生活安全課0係 ヘッドゲーム (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
3.31
  • (8)
  • (36)
  • (66)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 354
感想 : 45
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396341749

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 生活安全課何でも相談室への、高校生の娘の死を「自殺ではない。調べてほしい」という訴えをキャリヤ警部の小早川冬彦と巡査長寺田高虎が調べることになった。すると、お嬢様私立高校の生徒が続けて2人自殺していたことが分かる。捜査のためにその高校に2人は乗り込んでいく。
    微妙な空気を読まずに言いたいことを言う小早川と高虎や周りの人間とのやり取りが、ある意味痛快ではある。
    人を自死に追いやる恐ろしい犯人との対決が緊迫感を生んでいるが、結末はこれしかなかったのか。思いもつかないあっと言わせる犯人の追い詰め方が欲しかった。小早川はそれができるキャラクターだと思うのだが。小早川警部はアスペルガーかなあ。

  • 0係の第二弾目。今回も主流の事件の他にいくつかの謎を解いていくのだけれど、前回よりもメンタリズム要素は薄く、しかも内容が非現実的だったかな。冬彦さんは面白かったけれどさ。また、近藤房子がチラリと出てきたり馬の場面だったり、SROと大きな世界で物語を作っていくのかな。このシリーズは気になるので読み進めるとする。

  • シリーズの第1弾「ファイヤーボール」を読んでいないので何とも言えないが、これは純粋な警察小説なのだろうか。
    警察を舞台にしたオカルトミステリーのような展開で、読んでいて少し戸惑ってしまった。
    名門高校の生徒が相次いで自殺をする。
    変人キャリア警部の小早川は、周囲の困惑を気にもせずに、思うがままに強引に捜査を進めていく。
    相手の表情やわずかな変化を観察し、隠されている感情や事実を見抜く力は素晴らしい。
    だが、人間的には難ありすぎの性格はなかなかに面白い。
    寺田とのバディぶりにもその個性は表れている。
    影で事件を操っていた真犯人。
    直接手を下したわけではないし、まして何かの仕掛けで生命を奪ったわけでもない。
    たぶん罪に問うことは無理だろう。
    現在の法律の外にある、つまりは常識外の出来事だからだ。
    結果的に真犯人はいつの日か社会に復帰してくる可能性を残したまま物語は終わる。

    ふと思ってしまった。
    もしも本当にこの物語のようなことがあったとしても、事件性はないと判断されて闇から闇へと消されてしまうのだろうと。
    展開や結末とはまったく別の怖さが、この物語にはあるような気がした。

  • 第2弾!
    最近はミステリーを良く読むが
    私はアホなのか?
    犯人は最後まで分からない。
    謎解きもほぼ解けない。
    だから最後は意外と一人で感動していたりする。

    今回も分からない・・・・自殺と言いながら
    トリックがあるんだろうと思いながら読み進めたが・・・
    相手の心に入り込み催眠療法をかけちゃえる能力?
    なんじゃそりゃ~?
    実際に相手の心をコントロールできる人も
    いるのかも知れないけど
    小説という非現実的な世界に
    更に非現実的な能力が今ひとつしっくり来ず。

    ※さりげなくSRO(別の小説)の
    犯人の捕り物などを入れ込んでいたりして・・・・
    遊び心が楽しかったりする。

  • KY刑事とはよく言った。本当にこんな刑事はいないと思うけど。0課の面々は相変わらず。
    前作の逃がした犯人の話も出てくる。
    今回の敵は強敵。捕まえられるのか。
    一気読みでした。続きも楽しみ。

  • 生活安全課0係シリーズ第2弾。前作をかなり前に読んでいるので、間が空いてしまい、内容をほとんど覚えてないが、この作品単体でも楽しめる。冬彦のKY感と高虎のいい加減さが相まって、SROとは違う雰囲気で面白い。今回は同じ高校の女子生徒が3人続けて、自殺した事件を追いかける。黒幕の神ノ宮美咲は近藤房子を彷彿させる。今後、SROとも絡んでくるらしく、すごく楽しみ。

  •  そんなにキャラクター極端でなくても良いのだが。
     ストーリーで読ませてよ。

  • 生活安全課0係第2弾。
    第1弾のファイヤーボールが面白かったので早速。
    次々に自殺していく女子高生は、事件ではないかと捜査していく冬彦と高虎。
    途中でこれ冬彦はどう解決するの!と楽しみに読み進めたのに、えええ、それ持ってくるかーという今回どうした??という結末だった。第1弾は、プロファイリング等行動科学的だったのにね。

    今回も房子の名前だけ登場。期待させるなぁ。

    次に期待!

  • 女子高生の相次ぐ飛び降りと互いにストーカー被害を訴える男女。何らかの障害を思わせる冬彦の特性が読み進むうち個性に思え、実はお人好しな面が描かれた高虎とのコンビも可愛い。副理事長の妹で罰を当てるという美少女生徒も華がある。冬彦をはじめ多くを語らない不登校の描き方が一律でない所も良い。結末が惨いなあ、、

  • シリーズ第二弾。
    相変わらず、冬彦刑事が凄い観察眼で事件の被害者や加害者の嘘を暴き、解決に導いていく。
    しかし、今回の女子高生連続自殺事件の女子高生たちがどうして次々と自殺してしまうのか、どうやらそれには裏があるのでは…と思うが、それがわからない。
    KYながらも相棒の高虎との良いコンビで、なんとか事件解決に持ち込むが、今回の事件はやるせない。

    2018.4.7

全45件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

富樫倫太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×