、洗練されているけれど、お高くとまっているわけではなくて、私は憧れるぜ。

    しかし、麻布の花屋の夫婦は興味深い。特に夫の性欲。そして、そのセフレのホステス。

  • まさに読みたい感じだった
    気分にあってた
    この本に巡り会えたのがびっくりするぐらい

  • 小田急線の急行通過駅、世田谷代田から徒歩5分、築ウン十年、全六室のぼろアパート小暮荘を舞台に、愛を求めて時、それぞれが抱える懊悩が痛烈な悲しみとなって滲み出します。話の最初は全く繋がりのなかった住人たちが物語が進むにつれて、ちょっとした繋がりを持ち始め、ぬくもりを感じる。こんな家はいやだけど、行ってみたい気はする(^^;)

  • 大家の小暮おじいちゃんの、一人暮らしの動機がしょーもなくて好き笑笑
    人生色々あってよし。なにを感じてもよし。誰を愛してもよし。登場人物みんな愛らしくて、にやにやしながら読めました

  • 再読。
    見事に全ての話を忘れていました。
    おかげでかなり楽しめましたが。

    都内にあるオンボロアパート木暮荘の住人と、その周囲の人達の連作短編。

    独特な個性を持った人達のような、どこにでもいそうな人達のような、そんな人達ばかり。
    心の内は、みんなそれぞれで、若しかしたら、自分の中にもこんな人達はいるのかもと思わされる。

    束の間の三角関係「シンプリーヘブン」、トリマーとヤクザさんの「柱の実り」、下の階の部屋を覗く「穴」、友達の赤ちゃんを預かった「ピース」、不思議な関係の同居「嘘の味」、が好き、と書こうと思い、あれ?ほぼ全部?

    大好きな本になりました。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全六室のぼろアパート木暮荘。そこでは老大家木暮と女子大生の光子、サラリーマンの神崎に花屋の店員繭の四人が、平穏な日々を送っていた。だが、一旦愛を求めた時、それぞれが抱える懊悩が痛烈な悲しみとなって滲み出す。それを和らげ癒すのは、安普請ゆえに繋がりはじめる隣人たちのぬくもりだった…。

    飄々とした男性を描かせたらこの人の右に出る人はいないよね。並木、あなたどうかしてるわよ。
    光子がんばれ!そんな物語。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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