たとえば、すぐりとおれの恋 (祥伝社文庫)

  • 祥伝社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396341992

感想・レビュー・書評

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  • 加世子さんがとってもいい。

    「そりゃあ、うまくいっているときは、だれでも良い人なのよ」

    恋愛だけじゃなくて。
    何か起きたとき、ふとした瞬間に出る本性、そして人柄。
    自分はどう思われてるのかな。

  • はらだみずき『たとえば、すぐりとおれの恋』
    2016年 祥伝社文庫

    はらだみずきさんの恋愛小説なんだと、少し新鮮な気持ちで読み始めました。
    主人公、すぐりと草介とのすれ違いの恋。
    解説にもあったけど、単なる男女の恋愛小説ではなく、家族とのつながりや愛といったテーマを含んだ物語でした。
    小説では一人称がすぐりと草介と順番に展開されるのも心地よく、そしてまた「それは誤解だよ」「それを言葉にすればいいのに」と読者の心情にどんどん入り込んでくるので楽しかったです。
    そしてラストの展開と余白と余韻。
    でも僕には〝ふたりはもう大丈夫だ〟と確信のようなものを感じました。希望も含めてですけど。まだまだこれからも色々あるだろうけど、やっと二人は歩み始められたんだと思いました。
    心にすうっと入り込んでくる、そして余韻を楽しめる素敵な作品でした。

    #はらだみずき
    #たとえばすぐりとおれの恋
    #祥伝社文庫
    #読了

  • 嫌な思いをさせられた相手と結局同じことをしてしまう草介は、幼いし甘えてると思った。幼少時の経験は大人になっても影響を及ぼすのだろうけど。
    すぐりはちょっととぼけてる面もあるけど、まっすぐ育った素直さで、草介を過去のしがらみから開放してあげてほしい。
    明るい未来が期待できる終わり方で満足です。

  • 人間は海の波みたいなものかもしれない。
    引き潮満ち潮、寄せたり引いたり。
    一日の中で、一週間の中で、ひと月の中で、
    同じ一人の人間も変わり続ける。
    全体的な流れはあっても、
    一瞬として同じときはないといえる。

    それが二人となるとその組み合わせは無限大。
    打ち消しあったり、ぶつかったり、
    時には共振して大きなうねりにもなる。
    同じようにはならないから、反発もする。
    同じようにならないからこそ、
    いいこともある。
    どこに転がっていくかはわからない。
    時の運があり、もちろん相性もある。

    ケーブルTVの営業マンと保母さんの二人。
    何気ない恋模様が描かれる。
    どこにでもいる平凡な二人といえるけれど、
    それぞれ各々の事情があり感情がある。
    一般的ではあるけど、個別であり特別なものだ。
    毎回毎回変わる波をお互いに抱え、
    はしゃいだり苦しんだり、
    希望を感じたり裏切られたり。
    最初はうまくいかないだろうなと感じる。
    途中からうまくいって欲しいと願う。
    二人がひとつの時間を過ごす、
    ともに過ごしていこうと決めるのは、
    実はひとつの奇跡なのだと気づかされる。

  • 80冊目(9-5)
    重なる

  • ただの胸キュンラブストーリーではい。
    ある1組の男女の話。
    わりと癖のある男性と、いい感じにスキのある素直な女性の話。
    男性の癖が強すぎてびっくり。

  • 自分を見つめ直したい時に読みたい本

  • 最後まで読めた、という感じ。
    恋愛ものだけれどきゅんとするところは無かった。
    よくある男子が過去に何か背負ってるパターンだけど、もう少し読み応えのある解決方法は無かったものか。
    すぐりという名前が可愛くて買ったけれど、正直、勿体無かったかな。作者さんごめんなさい。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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