- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396342982
感想・レビュー・書評
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かつてdアカウント江戸随一と呼ばれた武家火消しがいた。その名は、松永源吾。別名を「火食鳥」・・・・しかし5年前の火事が原因で今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな中出羽新庄藩から突然士官の誘いが、「ぼろ鳶」と呼ばれる火消しを再建して欲しい。源吾は昔の輝きを取り戻せるのか。
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このシリーズに手を出したら最後まで読まずにはいられなくなるだろうと思って避けていた作品だが、ついに読み始めてしまった…
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こんなに読みやすくてエンタメ要素がある時代小説は初めてだった。主人公含め、仲間たちそれぞれが成長していく様を見られるのは面白い。このシリーズ読み切るぞ!
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なかなか読書時間が取れずようやく読了。火消しの物語。面白かった。登場人物が魅力的。登場人物の背景も丁寧に描かれ、物語に深みを持たせている。主人公の源吾の言葉にこちらも胸が熱くなった。シリーズを読み進めたい。
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江戸の街を火事から守る火消しの活躍、と言ってもなかなかイメージし難い。まあ多くの人手をかけて、とにかく手作業で、火が広がらないように被害を抑える、現場仕事の大変さはこの物語で少しはわかるような気がしたけど。それがイメージできるようになってくると、より物語も楽しめるのかしら。
自分の知識がついていかないまま消化不良、でも登場人物たちの際立ったキャラクターには魅力を感じた。とりあえずシリーズをもう少し読んでみようか。 -
(ブクログで、いいコメントを見かけたので、読んでみたいなと思った一冊。)
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江戸の火消したちの物語。セリフや文章の端々にシビれ、何度も目頭が熱くなりました。当時の消防について初めて知ることもたくさん。まだまだ続くので楽しみ。
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今村将吾さんの作品にハマり3冊目となる。どの作品も家族、友情、愛、夢、生きがい等、人生に大切なテーマを中心に描かれており、必ず共感できる登場人物や感動する場面があるため、笑いあり涙ありで大変読みやすい。悪役でさえ、悲惨な経験をすると、自分もそのような考えや行動をとってしまうかも、、と思わせる描き方のため引き込まれる。本作品は火消し(消防)の話であり、主人公(源吾)を中心に個性豊かなキャラクターが集結し、出羽新庄藩の火消組織を再建していく様はまさに王道の少年漫画のよう。特に源吾の妻である、深美は愛情深く、銭勘定にうるさい魅力的な人物で面白かった。普段、歴史小説を読まない方にもおすすめである。個人的には史実に近い歴史物が好きなため、賤ヶ岳の7本槍の話である『八本目の槍』が好みであった。塞翁の盾など別の作品も読んでいきたい。
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いつの時代も火事は怖い。消防が発達した現代ですら消火は大変だと言うのに、江戸時代はさらに被害が大きい。
元最強の火消しだった源吾はある事件から火消し辞めていたが、ひょんなことから再度火消しになることに。組織を再建するため、あちこちから優秀そうな人材をスカウトしては火消しにする様はまるで七人の侍。イキイキとした躍動感あふれる登場人物たちと、江戸の街を火事による恐怖に陥れる狐火の対決。狐火とは誰なのか?ミステリ要素もあり、グイグイ引き込まれる。
今村翔吾さんは昨今知名度を上げ、執筆の傍ら、書店の再建にも尽力しているため文芸界でも目立つ存在だ。これからも作品が売れ、全国で書店が増えたらいいなと思う。