- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784396342180
感想・レビュー・書評
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戻り船同心シリーズの2作目
主人公は息子に役目を継いで、とっくに隠居していた68歳の伝次郎。
永尋ね事件(迷宮入り事件)を担当する同心としてカムバック。
かつての仲間達や、その子や孫と一緒に事件を探索する。
主人公の良い点:
・主人公が臍曲がりで偏屈だが弱者に優しい。
・年取ったが故の癖はあるが、それを認識している。
・心変わりがあって、そこも面白い。
・細かい金離れが良い。
・そこそこ強いが手練れというほどではない。
そんなわけで周りを固める面々もユニーク。
いやいや、そんな上手く行くわけないだろ?都合良すぎないか?という点も有るが、そこは物語。
池波正太郎の「剣客商売」も実に面白かったが、これはこれで楽しい。
まだシリーズは続くみたいなので引き続き楽しませてもらう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どんどん事件を解決
だんだん仲間が集い
ピカピカの詰め所が
そうそうに出来上り
わくわくする物語が
まだまだ続くのだ! -
92
主人公の爺いが良い。
ジワだぜ。 -
文句なしに面白かった第2巻。
人嫌いで偏屈、ただ剣の腕は名人級の同僚、一ノ瀬八十郎は、同心株を売り渡し多変人。その八十郎が捨て子を幼女として育てた、しかも剣の技も。名前を真夏という。
片田舎で暮らしていた真夏を人生のうちで、汚れたものも見なければという人生修行の名目で、伝次郎の元へ。
事件を追っている途中で偶然遭遇し、そのあとは伝次郎を手伝うことに。
弱い人、忘れ去られた事件など、おううちに見えてくる人の心模様。
素敵なシリーズになっている。
伝法な語り口も魅力的。
著者プロフィール
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